名城・彦根城とひこにゃんに別れをつげ、我々一行は、関ヶ原を経由して高速道で名古屋市へ。

途中、彦根城のお土産物屋さんで「真田六文銭」のステッカーを購入。200円也。

何故、彦根城で真田六文銭か解りませんが、この六文銭好きなんです。自分ちの家紋を三途の川の渡し賃にするって豪気ですよねえ。家紋て縁起が良いとか運気が上がりそうなものを選んで作るのが普通だと思いますが、せめて「死」を連想するものから離れて考えそうな所ですが、そこをあえて三途の川の渡し賃をモチーフにする「もののふの心意気」に昔から共感するものがあったんですなあ、ぼかぁ。

関ヶ原へ向かう途中でザーザー降りの雷雨になりました(T_T)

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↑こうして見るとトラ小さいな(笑)


隊長のAPA笠さんの悪魔的な機転で濡れずにカッパを着る事が出来ました。

ツーリング中で天気が不穏な時の、カッパを着るタイミングの読みとは、人生において冷静かつ客観的な思考、判断力の見せ所のひとつであります。

「motorcycle make a man」

と言う俺の好きなイギリスの諺がありますが、こういう時にこの言葉を思い出します。

もしAPAさんが旧帝国陸軍の歩兵部隊の小隊長なら、旧帝国海軍の駆逐艦の艦長なら、無闇に部下を死なせる事は無いでしょうなあ。それ位、長いツーリング経験から来る鮮やかな判断でありました。お見事!!(`´)

ややあって雨の古戦場、関ヶ原へ着きました。

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400年前、ここで日の本の国の二大勢力がぶつかり、豊臣方は滅び、徳川方が勝利し、その事によって戦の少ない安定した江戸時代が出来たんですなあ。

そして明治維新には、関ヶ原の合戦で負けた豊臣方が、勝った徳川方に日本の隅っこに追いやられた薩摩や長州、土佐の郷士と呼ばれ蔑まれて居た豊臣方の侍達が、300年振りにまた盛り返す訳ですなあ。だから次にはまたもう1回徳川方が盛り返すのかなあ。

これからアジアの人達がたくさん日本へ入って来て、日本は否応にも変革して2回目の維新になるのだと思います。昔の「藩」が取っ払われて日本の国がひとつの理念の元に走り出した時と同じ、アジアの枠が融解して、アジアの人達が日本へ集まって来て新たな走者が走り出す時代。

それが良いか悪いかまだ解りませんが、大きな時代の流れには、抗えませんからね……風の前の塵に同じ、春の夜の夢の如し。

そんな事を雨の関ヶ原で考えました。