「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」
無料公開始めました。
もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。
★Amazonのレビューでは5つ星の4.6、レビューは155レビュー(2022.8.20時点)頂いています。
ジョン
2022年2月26日に日本でレビュー済み
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この本には、私たちが人生を歩む上で知っておくべき大切なことが書かれていると思います。私は楽しくて、没頭して読みました。
主人公ジョンは、まさに私自身であり、彼が冒険を進めるたびに、私も成長できている感覚が味わえました。
特に禅や、マインドフルネスを学んだことがある方なら、より深く自分を見つめることができると思います。
私は、大好きな友人の紹介で手に取りましたが、本当の意味で自分を解放させたい方にオススメです。
kaz0358
2022年6月2日に日本でレビュー済み
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目から鱗、さらに心からも鱗雲が落ちたように感じております。後半のクライマックスは言葉では表せない面白さ。身体、心、魂の3つの奥の深いお話です。この本は、YouTubeで知りました。推奨します。
★登録者数100万人の「本要約チャンネル」さんでご紹介され、日本文学の傑作とご評価頂きました。
先日はAmazon日本文学で3位になりました。
★学識サロン(登録者数50万人)さんさまからもご紹介頂いています。
最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。
★Amazonサイト
第6話『本当の自分への道』
うがぁ~っ!!
アンガスは火砕流のように怒涛の勢いで突撃してくる。
当たったらひとたまりもない。
よし、いまだ!!!
え~いっ!!!!
僕は思い切り飛び上がり、突進してきたアンガスをギリギリで飛び越えた。
そして、空中でくるりと向きを変え、振り向きざまアンガスの隙だらけの背中に向かって牙をむき出し、まさに噛み付こうとした、その瞬間だった。
「その闘い、やめぇい!!!!!」
まるで地震のような咆哮が響き渡った。
僕は思わず噛み付くことを忘れて着地した。
アンガスも振り向いて止まった。
周りのイノシシたちもおとなしく声のする方向を見ている。
そこからアンガスよりもさらに一回り大きなイノシシがゆっくりと歩いてきた。
「コウザさま…!」
「コウザさま…!」
若いイノシシたちが口々につぶやいている。
アンガスが驚いたようにその声の主を見つめた。
僕はそのコウザと呼ばれているイノシシをまじまじと見つめた。
堂々たる体躯はアンガスよりも一回り大きく、大きさだけならガルドスよりも大きいかもしれなかった。
堂々たるこぶのような筋肉や身体の縞模様も、アンガスやガルドスに似ていた。
年齢のせいなのか、白いたてがみとその威厳ある顔を覆う毛が月明かりに照らされ、銀色に輝いていた。
コウザと呼ばれたその大イノシシは、僕に顔を向けた。
「おぬしのことは知っている。わしの息子ガルドスを殺した奴だということも、よく分かっている」
その声は、低く響き渡るような地響きのようだった。コウザはアンガスに言った。
「アンガスよ、お前の気持ちも分からんでもない。
だが、こんな無益な闘いや殺生は全くの無意味じゃ。
これでは、人間と同じじゃ」
そして、アンガスをたしなめるように睨んだ。
アンガスは歯をぐっと食いしばり、黙ってコウザを見ていたが、我慢しきれずに言った。
「しかし、オヤジ殿の仇を取りたいんだ、
こいつは人間どもと一緒に、オヤジ殿を殺した奴じゃないか!
