今までも何度か引用したことがありますが、今回も北海道将棋連盟の故新井田基信氏の言葉を引用しようと思います。

よく言うのだが小学生から高校生までが常に5人いればその支部は存続する。
しかし一人もいなければ、その瞬間から10年で半壊、20年で確実になくなる。
おそろしく長寿の町でなければ。さあ、あなたの支部はどうだろうか?

これ、支部会員ではなくて支部役員についても言えるんじゃないですかね?

22歳から社会人になって75歳で健康寿命が尽きると仮定して、60歳定年で考えると、人生の中で大人として活動できる期間は、60歳未満が7割、60歳以上が3割、という感じで二分できます。言い換えると、支部役員の年齢構成も、60歳未満が7割で60歳以上が3割、というくらいがちょうどいい気がします。(なお、若いほうに偏る分には問題ないとみています。)

あなたの支部の役員の年齢分布はどうなっていますか? 故新井田基信氏の言葉を真似すれば、「60歳未満の支部役員が7割いればその支部は存続する」と言ってもいいような気がします。最大限甘く見ても5割かな、と思います。

もし支部役員のうち60歳未満が7割 (または5割) に達していないなら、その支部は後継者探しに失敗しているといってもよいような気がします。3割とか2割だったら、その支部は業務があまりに非効率すぎて「支部会員として所属するのはいいが支部役員はやりたくない」と思われている、と見ていいんじゃないですかね。私が仮に「指す将」だとして (今私が所属している支部がないものと仮定して) どこかの支部に所属するなら、運営が効率的かどうかはとても重要な要素だと感じます。非効率な運営をしている支部なら、支部役員を引き受けることはないです。


みなさんの支部は、ある日突然60歳以上の方が全員いなくなっても60歳未満の者だけで運営できる支部ですか? 支部の中心的な役割を担う60歳未満の支部役員は最低3人はいますか?

今回の話題は、最終的に将棋界の運営に関わる話ではありますが、その手前の話が中心です。


おおもとの記事は「『電話番号がないと電気もガスも契約できない』スマホなし生活4年、42歳男性が直面した深刻すぎる“現実”」

記事はちょっと長いので、よければご自身で読んでください。

で、これに対して色々と意見が出ておりまして。まずは1つ目

スマホ無しでは生活することができない社会づくりはやめた方がいいと思うよ

元記事を読んだら分かるのですが、別に「スマホ」がなくても電話番号があれば大丈夫だった事例ですし、電話番号がなくても水道の契約はできたので暮らしていました。ただ、電気とガスがない生活だったので、生活は結構大変だっただろうと思います。

じゃあ「電話番号なしでも色々な契約ができることを法律で保証しろ」という意見がいいかというと、そうでもないのです。事業者から見ると、電話番号もない人と契約するとどれだけ事務的な手間が発生するか、想像するとわかるのではないかと思います。この blog をお読みの皆さんは、「〇〇さんに電話が繋がらないから、複数人で〇〇さんの自宅や勤務先に行って、〇〇さんが来るのを何時間も待つ」という経験をしたことがありますか? その人件費は1回あたり何万円くらいだと思いますか?

2つ目

政府はマイナカードよりスマホを支給すべきだ。最低限のライフラインになったからだ

この意見もそうなのですが、「電話番号」と「通話機材 (電話機)」と「スマホ」を混同しているように見えます (「通話機材 (電話機)」には「スマホ」を含みます)。

「電話番号」がないと生活が結構大変なのはその通りで、また「通話機材 (電話機)」も必要ではあるのですが、それを「スマホ」に限定して支給すると「電話番号」には月額費用が発生し、「スマホ」は転売の可能性が出てきます。もともと自分で「電話番号」と「スマホ」を用意できる人の中からもそうする人が出てくるでしょうから、政府としてはものすごい支出となります。非効率なお役所仕事による事務作業の人件費も考えると、国にとって数百億円から数千億円の負担増になる気がします。世界の中でも圧倒的な借金額を持つ日本でそのような選択を支持する人がどれくらいいますかね?


