「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」

 

無料公開始めました。

 

もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。

 

★Amazonのレビューでは5つ星の4.6、レビューは151レビュー(2022.8.19時点)頂いています。

Amazon カスタマー

5つ星のうち5.0 とても感動しました

2022年5月28日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

感情とはなにか自分自身とはなにか現代社会で社会の歯車として日々生きている自分にとってとても感動的かつ自分を見つめ直すと言うことについて深く考えられました。
ジョンのようにあらゆる試練を乗り越え本当の自由を手にする過程は自分にとってこれからの人生にとてもやつ立つ考え方を教えてもらいました。

 

★登録者数100万人の「本要約チャンネル」さんでご紹介され、日本文学の傑作とご評価頂きました。

 

先日はAmazon日本文学で3位になりました。

 

★学識サロン(登録者数50万人)さんさまからもご紹介頂いています。

 

 

最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。

 

ではでは、はじまりです。

 

 

第5話『闘い』

 

 

 

何かいる…

 

 

 

月明かりの中、目を覚ました。

 

 

 

気配を感じる、しかも、ひとつじゃない。

 

 

 

感覚を研ぎ澄まし、気配の数を数えた。左後方に四つ、右後方に五つ…左側面にも二つ…

 

そう、僕は囲まれていた。

 

 

 

 

さらに感覚を研ぎ澄まし、逃げる方向を探す。

 

右前方には誰もいない。

 

 

 

走り出す方向を決めると、両足を静かに地面につけた。

 

そして徐々にゆっくりと足の筋肉に力を入れ、爪を地面に食い込ませた。

 

最高瞬発力が発揮されるまで体に十分に力をため、準備ができると同時に、思い切り地面を蹴って右前方に走り出した。

 

 

 

 

ギアはすぐにトップスピードに入った。風のようなスピードだ。正体不明の気配は瞬く間に後方へ消えていった。

 

 

 

 何者だったんだろう?

 

 

 ここは北の谷だ。何が起きてもおかしくない

 

 

 

そう思ったとたん、また周囲に気配を感じた。

 

 

まただ…今度は左側面と後方に三つづつ、右後方に二つ…

 

僕は正面に向かってまた速度を上げた。

 

 

 

今度のやつらはなかなか速いぞ…

 

こんどの気配はしぶとくついてくる。

 

 

僕は周囲を窺いながらトップギアで走り抜けていった。

 

月明かりに照らされた森の木々が瞬く間に後方へと流れていく。

 

トップギアで走っているのに気配の数は中々減らない。

 

置いてかれて消える気配もあれば、新しく加わるものもあり、その数は徐々に増えているようだった。

 

 

 

 

その時、僕は気づいた。

 

 これは…

 

 狩りだ!

 

 

 

 

僕はある地点へと導かれるように、追いたてられている!

 

そう、いままで僕がやっていた獲物の追い込みを、今、まさに僕がされている!

 

 

 

しかも、追立ては巧妙だった。獲物である僕に選択肢はなかった。

 

 

 

これは、相当な奴が指揮を取っている!

 

 

まずい…まずい…

 

 

 

 

僕は巧妙に追い立てられ、ついに大きな広場に飛び出してしまった。

 

ここが、終着点!

 

 

 

 

月に照らされた広場の正面には、横にずらりと並んだ動物たちの影が立ちはだかって、僕を待ち構えていた。

 

 

広場の真ん中で足を止めると、後方から追ってきた気配たちも次々に広場に出てきた。それは二十頭ほどの若いイノシシたちだった。

 

 

正面に立つ動物の中でも、ひときわ大きな影が、ゆっくりと近づいてきた。

 

 

 「ガルドス…生きていたのか?」

 

 

 

 

 「やはり、お前はあのときの犬野郎だな」

 

 

 

 

その巨大なイノシシの影が答えた。

 

そして僕を憎々しげににらみつけ、低い声で言った。

 

 