あの…あの…あのオヤジ殿をだ!」
そう言ったアンガスの目から大粒の涙がぼろぼろと溢れ出した。
コウザはもう一度アンガスを睨みつけ、言った。
「わしらはわしらの誇りがある。イノシシとしての誇り、北の谷の主としての誓いを忘れたのか」
そして今度は、深くやさしい声で言った。
「この行いはおぬしの『魂の声』に従っているのか?」
「…うっ…ううう」
アンガスは何も言えずにうつむき、涙を流した。
コウザは僕の顔を見ると、静かに言った。
「そういうことじゃ」
僕は、コウザの銀色に光る眼を見つめた。
「ワシはおぬしがなぜ、ここに居るかが知りたい。
人間に飼われていたおぬしが、なぜ、こんな時間に、こんな場所にひとりで居るのかを、じゃ」
コウザはそう言って、僕の目を探るように見つめた。
「まあ、ついてきなさい」
僕はコウザの後を追い、今ではご主人様に叱られてしょんぼりした子犬のようになってしまったアンガスと、これまたおとなしくなってしまったイノシシたちの間を進んでいった。
森の中をしばらく進むと、巨大な木とその枝に囲まれ、枯葉が敷き詰められている大きな空間に出た。
「ここがワシの家じゃ。まあ、座りなさい」
コウザは僕の方に振り向いてどっかりと腰を下ろした。
すると、周囲からどこからともなくイノシシたちが現れて、イモを運んできた。
「さて、大したもてなしは出来んが、まあ、その様子では腹も減っているじゃろう。食べなさい」
コウザは目の前にあるイモを食べ始めた。
「ありがとうございます。それでは、いただきます」
一通りおなかが満たされる頃を見計らって、コウザが話しかけてきた。
「で、おぬしはどうしてここに居るんじゃ?」
僕はコウザにダルシャに出会ったこと、ご主人様の家から旅立ったことなどを話した。
コウザはゆっくりと遠くを見つめながら、感慨深げにつぶやいた。
「そうか、ダルシャも…ついにあっちに行ったか…」
「ダルシャを知っているんですか?」
「ああ、知っとる。よく知っとる」コウザは話を続けた。
「ワシとダルシャはイノシシと狼という種族を超えた友人じゃった。
ワシが若い頃、ダルシャはまだ子供じゃったがのう…わしらは二人でハイランドへ行った」
「ハイランド!」
「そう、ハイランド」
「この先にあるベレン山を越えて行くとアマナ平原がある。そのまたさらに先にあるのが『ハイランド』じゃ」
コウザはそういうと、懐かしそうに目を細めて空を見上げた。
「ハイランド…そこはワシらやおぬしのように、ほんとうの自分に目覚めた者たちが目指す場所。
ほんとうの自分を探す旅…ほんとうの自由を見つける旅…それがハイランドへの旅なのじゃ。
ハイランドを目指して旅をしても、全ての者がたどり着けるわけではない。
ほんとうの自分、ほんとうの自由を理解できた者のみがたどり着く場所、それが『ハイランド』なんじゃ」
「ほんとうの自分…ほんとうの自由…」
「ハイランド…そこへ向かう者は少ないが、たどり着く者はもっと少ない。
多くの者は道に迷い、誤り、見失う。
命を落とす者も多い。
あきらめる者、あるいは幻想だったと自分をごまかす者、様々だ。
そして…ワシもそこへはたどり着けなかった。
ほんとうの自分、ほんとうの自由を見つけたいという強い意志と覚悟がなければやめたほうがよい。
命がけじゃぞ。
おぬしにはそれがあるか?」
「はい、あります。僕は、必ずハイランドへ行きます」
ここまで来て、引き返すなんてありえない。
「うむ、そう言うと思っておった。
ダルシャから最後の招待を受けた者がおぬしならば、おぬしに良いことを教えてやろう。
これからの旅にきっと役立つじゃろう」
そう言ってコウザは大きく息を吸い込み、ぶぉ~っと鼻から吐き出すと言った。
「ワシらは三つの存在が、一つに合わさっている存在じゃ」
「三つ?」
第7話「身体・エゴ・魂」へ続く
(ほっこり通信)
『街の周波数を上げる』
ワンコたちのお散歩をしながら、ゴミ拾いをしています。
お散歩コースの1/5程度の距離で、このゴミの量。
(今日の収穫~/笑)
たばこの吸い殻は数えきれず。
お掃除しがいのある道路です(笑)。
キレイにしてもあまりにも変わらなければ「no trash」の札でも作ろうかな。
柿を食べる、ジョンジョン。
今朝は柿4個。セミ2匹、乾いたミミズ1匹でした。
★生還体験記です。
ベストセラーになりました。
★講演などの画像です。よろしければ。
★オススメのお水やお茶など
よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。
オススメの本①(読むと元気になる)
おススメの本②(劇的寛解事例)
おススメ本③(生還者たちの体験記)
おススメ本④(食事関連)
★講演会など
その①
無料お話し会「リーラの会」
8月26日(金)20時~22時(ZOOM)
「がん」を含めて(ガンでなくても、もちろん歓迎)、病気や気持ちや環境など、その中で感じていること、悩んでいることなどを語り合える仲間がいるだけで、心が軽くなります。
人は、話すことによって癒されるのです。
(カール・ロジャース談)
7月26日は約55名の方がいらっしゃいました。
本音で語り合える仲間って大事だと思います。
その②
「時空の杜」リボーン(再誕生)・リトリート
9月2日(金)~4日(日)
生きているうちに、1回死にましょう!
お申込みはこちらから
その③
またまた長崎に行きます。
その④
「時空の杜」サレンダー瞑想キャンプ
10月20日(木)~23日(日)
お申し込みはこちらから