こんな4コマ漫画を見つけました。

全て手に入れた…
金も…地位も…
だから何か新しい遊びがしたい…

私はお金を多く稼ぐことにあまり関心がないのでこういう大金持ちになる可能性はほぼないのですが、まあ、宝くじにあたるみたいな感じで数億円くらいの余剰金を手にすることがあったら、多分将棋の普及に使うだろうなあ、と考えています。


自分が金持ちになる空想って楽しいので、「じゃあどうやって将棋の普及を推進しようか」ってなるのですが…お金をかけてもあまりうまくいく気がしないのです。

例えば、将棋大会を開くことを検討してみます。…でも、思い浮かぶのはとある市の大会運営でして、「人件費で〇万円、会場費で〇万円」みたいに考えると、「ああ、こういう将棋大会を立ち上げても継続できないなあ」と思います。私が金持ちだったら私が生きている間は大会を続けられるでしょうか、私の死後は続けられないように思うのです。

…というような考察を進めていくと、結局重要なのはお金じゃなくて仕組みだなあ、という結論に至りました。

まあ、お金も少々は必要なんですけどね。


そうすると、私がお金持ちであってもなくても、やることはあまり変わらないなあ、と思います。

結局、私自身が将棋の普及にどれくらいの労力を投入するか、が重要だと認識しています。

私が今考えているのは、「大人になってから将棋を始めました、将棋学習にガッチリ時間を注ぎ込むつもりはないけど、少しずつ強くなれたら嬉しいです」のような方の棋力上達経路です。

将棋が強い方が入門者に接すると「あれもこれも気をつけなさい」という話になりがちだと思うのですが、私が目指すのはそういうのではなくて小学校の級友です。ちょうどよい棋力の対局相手を演じつつ、入門者の思考負荷をこちら側で制御するのが理想です。


棋力がとても低い私がこんなこと書いても説得力は少ないと思いますが、アマチュア上位層になる気もない入門者が相手だとだいたいこんな感じで指しています。

  • 角交換はしない
  • 居飛車で土居矢倉
  • 相手の強さに応じて矢倉の固さを調整
  • それでもダメなら、相手の駒台に桂馬や香車を送り込んだ上で、ふんどしの桂や田楽指しを食らう準備をする

大人になってから将棋を始めた人にとっての棋力の目標って、例えばどれくらいだと取り組みやすいのでしょうね。

アマチュア上位層になりたいならがっちり学習するのがよいでしょう。

しかし、気楽に続けながら、苦労することもなく到達できる目標を立てるとしたら…将棋を習っていない小学生 (学級で将棋が流行った場合の学級内で最強の小学生) 相手に8割くらい勝てる、というあたりの棋力を目標にしてもいいような気がします。

実際のところ、小学生の息子 (または娘) を持つ親だったら、これくらいで結構子どものためになるように思います。そして、子どもがちゃんと将棋を習い始めたら子どもに倒されるくらいの棋力です。

まあ、将棋界の大多数の人から見たら「目標が低すぎ」と思うかもしれませんが、大人が苦労なしで到達できる目標って実は大事ではないかと思うのです。


私は棋力が低いので上位層の方々の気持ちはわからないのですが、将棋の楽しさって、以下の3種類のうちどちらかのような気がします。

  • 誰が相手でも勝ち越せる (藤井聡太六冠級の棋力が必要)
  • 棋力が近い相手が何人もいる (有段者になるか、自分の周囲の将棋愛好家を増やす必要がある)
  • 子どもの成長を楽しむ

一番下を楽しむためには、自分自身が子どもの打倒目標になることが手っ取り早いのではないか、と考えています。

前回の続きです。

アマチュア上位層になるほどの可処分時間を将棋に投じるつもりがない人の棋力上達経路って、プロ棋士を目指す子どもやアマチュア上位層を目指す方の棋力上達経路と違っていてもいいのではないか、という話です。

真っ先に思い浮かぶのが角交換です。

角交換って (基本的に) 評価値があまり変化しないものだと思いますが、対局者にとっては考えなければならないことが一気に増えるやっかいなものだと思います。AI 的に言えば探索の幅が広がってしまう感じです。

そうすると、入門者~初心者にとっては思考負荷が一気に重くなります。または、相手が角を打ち込む選択肢に気づかず一気に形勢を損ねてしまいます。

だから私は、入門者相手には角交換をしません。初心者相手なら角交換をすることもありますが、その場合はすぐに相手が打ち込みやすい隙をつくることにしています。


でもこれって、本当に強くなりたい子にとってはよくないことである気もしています。

将来プロ棋士やアマチュア上位層になりたい子が角交換を気にしなくてもよい対局ばかりするのは、悪影響じゃないかなと思うのです。

私が目指している将棋って、誰も将棋教室に通っていない学級 (小学校低学年~中学年くらい) で将棋が流行った場合の級友なんです。

私が小学生の時、学級内で将棋が流行したことがありました。私の息子の時もありました。

そういう時って、自分に棋力が近い仲間が豊富にいるので、将棋がとても楽しいのです。何か新しいことを発見したら実際の対局で試してみたり、相手の大駒を取って喜んだり。

でも、自分が将棋に興味を持ち始めたときに周囲で将棋が流行していないと、近い棋力の対局相手がなかなかいなくてあまり楽しくないものです。


なので、私の支部に入門者~初心者の子が来てくれた場合、私は上記のような級友を再現することを目指しています (最後は負けてあげますが、それまでは「ちょうどいい手応えの級友」の棋力を演じます)。