「俺はガルドスじゃない。ガルドスの息子、アンガスだ」

 

 

 

よく見ると大きさはガルドスよりも少々小さいものの、猛々しい目、身体中にみなぎるこぶの様な筋肉、頭のてっぺんにある白いたてがみなど、ガルドスにそっくりだ。

 

 

 

 「何の用だ」

 

 

 

答えは想像できたけれど、僕はアンガスに聞いてみた。

 

 「お前、名はなんと言う?」

 

アンガスは、僕の問いに答えずに聞き返してきた。

 

 

「僕はジョン。お前の言うとおり、ガルドスにトドメを刺したのは、僕だ」

 

それを聞いたアンガスは猛々しい目をさらに険しくした。そして不敵な笑みを浮かべながら言った。

 

 

「こざかしい人間どももいない、仲間の犬野郎たちもいない。今日はお前が死ぬ日のようだな、ジョン」

 

 

 

いや、死んでたまるもんか。

 

僕はほんとうの自分を見つけるために旅に出たんだ。

 

まだ旅は始まってない。

 

こんなところで死ぬわけには、いかない!

 

 

 

周囲を見渡す。

 

自分が抜けられそうな包囲網の隙を注意深く探したけれど、まさにアリの這い出る隙間もなかった。

 

アンガスはああ見えて、なかなかスキのない優秀なリーダーのようだった。

 

こういうときは、群れのリーダーを倒すことが闘いのセオリーなんだけれど、アンガスも一筋縄ではいきそうもない。

 

 

 

僕の気持ちとは裏腹に、包囲網はジリジリと狭まってくる。

 

アンガスは口元に歪んだ笑みを浮かべながら言い放った。

 

 

 「オヤジ殿の仇、取らせてもらうぜ」

 

 

 

 言葉が終るやいなや、猛烈なスピードで突進してきた。

 

アンガスの巨大な牙が月明かりに照らされ、鋭利な刃物のようにギラリと光った。

 

 

 

えいっ!

 

 

 

僕は思い切り左に飛び、キリギリのところでかわした。僕の左後ろ脚にうっすらと血の筋が浮き上がった。

 

 

 

かわされたアンガスはすぐに振り向き、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

 

 

「さすがにオヤジ殿を倒した奴だ。こうじゃなくちゃ、つまらねえ!」

 

 

 

またしても白い牙を鋭く突き出して、猛スピードで突進してきた。

 

 

 

やあっ!

 

 

 

僕はこの攻撃も右に跳んで、すんでのところでかわした。

 

 

 

 す…鋭い…

 

 このままこれをかわし続けても、いずれはやられてしまう。

 

防御から攻撃に変えなければダメだ。そのタイミングをつかむんだ。

 

 

 

アンガスが三回目の突進を仕掛けてきた。

 

アンガスは僕がジャンプするタイミングをつかんできたのか、突進は益々鋭くなってくる。

 

 

 

ギリギリでかわした僕は、アンガスが振り向く直前、背中が隙だらけなことを発見した。

 

 

 よし、あそこだ!

 

 

次のアンガスの攻撃をかわした瞬間に、空中で態勢を変え、アンガスが振り向く直前に背中に噛み付くんだ! 

 

そして、意表をつかれてアンガスが暴れ、組織の統率が失われた隙をついて脱出だ! 

 

 

 

三度目の突進もかわされたアンガスは、怒り狂ってさらに猛スピードで突進してきた。

 

 

うがぁ~っ!!

 

 

アンガスは火砕流のように怒涛の勢いで突撃してくる。当たったらひとたまりもない。

 

 

よし、いまだ!!!

 

え~いっ!!!!