3つ目

通信会社も慈善事業でやってるわけじゃないんだから…。

これは割と本質的な意見だと思います。

行政は、その基本的な服務 (service) について「スマホを持っていない」「電話番号を持っていない」という人が手続きする方法を皆無にしてはいけません。例えば「あなたは電話番号を持っていないから老齢年金の受給手続きをする方法が皆無です」という行政をしてはいけません。

一方、通信会社は (今の日本では) 民間会社ですから、「スマホを持っていない」と主張する人に対して会社負担で支給したりする義務はないわけです。電力会社やガス会社が契約相手に電話番号を求めることも同じです。まあ、法律によって電力会社やガス会社に契約の義務を発生させることも不可能ではないですが、その場合の費用をどこが負担するかどいう問題も発生します。

そこを突き詰めていくと、そういう会社 (事業者) は国営・公営であるべきだということになるのですが…この数十年間の日本政府はどんどん民営化を進めてきて、またその日本政府 (の国会議員) を選んだのは日本国民ですから、全体として現状は国民の選択とも言えるでしょうね。

これは将棋大会の運営などもそうでして、行政が将棋大会を運営するなら INTERNET 上の手続きが苦手な方も参加できるような申し込み受付体制を作るのが筋ですが、日本将棋連盟の支部など民間が将棋大会を運営するなら費用・手間の問題が大きくのしかかってきます。


4つ目

ガラケーって本当に廃止にしてよかったと思う?俺はまだ必要だったんじゃないかって思うんだよ

この意見、恐らく「社会がガラケーを維持するのにどれくらいの費用がかかるのか」という観点なしに出てきたのではないかと思われます。私はこの意見に反対です。

数年前、実家の母親に携帯電話を持たせようとしたことがあります。その時、周りから「スマホじゃなくてガラケーでいいんでないの?」と言われて、かなり腹が立った覚えがあります。

多分「ガラケーのほうが機能が少ないから安いだろう」という程度の認識だったのでしょうが、当時すでに「ガラケー」は中古しか存在していなくて最低でも3万円以上しました。私が母親に買ってあげた「スマホ」は新品で1万3000円程度です。

そもそも「ガラケー」って (例外がなくはないですが) OS の共通化ができないからそこそこ機械寄りの部分から programming しないといけないんです。ものすごく人件費をかけて「ガラケー」を作っても最も貧弱な「スマホ」の足元にも及ばない。それでも世界的に「ガラケー」需要がかなりあって売れるなら (例えば世界の人口の 10%、8億人くらいが「ガラケー」を欲するなら) 価格を抑えて市場で勝負できるかも知れませんが、日本国外の人も使える「ガラケー」なんて開発できないし、日本市場なんてタカが知れているでしょう。

標準化 (この場合は「スマホ」化) しないと高くつく、という感覚はとても大切です。


5つ目

スマホが無いと無理な時代に性能ばかり求めてどんどん本体価格が上がって、月額料金も昔と比にならないくらい高い。

この意見はわからなくもないです。私の周りを見た印象ですが、年収が低い人ほど高い「スマホ」を欲しがって、しかも「残クレ」を利用している傾向がとても強いと感じています。で、その本体価格込みの月額で見るから「高い」と嘆く。

私は本体価格が2万円以下の「スマホ」ばっかり使っていますが、それで困ったことはありません。私が初めて携帯電話を持った時の月額基本料は2700円、通話1分で150円とられたのに比べれば、今は3台で2600円くらいなので、かなり安くなっています。