そうするとですね、子どもが私のことを「ちょうどよい対局相手」として認識してくれるのはよいのですが、私のことを「お手本」として認識してしまうとよくないのです。

なので、私はいつも「支部で一番弱いです」と自己紹介しています。子ども達に「コイツは弱い、お手本にならない」と認識してもらうためです。

そして同時に、お手本となる強い大人も同じ場にいることが望ましいです。そうすると「強くなりたいなら〇〇さんに教えてもらって」と言えるためです。


で、「子ども達がどれくらいまで強くなりたいか」という話をします。

私の県は、幸いなことに関西にありますので (関西将棋会館へ行きやすいので)、県の将棋界が小規模でも関西全体で見ればそれなりの仕組みが整っており、それに乗っかっている面があります。

最終的にプロ棋士になりたい、という子がいたら…支部の主な役割は、関西将棋会館道場15級の力をつけさせるところまでかな、と思っています。支部例会は基本的に月1回なので、毎週土日に道場へ入り浸ることができるならその方が上達が速いと思います。

また、県内のプロ棋士に直接教えてもらうのが最も速い上達方法だと認識しています。(別に県外のプロ棋士でもいいのですが、私は1事例しか知らないので、県内と書かせていただきました。)

そうして、小学4~5年生くらいまでに研修会に入り、中学1年生くらいまでに奨励会に入るのが一応の目安かな、という気がしています。


また、プロ棋士は目指さないけどアマチュア大会で上位争いをしたい、という方もいます。

プロ棋士でもアマチュア大会上位者でも、将来そういう方向に進むであろう子どもには、お手本となる指し手が対局相手をするのがいいだろうと考えています (私だとそういう対局相手が務まりません)。


で。

私のように、将来アマチュア上位層にもならないだろうという人には、別にお手本の将棋を見せるのでなくてもいいんじゃないかな、なんてことを考えています。

より正確には、「将来どう頑張ってもアマチュア上位層になれない人」ではなく、「アマチュア上位層になれるほど自分の可処分時間を将棋へ投じるつもりがない人」を想定しています。

大人になってから将棋に興味を持った、というような人です。

続きは次回へ。

どうも、日本将棋連盟の順位戦、C2→C1 の昇級人数が 3人→4人 に増えるようですね。

増やして大丈夫なのでしょうか。長期的には、各専門棋士が引退するまでの期間が延び、結果として専門棋士人数が増えることになります。

今回は、新四段が7人も誕生していますし、将来の専門棋士の年収が心配です。

藤井六冠効果もかなり薄れてきています。

幼少期に電子遊戯がなかった世代、具体的には60歳くらいかそれより上の世代の将棋愛好家の方々は、有力な遊戯として将棋が根付いていると思います。将棋界の本当の試練は、それらの世代の方々が引退した後にやってくるように思います。

7年前のつぶやきですが…

炎上覚悟で言いますが、何も見返りを与えないで、過疎地に医師を誘致しようというのは無理ゲーです。そしてそういう土地に限って、365日患者が声をかけてきて、診療を断れば非人扱いされる。それは田舎出身の自分でも無理、無理!

これも何だか将棋界と少し構造が似ているかも。

続き

心労的には億もらっても赴任する先生は限られるかなぁと思うのですよ。

金銭でも解決しがたい、ということなんでしょうね。

将棋大会の運営も、金銭じゃ解決しにくいことがあります。


医療過疎地に赴任してもよい、という医師がなかなか見つからないのと同様、将棋大会の運営をしてもよい、という将棋関係者もなかなか見つからなくなるだろうと予想しています。

将棋が盛んな地域を除けば、皆さんどうするつもりなのかなと心配になります。

将棋大会は、参加者と運営員とが負担を分け合うことで成立する催事です。たった1人であっても参加者が我儘を言えばそれはそのまま運営側の大きな負担となります。とりわけ、完全事前申込制の大会に当日申込しようとする人はものすごい迷惑行為であることを自覚していただきたいです。


将棋界崩壊よりも医療崩壊の方が大きな問題ではありますが、「赴任してもいい」「担当してもいい」という気を萎えさせる状況がある点はやっぱり似ていると思います。

今の定年退職世代の方々が退いて現役勤労世代が将棋大会の運営を担うとしたら、充分な運営員を確保できる地域は何割くらいなんでしょうね。

大会運営の負担は、瞬間的な peak 値のようなものがありまして、それが限度を超えると「大会運営員はやりません」と言って運営員のなり手が減っていきます。この peak 値を低く抑える最大の工夫が事前申込制です。当日申込制だとこの peak 値がとても高くなり、短時間で大量の作業人員が必要になります。この話にピンとこない方は「オレンジジュース テスト」で検索してみてください。

高野秀行七段と同姓同名の紀行作家の著作『語学の天才まで1億光年』を読みました。

今はまだ5月ですが、私にとって「今年読んだ本 第1位」にほぼ決まりそうなくらい、中身が濃い本でした。残り7か月でこれを超える本に出会える気がしません。


ここに感想を書きたいのですが、今から読む人にとっては邪魔な情報になると思うので、書かないでおきます。一言で言うなら「世界の解像度が上がった」という感じです。

言語とか経済とか文化とか、そういう分野に興味がある人にとっては結構引き込まれる本だと思います。


実は私は、以前この方の別の著作『謎の独立国家ソマリランド』を読んだことがありまして、その時も「なかなかいい本を読んだ」と思っていましたが、今回の本はそれを上回る感じでした。

未実践なことですが…音声認識による棋譜の採譜ってできませんかね。

子どもと対局していると、次から次へと対局希望者が来て採譜する余裕がありません。

採譜 applications を使いたくても余裕がありません。

そこで、音声で棋譜を採っておいて後から音声認識にかけたらうまくいかないかな、という考えです。

そのうち試してみます。


【追記】

試してみました。

選定七六護廷三四設定四八銀護廷さんにフィ選定686護廷422便選定七八行固定626選定四六5.726

という感じでダメでした…。