「初心者お断りの碁会所に対して 」という note 記事から引用します。
囲碁を始めたきっかけをお聞きすると実は数年前に1度独学で勉強されていました。その時に続かなかった理由が「碁会所に行ったら初心者お断りと言われ敷居が高いと感じて…」しまったそうです。
地域差があるので一概に論じることはできないのですが、その地域の囲碁界で「初心者お断り」の場が多かったら、囲碁の普及に失敗するでしょうね。
上記は囲碁の例ですが、将棋もそういう傾向がある気がしています。
なお、「初心者お断り」の場と同様に、「お断り」はしないながらも初心者・入門者の相手をできる人がほとんどいない場も、普及には悪影響かなと思います。
(なお、勝手ながら、駒の動かし方が分からない人については今回の考察の範囲外とさせてください。)
あなたが住んでいる地域の将棋の場はいくつありますか? そのうち初心者・入門者をちゃんと受け入れている場 (初心者・入門者でも楽しめる場) はいくつありますか?
それぞれの将棋の場は、どの範囲の棋力帯を担っていますか? その担い方は、地域全体でみて理想的ですか?
これは私の支部内で共通の認識ではなく私個人の考えなのですが、私の県からは大阪の研修会に通うことができるので、二段くらいの子に対して支部ができることはあまりないと (研修会での経験の方が棋力向上にとって重要だと) 考えています。また、15級以上の子は支部例会がない週末でも関西将棋会館に行くことができるので、棋力向上の側面で考えれば支部例会よりも関西将棋会館の方が割合が多いと考えています (支部例会が月1回しかないため)。
なので、支部の役割は初心者・入門者の子ども達の棋力を15級まで引き上げることかな、なんて考えています。
ああもちろん、「強くなりたい」という意思を持っている子限定です。「楽しみたい」が中心である子は、将棋の場にきて楽しんでくれたらそれで充分です。
日本国内には、研修会に通いたくても気軽に通えない地域も多いでしょう。そういう地域で「将来奨励会に入りたい」という子が将棋の場にやってきたら、五段まで棋力が向上できる場を用意してあげる使命が出てくるかもしれません。
まあ、棋力帯の上限の話は脇に置いておいて、棋力帯の下限をどこに設定するかに焦点を当てたいです。
将棋普及について巨視的に考えると、都市圏単位で見た際に「初心者お断り」な将棋の場 (および初心者・入門者が楽しめない将棋の場) は 10%~20% くらいあってもいいかと思います。
でも現実には、かなり多くの将棋の場が「初心者お断り」だったり初心者・入門者が楽しめなかったりするのでは、と危惧しています。
別な切り口で言うと、参加者の半分以上が有段者である将棋の場 (というか支部や community) って、衰退の途上にあるのではないかと感じています。…いや、都市圏規模によってはそういう場もあっていいのですが、そういう場の割合が多すぎるのではないかと感じています。
私の考えが正しいのかどうか、15年~30年くらい経ったら結果が出るでしょう。
今までにも何度も引用しましたが、再度、故新井田基信氏の発言を引用します。
よく言うのだが小学生から高校生までが常に5人いればその支部は存続する。
しかし一人もいなければ、その瞬間から10年で半壊、20年で確実になくなる。
おそろしく長寿の町でなければ。さあ、あなたの支部はどうだろうか?