先日、Facebookでは以前からお友達になって居る、埼玉県北本市にお店を構える「ベルギービールショップいしみや」の首領(笑)伊藤社長が、我がShot Bar toranoanaにご来店されました。
伊藤さんは、普通の街の酒屋さんのご子息として生まれ、ベルギービール好きが高じて普通の街の酒屋さんをベルギービールショップに変えてしまった根っからの人です。ぼかぁ、こういう問答無用の人に弱いのです。
ビール、ワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー。あと各種のサワー。
日本人の普通のみなさんが普段、口にするお酒ってこの辺りですよね。
ベルギービールなんて飲んだ事すら無いって人が殆どですよね。そこで、埼玉県の北本市で、ベルギービールに特化するってよっぽどでしょう(笑)話を聞いたらいしみやには、日本の大規模なビール会社のビール、置いて無いんだって(°Д°)普通の酒屋さんだと思ってふらりとビール買いに立ち寄ったオッサンが「何ィ?この店はアサヒのスーパードラ○無いのかよ?!」と悪態をついてる絵が容易に浮かびます(苦笑)
ベルギービールショップいしみやの首領・伊藤さんによれば、日本の大規模ビールメーカーの自称する「ビール」と、紀元前より造られて居るヨーロッパ由来、特に昔ながらの製法を頑なに受け継ぐビール造りを行う「ベルギービール」を「同じビールって括りにしては駄目でしょう」 「日本の大規模ビールメーカーが作ってんのはビールじゃなくて(アメリカ産トウモロコシソーダ)って名前にして欲しい」と唸っておりました(°Д°)
ま、確かに日本の大量生産ビールって、トウモロコシ(コーンスターチと言うトウモロコシ由来のでんぷん質)大量に使うものも有るし、酵母を完全に濾過して抜いてから瓶詰めするから、炭酸も後から機械で強制添加してるんですよね。これらは全て効率を重視して、品物を大量に安価に作る事を目指した結果です。
ベルギービールの炭酸は酵母が出した自然な炭酸ガス。何故なら酵母を濾過しないで瓶内に閉じ込めるから、瓶内熟成してるのです。ようはフランスのシャンパンやスペインのカヴァ、イタリアのスプマンテと同じ造り方をして居るのがベルギービール。手間と時間を惜しまない製法です。
日本のビールとベルギービールをチーズに例えたら、日本のビールは6Pチーズやスライスチーズ等の「プロセスチーズ」時間が経てば、固くなって萎むだけで、味に変化は無い。何故なら生きた乳酸菌はプロセスチーズには入って居ないから。日本のビールも時間が経って炭酸が抜けて温くなってしまったら、誰も見向きもしない。まあ味の正体がバレてしまいますね。
一方、ベルギービールは、カマンベールチーズやブルーチーズ等の「ナチュラルチーズ」これらは、生きた乳酸菌が入って居ますから、時間と供に乳酸菌が活発化して味は変化して行きます。納豆や味噌と同じで生きて居るのです。ベルギービールも味は瓶内二次発酵により、変化していきます。ベルギービールはゆっくり時間をかけて飲むと、香りや味わいが、ワインの様に変化していきます。
キンキンに冷やしてゴクゴク飲ませてプッハー!で誤魔化して居る日本のビールには無い奥行きが有ります…。
確かに高度成長期を支えたお父さん達を影で応援した、日本のビールの功績は偉大です。ゴクゴクプッハーは、それはそれで美味いですよ、わしかて夏のBBQやホルモン焼き屋では、ゴクゴクプッハー好きやで。
しかし考えてもみて欲しい。
日本のビール…下面発酵酵母で作ってる日本のビールは言うたら全部「同じもの」
鮨ネタで例えたらアサ○もキリ○もサン○リーも「全部マグロ」です。
鮨ネタはマグロの他にも数多あると言うのに、日本のビール業界、ビール好きは、マグロの中で、やれ大トロだ、赤身だ、産地は何処だ、せいぜい炙るかヅケるかの、バリエーションの話だけであって、貝でもウニでもイクラでも、白身の地魚でも無い。イカでもタコでも無い。鮨ネタはたくさん有るのにマグロの話しかしない。女と見たらオッパイの話しかしない。
正に井の中の蛙。非常に狭い中で比べあっていて、何だか勿体無い気がします。ビールの世界って、ワインや日本酒に負けない位に奥深いのです。
そんなベルギービールに魅入られた男、伊藤さんとのお話は楽しかったです。