 

 

僕は思い切り飛び上がり、突進してきたアンガスをギリギリで飛び越えた。

 

 

そして、空中でくるりと向きを変え、振り向きざまアンガスの隙だらけの背中に向かって牙をむき出し、まさに噛み付こうとした、その瞬間だった。

 

 

「その闘い、やめぇい!!!!!」

 

 

まるで地震のような咆哮が響き渡った。

 

 

❻『ほんとうの自分への道』へ続く

 

 

 

 

 

 

 

(昨日のほっこり)

一昨日、またホルミシス・メディカルへ行ってきました。

 

スーパーデトックスです。

 

昨日の午前中は好転反応で身体が重かったですが、午後からは本当に楽になりました。

 

こんなに身体が軽く、楽になったのは、1か月ぶり位でしょうか。

(ステロイド減薬の影響で、水中をもがいているような毎日でした)

 

また、放射線治療の副作用である脳の腫れからくる右半身のしびも、もの凄く軽くなりました。

 

これは脳にも効いている実感がありますね。

 

全国から口コミだけで人が来られているそうです。

 

これは、カプセルから出たとこの写真。

加工なしです(笑)

 

色が白く、肌がつやつや、なぜか目が大きくなりました。

 

スイカを頂きました。

スイカの後ろに映っているのが、放射線を出しているプレートです。

 

ホルミシス、僕には効果抜群のようです。

 

8月中にまた行きます。

 

とりあえず、会社のHP張っておきます。

 

しかし…商売っ気がほとんどない会社なので、このHPからじゃ、どうやって行けばいいのか、全く分かりませんね(笑)

 

場所は東京都の新富町から徒歩3分くらいです。

 

東京都中央区入船3丁目1番2-301号

 03-5542-0743

 

体験してみたい方は、電話してみて下さい。

 

僕のブログを見て、と言えば、話が早いと思います。

(1回5000円/税抜きと、結構リーズナブルです)

 

 

 

 

 

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★生還体験記です。

ベストセラーになりました。

 

 

 

★講演などの画像です。よろしければ。

 

 

 

 

★オススメのお水やお茶など

よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。

おすすめのお茶や飲み物など

サプリなど

オススメの本①(読むと元気になる)

おススメの本②(劇的寛解事例)

おススメ本③(生還者たちの体験記)

おススメ本④(食事関連)

 

 

★講演会など

その①(お申し込み期限本日8/19AM)

心理学(TA・交流分析)無料ZOOMセミナー

またまた、やります!!

今年1月と2月に開催して大好評だった、心理学TA(交流分析)の無料ZOOM講座をまた開催します。

◎8月20日(土)13:30~16:30(zoom)

(同じ内容を2回開催します)

 

お申込みはこちらのページから出来ます。

https://strokefullife.org/application_form

 

前回参加された方は良くお分かりだと思いますが、この講座では、いわゆる無料セミナーによくある「ほかの講座の案内」や「広告宣伝」などは、ほぼありません。

中途半端に終えて、あとはお金払ってね、みたいなこともありません。

がっつり3時間、TAを学びます。

『心理学に興味がある、もっと自分を知りたい、自分のエゴの特徴を知りたい』

こういったことにご興味のある方は、ぜひいらしてください

 

 

その②

無料お話し会「リーラの会」

8月26日(金)20時~22時(ZOOM)

 

「がん」を含めて(ガンでなくても、もちろん歓迎)、病気や気持ちや環境など、その中で感じていること、悩んでいることなどを語り合える仲間がいるだけで、心が軽くなります。

人は、話すことによって癒されるのです。
(カール・ロジャース談)

 

7月26日は約55名の方がいらっしゃいました。

本音で語り合える仲間って大事だと思います。

 

 

 

その③

「時空の杜」リボーン(再誕生)・リトリート

9月2日(金)~4日(日)

生きているうちに、1回死にましょう!

リボーン・リトリート案内

お申込みはこちらから

 

その④

またまた長崎に行きます。

 

 

その⑤

「時空の杜」サレンダー瞑想キャンプ

10月20日(木)~23日(日)

サレンダー瞑想キャンプ案内

お申し込みはこちらから