DoCoMo, au, Softbank の3社はとても高いのに、未だにそれを使う人が結構いて、「あぁ…」と思います。 


素人考えですが、落としどころはこんなところかな、と思います。

  • 困窮者のため、発信ができない SIM を国が用意。費用は国が立て替え、本人の所得が一定以上になるか、本人が亡くなって相続が発生したら請求、ただし民事時効がきた分は請求しない。 (すみません、事務手続きの量は未検討です)
  • 電話番号は20桁くらいに。(法制化)
  • 128kbps くらいで data 通信可能。
  • 本当に本人が使っているかどうか、月に1回、市役所などで確認。
  • 行政手続き、水道、電力、ガスの手続き web page は JavaScript なしでも動くものを用意。(法制化)
  • 少々時代遅れの Android 携帯でも最低限のことはできる状況を維持。(法制化…できるかどうか不明)

これくらいの状況になれば、将棋大会の online 申し込みもかなりの人に対応できる気がします。まあ、でも、実際のところはやってみないとわかりませんね。

Amazon の電子書籍を見ていたら、『週末だけで月5万円 小さな幼児運動教室のはじめ方』という書籍が今だけ0円で入手できることを知りました。多分、2026年5月3日か4日くらいで無料期間が終わると予想しています。

内容は幼児運動教室なのですが、地元で子ども向けの将棋の場を開くことに興味がある方にとっても少し役立つかもしれません。

(無料期間がすぐに終わると予想し、中身を読む時間がもったいないため、ほとんど読まずに紹介しています。いつもは23時~24時の間に blog 記事を公開していますが、今回はその原則から外れた時間に公開しています。良本でなかったらすみません。)

今日の将棋の場に初めて来た女児の対応をしました。

駒の動かし方は分かる、というくらいの状態で、最初に2局相手をしました。

入門者にありがちな、自分の歩兵を1歩ずつ進める (1筋, 2筋, 3筋, 4筋, …) という手を指していたのですが、まずは気持ちよく自分の意志で指せる体験を重視したかったので、その時は何も言いませんでした。

2局目に入るときに、「飛車とか角とかは後方に控えていても一気にドビュッと飛んでこれるから、歩とかあまり前に出さなくてもいいよ、それより金銀4枚のうち1枚を攻撃に使うといいよ」とだけ言いました。

その子、将棋の場の終わり頃に誰とも対局せず暇そうにしていたので、「もう1回、オジサン (私) と指そうか?」と声をかけたところ、大きめの声で嬉しそうな笑顔で「うん」と答えてくれたので、とりあえず初めての将棋の場の体験としては良かったのではないかと自己評価しています。

その一方で、最初の対局相手として私を希望してきた男児がいまして、私が色々手間取っている間に他の対局を始めてしまったので、その子に対してはちょっと申し訳なく思っています。因みにその子、数カ月前は言うことを聞かない面が目についたのですが、今はそうでもなくなってきました。


冒頭の女児、最後に母親と妹が迎えに来ました。妹さんに対してどうぶつしょうぎを提示して「今度来たら、お母さんとこれ (どうぶつしょうぎ) で遊んで行ってもいいよ」と伝えたら、母親が「じゃあ、今度は参加しようか」と言ってくれました。

こうして喜んでくれるなら、私としても嬉しいです。


将棋って、頭脳に適度な思考負荷がかかって、そして最後に勝利できたらとても嬉しくて、なかなかいい遊戯だと思うのです。(囲碁もそうかも知れませんが。)

大会に出られる棋力がついてもつかなくてもどっちでもいいので、人生の中で「将棋という楽しい遊戯がある」と認識してくれたら、私は嬉しいです。

こちらの記事より。

さて、囲碁の世界にいる自分は、Mリーグを見るといつも囲碁界と比較してしまいます。なんでこんなに見ていて飽きないのだろう、と。

私はその分析結果に興味があります。

囲碁界であれ麻雀界であれ、将棋界にとって参考になる情報はどんどん読みたいです。

最近は、より応援したくなる棋戦ができたら、という思いから、団体戦形式のチーム対抗リーグ戦、しかも超早碁でスピードとスリルを味わえる「Liリーグ」という新たな棋戦の試みも日本棋院はスタートしました。

