怪談サークル とうもろこしの会 -86ページ目

みのがさ(秋葉原)

天ぷらそば 400円

ちょい高だけど量は普通。
天ぷら、つゆも、さして高級な味でもなく。
ただ、めんには特色あり。
コシを重視しているらしく、生そばを茹でた後、いったん冷水でしめてから、また温めていた。
細い丸めんだったが、確かにコシは強く、プツプツとモチモチが同居した、不思議な食感。
そばよりも小麦粉の香りの方が強い?
あらゆる意味で、なんだかトンコツラーメンの麺に近いような気がする。


1/17


最近、迷惑メールを開くことが多くなっている。

タイトルが姑息なものが増えてきたからだ。
以前は
「杏子です。抱いてください」とか「20~30代人妻・1発5万でどうですか?」とか
「【彼女たちは神を待っています!】家出少女たちを泊めてあげて」
みたいな、明らかにソレと分かるだけにまだ罪もないものだったのに。
最近の迷惑メールの題名といったら
「お疲れ様です」「どもw」「次回の打ち合わせの件」「注意!【忘年会の会場が変わりました】」
といったものばかり。
いくらなんでも、ちょっと卑怯すぎやしませんかね。
これでは、見知らぬアドレスからのメールでも、一応開いて確認しなければいけないじゃないか!

まあでも確かに、僕という人間を振り返ってみれば
仕事もゼロに等しいんだから、打ち合わせだってあるはずもなく
そもそも忘年会などに呼んでもらっているはずもなく
もっと言えば気安くメールしてくる友達もいないので
僕という人間に限って言えば
「見知らぬ女性から、お金を出すのでホテルに連れて行ってくれますか、という主旨のメールが届く」
と同程度にありえないメールであるとは、冷静に考えれば判るのです。
本当は、僕も迷惑メールだってことは分かっているのです。
ただちょっと、騙されたフリをして開いているだけです。
さっきは「卑怯だ!」と怒ってみたけど、別に腹も立っていません。
ちょっとだけ胸がキラめいて、メールを開いてみてガッカリするだけです。
あと2,3ヶ月もしたら慣れるだけ。

青山 (神楽坂)

神楽坂と飯田橋の中間に位置する、かなりレトロな昔ながらの立ち食いそば屋

天ぷらそば 310円

良くも悪くも、完全に昔ながらの立ち食いそば。

めんは、角切り。ぬるぬる系。コシはほとんどなし。
つゆは、ほのかな甘さ。ダシの味も少々。
天ぷらは、揚げおき。ほぼ小麦粉部分。あとはニンジンがゴロっと。

値段の安さも考えて、全体のコスパは悪くない。
店内は完全に昭和の香り。
何十年前のものか分からないラジカセから、AM放送が流れている。

神楽坂へは、不動産屋さんに用があって行ったのだが
「この辺は、ここ3.4年で完全に改築・再開発が済んだから、昔ながらの風情は期待しないでね
(※店舗の値段設定も賃貸物件も、もう高いのしかないよ、という意味)」
と言われてしまった。
僕の印象では神楽坂周辺とは
一に色街・二に学生のための安アパート街
もしくはサラリーマンの宿舎街だと思っていたのだが
そんな自分の認識は、もう10年ほど前のものなのだと認識する。
東京都心でも、昭和の香りを残す街だと思っていたのに。
僕の個人的な体験という意味でも
初めて「袋小路」というものを見つけた街
つまり「東京オリンピック以降の都市計画」以降とは、また違った東京を残す街が、この神楽坂だった筈なのだが。

ともあれ、そんな風情をいまだ残している店だと思えば、この立ち食い屋に行く価値は十二分にあるよ。