そうそう、日本酒の蔵元でも、蔵にあるものを無闇に動かさない、例えば蜘蛛の巣さえ取り除かずに放置しておく、ってしきたりや慣わしが存在しますが、これはベルギービール造りやスコッチウイスキー造りの現場の人も同じ考えを持って居ます。
1種のげん担ぎなんでしょうけれど、前回、美味しいお酒が醸せた時と同じ状態を常にキープしてお酒を醸して、今回も同じ様に美味しいお酒を醸したいって言う気持ちなんでしょうね。
人間がお酒にしてやれる事は僅か、人知の及ばない世界が有って、だからげんも担ぐ。そして最終的には土地の風土と気候、時間がお酒を作ってくれる。
酒造りに携わる方々は、世界中何処でも似た事を仰います。やっぱり自然には敵わない。お酒ひとつ、自然の力無くしては人間は造る事は出来ない。
清潔な工場で完全に管理され造られて居る、日本の大規模メーカーとは全く違うのがベルギービール。
ベルギービールを飲みながら、そんな職人気質を思い描いてみたら、更に美味しくお酒が飲めるのではないでしょうか。※この度ラベルが変わったレッドビール、ローデンバッハ・クラシック。赤く透き通ったルビーの様に美しいベルギービール。樽で熟成させ出荷する、甘酸っぱいビール。※デリリウム・シリーズ。トレメンスとノクトルム。トレメンスは透き通った黄金色のアルコール度数の高いビール。フルーティーな香りとスパイシーな味わいが不思議な人気のベルギービール。ノクトルムは麦芽を焦がした黒、甘さとほろ苦さを同時に味わえるベルギービール。※トラピストビール・シメイ4兄弟。ラベルの色で青、赤、白、金、の4種類。ビールの色も味わいも違うベルギービール。特に青は瓶にビンテージが着き、何年も熟成させると味わいの変化を楽しめます。「工場から3日で出し鮮度が命」のビールとはもう根本から違いますね(笑)※ビーケン。蜂蜜を添加したベルギービール。ほのかに香る蜂蜜と強目のアルコール度数が織り成すボリューム感が魅力です。※リンデマンス・フルーツ・ランビックシリーズ。「ランビック」とは酵母を人為添加せずに醸すビールのスタイルで、その酵母菌がベルギー国内でも限られた地域にしか存在しない(他所で同じ様に作ってもお酒にならない)と言うミステリアスなビール。フルーツと一緒に樽に積めて熟成させて瓶詰めします。非常にフルーティーで美味しいビールです。
伊藤さんは、普通の街の酒屋さんのご子息として生まれ、ベルギービール好きが高じて普通の街の酒屋さんをベルギービールショップに変えてしまった根っからの人です。ぼかぁ、こういう問答無用の人に弱いのです。
ビール、ワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー。あと各種のサワー。
日本人の普通のみなさんが普段、口にするお酒ってこの辺りですよね。
ベルギービールなんて飲んだ事すら無いって人が殆どですよね。そこで、埼玉県の北本市で、ベルギービールに特化するってよっぽどでしょう(笑)話を聞いたらいしみやには、日本の大規模なビール会社のビール、置いて無いんだって(°Д°)普通の酒屋さんだと思ってふらりとビール買いに立ち寄ったオッサンが「何ィ?この店はアサヒのスーパードラ○無いのかよ?!」と悪態をついてる絵が容易に浮かびます(苦笑)
ベルギービールショップいしみやの首領・伊藤さんによれば、日本の大規模ビールメーカーの自称する「ビール」と、紀元前より造られて居るヨーロッパ由来、特に昔ながらの製法を頑なに受け継ぐビール造りを行う「ベルギービール」を「同じビールって括りにしては駄目でしょう」 「日本の大規模ビールメーカーが作ってんのはビールじゃなくて(アメリカ産トウモロコシソーダ)って名前にして欲しい」と唸っておりました(°Д°)
ま、確かに日本の大量生産ビールって、トウモロコシ(コーンスターチと言うトウモロコシ由来のでんぷん質)大量に使うものも有るし、酵母を完全に濾過して抜いてから瓶詰めするから、炭酸も後から機械で強制添加してるんですよね。これらは全て効率を重視して、品物を大量に安価に作る事を目指した結果です。
ベルギービールの炭酸は酵母が出した自然な炭酸ガス。何故なら酵母を濾過しないで瓶内に閉じ込めるから、瓶内熟成してるのです。ようはフランスのシャンパンやスペインのカヴァ、イタリアのスプマンテと同じ造り方をして居るのがベルギービール。手間と時間を惜しまない製法です。