日本棋院の取り組みは悪いところが目立ちますが、この「Li リーグ」は割と良い取り組みなのではないかと私は評価しています。参加棋士は女性20名。名前と個性を結び付けて売り出しやすい人数だと思います。男性棋士の方には申し訳ない意見になりますが、女性ばかりなので画面が華やかになりやすいです。

でも、こうした面白さが自然に伝わる配信の形やコンテンツが、十分に出来上がっているのかというと、まだまだ足りないことだらけだと感じています。

工夫できるところはまだまだあると思いますが、まずは日本棋院が売り出す素材 (女性棋士20名) を公式戦という形で切り出した、という点は良いと思います。


因みに、ちゃんと売り出すことができるのなら、男性棋士の公式団体戦があってもよいと思います。棋力か知名度か話術が高い男性棋士を12名~20名くらい集めて、60分間~90分間くらいで中ダレせずに魅せる番組を作ったら、んー、優勝賞金500万円くらいでどこかの会社が sponsor になってくれませんかね。

最初にこの呟きがありまして

「SOLD OUTになっているんですが、在庫ありますか?」
と言う質問を多数いただいております。
「SOLD OUT」は「完売」と言う意味になります。
何卒、宜しくお願い致します🙇

私は「ああ、英語表記だとその意味を知らない人がいるだろうなあ」と思ったところ、続けてこちらの呟きを読みました。

これに関しては義務教育の敗北とか思った人もいるだろうけど、世の中には
「実は在庫があって、問い合わせた人にだけ売っている」
「まだ奥にあるんでしょ?」
という発想の持ち主がいる。

ああ、それで、完全事前申込制で満席になっていても当日やってきて無理やり参加しようとする人がいるのですね。

相手が営利企業なら問い合わせることについて理解できなくもないですが、非営利の将棋団体に対してこれをやると迷惑になる、ということが分からないのかなあ、と思います。

運営側は、対応できる人数に許容量があるから web 上で定員を設定して許容量を超えないようにしているのに、そういうことを全部無視して当日やってくる人は上記の発想を持っているのか、と分かりました。


宿の空き室みたいに「実はまだ空き室がある」という事例が多い領域もあると思いますが、非営利の団体相手にそういうことをするのはやめてほしいです。

完全事前申込制を採用している将棋の場の場合、当日いきなりやってくることは運営側にとって本当に大きな迷惑となります。

関西将棋会館が高槻に移転してから初めて行ってきました。

土曜日の14時半の時点で、対局は37面 (74人)、小学生と思わしき道場入場者は17人、大人の女性は1人、女児 (子どもの女性) は1人。

私は基本的な見落としが主原因で全敗しました。

大会・例会・道場運営の役に立つかもと思って ChallongeP4match を使ったことはありますが…どちらも私が欲しいものとはかなり違いました。

何というか、対局組み合わせに手が入れられないのです。OpenSource Software だったら私が改変すればいいだけなのですが、(多分) OpenSource ではないのでそれもできません。

OpenSource にした上で SaaS として有料 hosting service を展開し、その API を公開してくれるのが一番いいんですけどね。

私が見てきた範囲の話になりますが、私がほしい system は現時点では存在していないと思います。


なので自分で作ればいいだけなのですが、本業が忙しくてなかなか時間がとれません。構想自体は何年も前からあるのですが…。

あと、大会や例会の日だけ運用するなら security 面の心配はあまり多くないですが、常時運用となると結構大変で…。

「じゃあ Docker や PodMan を使え」という声があるかも知れませんが、個人的にあまり好きではなくて…。Docker や PodMan で組んでしまうと、security update に鈍感になってしまうと思うのです。

まあ、何年後になるか分かりませんが、ある程度できたら GitHub で公開すると思います。


以上、私が考える大会・例会・道場運営 system についての話でした。