なりきり雑学講座
第18回
【その2】
「首相」と「大統領」の違いは?
世界の議会制度をくらべてみよう!
こちらからどうぞ![]()
今回は 政治学の権威 になりきって「日米の政治制度」について講釈かまします。
アメリカと日本だけでなく、世界の国々の議会制度にはたくさんの違いがあります。
「首相」「大統領」の選びかたや資格、そして一院制・二院制のポイントまで。
今回は、日米の政治制度や他の国の仕組みとその特徴を見てみましょう。
世界の一院制・二院制
先進国や大国では「二院制」が主流ですが、世界全体では「一院制」が六割ほどを占めています。
たとえばアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本、オーストラリアなどは二院制を採用していますが、北欧や韓国、イスラエルは一院制をとっています。
出典=日本経済新聞
二院制のよいところは、幅広い意見が反映され、慎重な審議ができること。
逆に一院制には審議の早さや効率のよさがあります。
それぞれの国が、自分たちに合った方法で議会のしくみを作っているのが特徴です。
議院内閣制と大統領制の違い
日本やイギリス、ドイツは「議院内閣制」で、首相は必ず国会議員の中から選ばれます。
議会の多数派が政権を作り、首相は国民の代表としてリーダーになります。
一方アメリカやフランスなどの「大統領制」では、大統領は国会議員でなくてもなれます。
大統領は国民が直接(または間接)選ぶリーダーで、議会と独立した立場です。
トランプ大統領と高市首相
photo : Andrew Harnik
トランプ大統領のように、まったく議員経験のない人が大統領になることもあります。
このようにリーダーの選び方や資格が大きく違うのです。
世界のリーダーと議会の関係
議院内閣制の国では、議会と首相が一体となって政治を動かします。
大統領制では、議会と大統領が別々の力を持ち、お互いにけん制し合うことも多々あります。
出典=YTV(読売テレビニュース)
つい最近も、お隣の韓国で大統領と議会の軋轢から大統領が失職しましたね。
議会制度やリーダーの資格の違いを知ると、世界のニュースもぐっとわかりやすくなります。
制度が違うことで、政治の進め方や国民の声の届き方も変わるのですね。
それぞれの国の特色を見ると「なるほど」と思うことがたくさんあります。
まとめ
世界の議会制度や「首相」「大統領」の違いは、歴史や文化、人々の考え方によるものです。
どちらが良い・悪いではなく、その国の事情に合った制度を選んでいます。
わたしたち一人ひとりが、こうした制度の特徴や意図を知ることが、世界の問題やニュースを身近に感じるきっかけになります。
これからも国際問題に目を向けていきたいですね。





