部活動の話に再度触れます。
最初に、部活動に関する私の立場を示しておきます。
- 学校は、教育上の問題がある内容の部活動を除き、部活動の結成を全て認めないといけない (学校内における結社の自由)
- 部活動は、部員 (部員が店員である場合は保護者も含む) が全て運営しないといけない
- 部活動の指導・引率は学校・教員の業務ではない
- 部活動に指導が必要な場合、部員が相応の報酬を用意して指導者を探さなければならない (教員はこれに応じる義務はない)
- 部活動の場所として学校の施設の利用希望が出てきた場合、学校はなるべく格安で応じることが望ましい
- 部活動の書類作業は学校が請け負うことが望ましい
たとえば「私たちは競技カート部を作りたい、そのために入部希望者10人を集めました」という生徒がいた場合、その費用は学校が負担すべきでしょうか。(すみません、カートの世界をよく知らないで書いています。)
「rental でいい、走行を楽しみたい」というのではなく、「ガチで競技で勝ちにいきたい、そのために1人1台の専用車が必須」という前提で考えてみてください。
10人分だと初期費用は多分8桁になると思いますが、それを学校が負担するのはおかしな話だと思います。部員 (またはその保護者) が負担すべきでしょう。
これに限らず、全ての部活動の全ての負担は、部員 (とその保護者) が負うべきだと思います。言い方は悪いですが、「金がなきゃ諦めろ」というのが当然だと思います。
1つ目の呟き。
北越高校のレンタカーバス事故問題。娘の部活動も遠征多かったから、年間十数回貸切バス使ってたけど、部費(年10万)だけじゃ補いきれずに年度後半は都度払いしてたな(1人2,000円)
もちろん全ての遠征をバス借りてたらえらいことになるので、近場は「移動班」なる保護者部隊5〜6人がワンボックスを出して送迎もした。公共交通機関使うこともあった。
「金がないから遠征しなきゃいい」って一言で済ませてしまえばそうなんだけど、必要だから遠征するんであって、必要だと思えば親は金を出すんだよ。
「必要」という言葉はちょっと強すぎるとは思いますが、まあ、遠征の成果に対して「出費してもいい」と親が感じるからお金を出すのです。
要は、競技の種類と「どれくらいお金を出してもよいか」の感覚とで、年間の出費が決まるわけです。
2つ目の呟き。
ちなみになんで年間10万も部費払ってて足りないねんって思われるかもしれないので補足しておくと、部活の特性上荷物が多くてバス以外にもトラック必須だったのでトラック代もかかるのよ。
部費の使い道は移動費だけじゃないしね。
3年間でいったい部活に幾ら費やしたかな‥(遠い目)
年間10万円が高いか安いかは競技の種類によるでしょう。
将棋部が1人年間10万円かかったらそれはかなり高額でしょう。
でも例えば ski 部だと、私の出身大学では「年間100日滑りなさい」と言われていて (今もそうかどうかは知りません)、そこから更に上に行くには日本が夏である間に南半球に行って練習することになるので、年間10万円ではとても足りません。(これを実践していた方、私の知り合いだけで3人います。)
勝つための部活動なのか、楽しむための部活動なのか、それを決めるのは部員であり、学校ではありません。「勝つための部活動」を選んだ場合にかかる金銭的負担・労力的負担を選択するのは部員 (やその保護者) であり、学校ではありません。
3つ目の呟き。
娘の部活動は保護者の負担がかなり多くて、子供の送迎班以外にも、様々な班があって、会計も保護者がやってた。
面倒くさいなと思うこともあったけど、バスの手配(見積、支払い)を顧問に任せずに保護者が数人が担うことで、中抜きや不正が起こり得ないシステムだったし、顧問も部活指導だけに注力できたから結果的には良かったんだろうな。
送迎班だけに負担をかけず、それぞれの家庭がなんらかの形でなにかを負担してた。もちろん入部前にその説明をされた上で納得した家庭が入部してるから、多少の愚痴は言えどもみんな頑張ってた。
顧問が教員なのか外部の方なのか分かりませんが、その点以外は正しい部活動の在り方だと思います。
4つ目の呟き。
遠征費を抑えて保護者の負担を少なくする。そんな理由でやってる所はたくさんあると思う。
こうなってくると保護者にも一定の責任はあるのでは…
大いに賛同…などころか、責任の多くは保護者にあると思います (高校生である部員に安全管理の責任を負わせることは難しいです)。
記事「≪“白バス”暴走事故≫「会計担当は別にいた」と訴えていた部活顧問は事件後にボロボロ泣いて…「遠征での事故は珍しくない」顧問の過重労働と費用問題も」より。
しかし10日の記者会見で、部顧問の寺尾宏治氏は、昨年度に蒲原鉄道に発注した12件の請求書のうち3枚に「レンタカー代、人件費」と書かれたものがあったと明かし、「それをちゃんと確認せずに私からは会計担当者の方に渡してしまい見逃していた」と説明した。
これは過失かも知れませんが、私はこの顧問の方を責める気になりません。
部活動でどこに遠征するのか、その交通手段に何を採用するのか、それはどのような法的制約がありどのような危険性があるのか、学校に来た「バス」が「緑ナンバー」かどうか、そういったことを選択したり確認したりするのは部員 (およびその保護者) です。教員の業務ではありません。
手間をかけずに安全性だけ求めるのなら、相応の部費を負担すればよいことです。勝手に推測しますが、年間30万円~100万円くらい出せば1年間に何度も遠征があっても旅行会社などに丸投げできると思います。
金銭的負担を極力減らしたいのなら、相応の労力を負担すればよいことです。保護者が集まって労力を提供すれば、それなりに安くなると思います。
どちらも嫌なら、活動を減らせばよいことです。
すべて、その選択権は部員に (未成年なので保護者にも) あります。「遠征は減らしたくない」「高い金は払いたくない」「労力も出したくない」「学校が責任を取れ」の全てを要求するような態度が学校・教員を苦しませる元凶だと思います。
そういうことを言う保護者が多いと、学校はどんどん保守的・消極的な態度となり、生徒が「将棋部を作りたい」と言ってもすぐに却下する学校となるでしょう。
部活動に関して、私が学校に求める点は以下の通りです。
- 教育上の問題がある場合を除いて、どんな部活動も認めてください。
- 勝つための「第1〇〇部」と楽しむための「第2〇〇部」に分裂することになっても、両方とも認めてください。
- 書類の窓口となってもらえると助かります。特に「〇〇高校〇〇部」宛の郵便物の受け取りをお願いしたいです。
- 世の中には形式上だけでも「〇〇高校〇〇部」所属じゃないと参加できない大会があります。その書類作業はお願いしたいです。
- 部活動の場として、学校施設を格安で貸していただけると助かります。
- 部活動の指導はしていただかなくても大丈夫です。
- 部活動の監視はしていただいても構いません。ただし監視費用は学校でご負担ください。
- 遠征に出る場合、移動手段の選定、依頼先の選定、安全性の確認などはすべて保護者会が実施し、その責任を持ちます。ただし、保護者会は法人化しておりませんので (権利能力なき団体ですので)、その実在性を学校が証明していただけると助かります。言い換えると、旅客会社との契約は保護者会長になりますが、この保護者会長が学校の生徒の保護者であることを証明していただきたいということです。
- 歴代の部活動資料を学校で保管していただけると大変助かります。
こういうのが正しい部活の在り方だと考えています。