日本のビールとベルギービールをチーズに例えたら、日本のビールは6Pチーズやスライスチーズ等の「プロセスチーズ」時間が経てば、固くなって萎むだけで、味に変化は無い。何故なら生きた乳酸菌はプロセスチーズには入って居ないから。日本のビールも時間が経って炭酸が抜けて温くなってしまったら、誰も見向きもしない。まあ味の正体がバレてしまいますね。
一方、ベルギービールは、カマンベールチーズやブルーチーズ等の「ナチュラルチーズ」これらは、生きた乳酸菌が入って居ますから、時間と供に乳酸菌が活発化して味は変化して行きます。納豆や味噌と同じで生きて居るのです。ベルギービールも味は瓶内二次発酵により、変化していきます。ベルギービールはゆっくり時間をかけて飲むと、香りや味わいが、ワインの様に変化していきます。
キンキンに冷やしてゴクゴク飲ませてプッハー!で誤魔化して居る日本のビールには無い奥行きが有ります…。
確かに高度成長期を支えたお父さん達を影で応援した、日本のビールの功績は偉大です。ゴクゴクプッハーは、それはそれで美味いですよ、わしかて夏のBBQやホルモン焼き屋では、ゴクゴクプッハー好きやで。
しかし考えてもみて欲しい。
日本のビール…下面発酵酵母で作ってる日本のビールは言うたら全部「同じもの」
鮨ネタで例えたらアサ○もキリ○もサン○リーも「全部マグロ」です。
鮨ネタはマグロの他にも数多あると言うのに、日本のビール業界、ビール好きは、マグロの中で、やれ大トロだ、赤身だ、産地は何処だ、せいぜい炙るかヅケるかの、バリエーションの話だけであって、貝でもウニでもイクラでも、白身の地魚でも無い。イカでもタコでも無い。鮨ネタはたくさん有るのにマグロの話しかしない。女と見たらオッパイの話しかしない。
正に井の中の蛙。非常に狭い中で比べあっていて、何だか勿体無い気がします。ビールの世界って、ワインや日本酒に負けない位に奥深いのです。
そんなベルギービールに魅入られた男、伊藤さんとのお話は楽しかったです。
そうそう、日本酒の蔵元でも、蔵にあるものを無闇に動かさない、例えば蜘蛛の巣さえ取り除かずに放置しておく、ってしきたりや慣わしが存在しますが、これはベルギービール造りやスコッチウイスキー造りの現場の人も同じ考えを持って居ます。
1種のげん担ぎなんでしょうけれど、前回、美味しいお酒が醸せた時と同じ状態を常にキープしてお酒を醸して、今回も同じ様に美味しいお酒を醸したいって言う気持ちなんでしょうね。
人間がお酒にしてやれる事は僅か、人知の及ばない世界が有って、だからげんも担ぐ。そして最終的には土地の風土と気候、時間がお酒を作ってくれる。
酒造りに携わる方々は、世界中何処でも似た事を仰います。やっぱり自然には敵わない。お酒ひとつ、自然の力無くしては人間は造る事は出来ない。
清潔な工場で完全に管理され造られて居る、日本の大規模メーカーとは全く違うのがベルギービール。
ベルギービールを飲みながら、そんな職人気質を思い描いてみたら、更に美味しくお酒が飲めるのではないでしょうか。※この度ラベルが変わったレッドビール、ローデンバッハ・クラシック。赤く透き通ったルビーの様に美しいベルギービール。樽で熟成させ出荷する、甘酸っぱいビール。※デリリウム・シリーズ。トレメンスとノクトルム。トレメンスは透き通った黄金色のアルコール度数の高いビール。フルーティーな香りとスパイシーな味わいが不思議な人気のベルギービール。ノクトルムは麦芽を焦がした黒、甘さとほろ苦さを同時に味わえるベルギービール。※トラピストビール・シメイ4兄弟。ラベルの色で青、赤、白、金、の4種類。ビールの色も味わいも違うベルギービール。特に青は瓶にビンテージが着き、何年も熟成させると味わいの変化を楽しめます。「工場から3日で出し鮮度が命」のビールとはもう根本から違いますね(笑)※ビーケン。蜂蜜を添加したベルギービール。ほのかに香る蜂蜜と強目のアルコール度数が織り成すボリューム感が魅力です。※リンデマンス・フルーツ・ランビックシリーズ。「ランビック」とは酵母を人為添加せずに醸すビールのスタイルで、その酵母菌がベルギー国内でも限られた地域にしか存在しない(他所で同じ様に作ってもお酒にならない)と言うミステリアスなビール。フルーツと一緒に樽に積めて熟成させて瓶詰めします。非常にフルーティーで美味しいビールです。