「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開

 

もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。

 

★Amazonのレビューでは5つ星の4.5、レビューは198レビュー(2022.9.27時点)頂いています。

E.asano

5つ星のうち5.0 自分とは

2022年9月22日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

今まで色々な自己啓発本や心理関係の本を読み漁りましたが、この本の内容は「発見点であり到達点」だと思いました。感じ方はおそらく、それぞれ違いますが、それも自分です。

数々の心理本が対処療法だとしたら、この本は根本的なものを変える、気づかせてくれる本です。

僕もハイランドを生きます

 

シンプリーライフさんで「神本」とご紹介頂きました。

とても素晴らしい解説&動画です。

 

みなさまもぜひ、ご覧下さい。

シンプリーライフさま、ありがとうございます。

感謝です。

★学識サロンさん(登録者51万人)でご紹介頂きました。

本要約チャンネルさん(登録者100万人)でも、日本文学の傑作と、より詳しくご紹介いただきました。

 

 

最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。

 

 

 

⓲ほんとうの自由を得たければ、幻想を見抜け

 

 

『白帝』? 

 

いや、十年前だとすると、その父親かもしれない。もしくは祖父か?

 

 

 

 

「私は、この私とほぼ同じほどの大きさと攻撃力を持つ大熊が、この白馬に敗れるとは到底思えなかった。

 

しかし、私はこの白く輝く白馬と目を合わせたとき、全てを悟った、いや、知ったのだ」

 

 

 

 

ゾバックは視線を落とし、落ち葉と枯れ枝を敷き詰めた床をじっと見つめた。

 

近くで虫たちがりーりーと気持ちよさそうに鳴いている。

 

ゾバックが黙ると虫たちの鳴き声がいっそう大きくなるような気がした。

 

しばらくの沈黙の後、ゾバックは静かに言った。

 

 

 

 

 

「私は、敗れた」

 

 

 

 

 

「敗れた…負けたのですか?」

 

 

 

 

「ふふふ。そうだ。私は、生涯、初めて、敗北した」

 

しかし言葉とはうらはらに、ゾバックの表情は安らぎとやさしさに満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

「そうして、やっと…やっと…私は“恐怖”から解放されたのだ」

 

 

 

 

 

 

そうか…

 

だから、赤い魔獣は消えたんだ。

 

『赤い魔獣』が突然消えてしまったことは、猟犬たちの間でも七不思議のひとつになっていた。

 

ゾバックは自らの“恐怖”から解放され、戦う理由がなくなったのだ。

 

だから『赤い魔獣』伝説も消えたんだ。

 

 

 

 

 

ゾバックは、僕を慈しむように見た。

 

「目の前に展開する状況で不安や恐怖を感じたとき、思い出すがよい。

 

それは現実ではなく、己のこころが創り出した幻想だということを。

 

そして、ほんとうの自由を得たいのであれば、幻想を見抜くことだ。

 

決して幻想につかまり、幻想の奴隷になってはならない」

 

 

 

「はい」

 

 

 

「“恐怖”や“不安”と対決し、乗り越える力は“勇気”だけではない。もう一つ、大きな力がある」

 

 

 

 

 

「もう一つの力?」

 

 

 

 

「そうだ。もう一つの力、それはとてつもなく大きな力だ。

 

いま、私がお前にこれを話してもかまわないが、私の『魂の声』は“まだ早い”と言っている。

 

ものごとには順番がある。

 

だからやめておこう。いずれ、お前にも分かる時がくるだろう」

 

 

 

 

 

「…」

 

 

 

「私の話を聞いて“知識”として理解しても、意味はないのだ。

 

“身体”と“エゴ”と“魂”の三つで理解することが大切なのだ。

 

それには相応の“体験”が必要だ。お前にはまだその“体験”がない。

 

我々は体験を通り抜けることで理解する存在なのだ。ゆえに、私からここで聞いたことは知識となってしまう。

 

知識は必要ない。

 

知識は無駄だ。

 

知識など体験の邪魔者以外の何ものでもない」

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

「お前が『魂の声』によって導かれ、ハイランドへ向かうのであれば、いずれはそれ相応の体験をすることになるだろう。

 

物事には順序というものがある。

 

それは自然にやってくる。その流れを受け入れ、流れに身を任せるがよい」

 

 

 

 

「はい」

 

 

 

「だがこの言葉もまた知識でしかない。

 

余計なことは考えるな、そして忘れろ。

 

いま、目の前のことに意識を集中しろ。

 

私がお前に伝えられることはそういうことでしかない。

 

そしてそれはもう伝えた。お前は次の道へ進むだろう」

 

 

 

 

 次の道…

 

 

 

 

「アマナ平原に行け。そこにチカルという街がある。そこに行けば分かる」

 

 

「アマナ平原のチカル…ですね」

 

 

「お前自身の『魂の声』を信頼することだ」

 

 

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

 

「ジョンよ。腹が減っただろう。

 

お前の後ろの木の穴にイモや木の実が入っている。好きなだけ食べるがいい。

 

私もいただこう。今日は私も気分がいい」

 

 

 

 

ゾバックは立ち上がり、ジョンの後ろにある木の穴に歩いていってイモや木の実をドサッと広げた。

 

 

「ありがとうございます」

 

 

その晩、ゾバックからたくさんの冒険談を聞いた。

 

それはとても奇想天外で、実に面白く、忘れられない夜になった。

 

 

 

 

⓳『予期せぬ再会』へ続く

 

最後まで一気読みしたい方は…ポチ!

 

(お知らせ)

ユーチューバー・デビューしました。

 

8月26日のリーらの会・冒頭の話をアップロード致しました。

次のリーラの会は明日30日です

 

このときは「只管・ただやる」をお話させて頂きました。

 

ただひすら、宇宙の管(くだ)になり、そには「思考」や「エゴ」がいなくなる、というような話です。

 

よろしければご覧くださいね。

 

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★生還体験記です。

ベストセラーになりました。

 

★講演などの画像です。よろしければ。

 

 

 

★オススメのお水やお茶など

よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。

おすすめのお茶や飲み物など

サプリなど

オススメの本①(読むと元気になる)

おススメの本②(劇的寛解事例)

おススメ本③(生還者たちの体験記)

おススメ本④(食事関連)

 

★講演会など

その1

リーらの会 #12

9月30日(金)の開催です。
時間は午後20時から22時くらいまで。

主に仲間づくり、情報の交換、悩み相談などが目的の会です。

「がん」を含めて(ガンでなくても、もちろん歓迎)、病気や気持ちや環境など、その中で感じていること、悩んでいることなどを語り合える仲間がいるだけで、心が軽くなります。

共通の悩み(病気)や、目の前に起こっているトラブルなど、話し合い、聴き合うという体験は大切です。

人は、話すことによって癒されるのです。
(カール・ロジャース談)

前回(8月26日)は約50名のみなさんにお越しいただき、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
この日は僕の話(只管ということ)の他に、大腸ガンステージ4生還者Gさん(寛解してもうちょっとで5年)、
エンディングノートを書いて生き方変えてガン消えて社会復帰の、上顎ガンステージ4から生還したOさん、
そのエンディングノートのご指導をされたリボーン洞戸のセラピスト池田ユリさんの話をお聴きしました。

みなさん、すばらしい。
人の可能性は無限大です。

また、グループのシェアでも、たくさんの仲間と良い交流が出来たようです。
ご参加いただいた皆様に、感謝です。

途中参加、途中退出OKです。
参加方法はZOOM、無料です。

 

 

 

その2 

「時空の杜」サレンダー瞑想キャンプ

10月20日(木)~23日(日)

サレンダー瞑想キャンプ案内

お申し込みはこちら

 

その3

浜松に行きます!