小さな花のひとりごと -40ページ目

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

シナモンの話を書いていたら、前に養命酒の工場見学に行ったことを思い出しました。
 
養命酒は、アルコール分14%の第2類医薬品です。
意外にアルコール度数高いですね。
飲んだことがなくても、ほとんどの人が知っていそうなくらい馴染みのある医薬品です。
私も子供の頃、実家に養命酒の瓶があった記憶があります。
医薬品でなくお酒だと思ってました。
 
工場は写真撮影もほとんどOKです。

桂皮(シナモン)が、入っています。

丁子(クローブ)も入ってますね。

反鼻(ハンピ)は、まむしです。今でも滋養強壮にマムシって使われますね。

 

ハーブの活用法にはチンキを作る方法があります。

アルコール(ウォッカやホワイトリカー)にハーブを浸けて成分を抽出したものがチンキです。

チンキは、飲んだり、薄めて湿布にしたり、ローションにします。

梅酒も、甘いチンキのようなものですね。

養命酒もアルコールに生薬を浸けたものです。

基剤のアルコールはみりんだそうです。

昔からの手作りの優しさが受け継がれていながら、作業はオートメーション化している、そんな工場でした。

 

14種類は無理でも、5~6種類の生薬を集めて自己使用の養命酒(のようなもの)を作ってみたいなと思いました。

 

 
 
久しぶりに自然園に行きました。
人の手は入ってますが、ほぼ自然のままを維持した野山というのでしょうか。
歩道以外はほぼ自然のまんま。
大地のお母さんみたいになっている倒木もあります。
落ち葉がサクサクして気持ち良い歩道です。
 
肺が悪い私でも気軽に歩けて、季節の樹や花を観察できて、
夏は蚊が追いかけてくるさすが自然だらけの場所です。
野鳥が多く見られるので、大きなカメラ持ってる人がたくさんいます。
 
歩いていると私のスマホでも撮れるくらい近くに寄ってきてくれることもあります。

ここは、落ち込んだり悩んだりした時に癒してもらう場所の一つです。
人が少ないので、気兼ねなく考え事にふけりながら歩いたり、
とにかくボーっとしてしていられます。
ここに来るときは愚痴をこぼすことが多いので、
今日は、それに気が付いた樹木や草花に
「まだ引きずっているの?ダメだねえ」とお𠮟りを受けたような気がしました。
次は楽しい報告をするために来よう。
人は前に進むようにできているのです。
 
暇だったので、鬼滅の刃「無限列車編」観てました。4回目かな。
煉獄さん、かっこよすぎる。
煉獄さんが言っていました「考えてもどうしようない時は考えないようにしなさい」
その通りです。頭空っぽにしよう。
 
 

今日、乳がん仲間が初発から10年経って、乳がん部分切除術をします。
乳がんは治療が長くて、やっと治療が終わるかなって時が10年です。
待ちに待った10年後にリスタートするとは。。
 
その10年目を迎える時に、もう片方に乳ガンが見つかったそうです。
再発でなく原発だそうです。
なんと、そう来たか!
 
10年前、彼女のガンタイプは、トリプルネガティブだと聞いていました。
今回あらためて話してみたら、途中でホルモン感受性陽性だったのが分かったとか。
驚きというか、そんな間違いがあるんですね。
 
トリプルネガティブという言葉は、彼女を通して知りました。
私が手術した20年前には無かった言葉、あるいは私には無縁だったので知らなかったのかもしれませんが、
「なんかネガティブになることが3つもあるタイプ?」と見当違いの解釈をしていました。
20年前に、乳がんでは?と不安に思って病院に行った時のこと。
初診のため長く待たされ疲れきっていた時に、隣に座っていた年上の方に話かけられました。
乳がんやこの病院に関してベテランらしい話しぶりでした。
その方が
「私は11年後の再発なの。11年よ!」と憤慨したように話しかけてきます。
「はあ・・そうですか」と答えるしかありませんでした。
 
10年目を迎えるのは、乳がんをやった人なら待ちわびる日です。
11年後の再発が納得できない!と、見ず知らずの私にも訴えたかったんですね。
 
今では、それはそれは悔しかったですね、と思いやることもできるのですが、
その時はまだ「自分はガンではない」と診断してほしくて病院に来ていたのです。
乳がんの知識なんか、これっぽっちも持ち合わせていないのです。
まして心の中では、私はガンじゃないので友達のように話しかけられても困るわ~くらいの気持ちでした。
そのあとすぐに「あなたガンです」と宣告されて仲間入りしましたけど。
 
10年は、区切りでもなんでもないことを周りの人が教えてくれました。
私は、20年後も再発することを教えられます(^^♪
 

 

 
少し前のブログで、
シナモンは「大熱」の生薬&食薬なので、冷えの諸症状に使われます。
そして冷えが解決されるのは血流が良くなるからで、それを「活血」と呼びます。
と、アバウトに書いたことがあります。
 
そこで今年の冬はチャイを積極的に飲んでみます。と独り言ながら宣言しました。
今のところ実践して、朝いちにチャイを作っています。
指先の絶対的冷えは解消されていませんが、身体全体はいつもより冷えを感じないような気がします。
 
毎回スパイスを粉砕するのも面倒なので、パウダーを買ってしまいました。
画像は、1回に作る材料です。
 
茶葉は、セイロンやアッサム(画像・木のスプーンに3杯)
ハーブは、エキナセア(スプーンに1杯)
シナモン(スプーンに1.5杯)
クローブ(スプーンに半分)
ジンジャー少々。
カルダモン2粒(使うときは、つぶして果皮も種も使います。)
 
パウダーになっているスパイスは、ホール状だと意外な多さかもしれません。
安い茶葉を美味しく飲むためにチャイが生まれた歴史があるので、お手頃価格の茶葉で良いそうです。
 
水カップ2杯位に材料を煮出して、濾します。
濾したら、牛乳カップ2杯位と蜂蜜を適宜入れて、沸騰しない程度に温めたら出来上がりです。
これでティーカップ4杯分位になります。
免疫力アップにエキナセアを加えてみたのはかなり良い感じです。
美味しい。
 
次は、ノンカフェインのコーヒーで作ってみます。
その次は、カモミールで試してみます。
コーヒーもカモミールも、ミルクに合うので、きっと美味しい・・はずです。
(カモミールはちょっと冒険ですが、楽しみです)
 
ハーブ研究が進んでいるドイツなどでは、エキナセアは免疫賦活作用や抗ウイルス作用が認められているハーブです。
コロナ禍の中で、飲んだことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
ハーブティーではあまり味がしないというか美味しくもないので、続けて飲むのも飽きがきます。
チンキにして毎日のお味噌汁やスープに入れて使うことをお薦めしていますが、
エキナセアをチャイに加えるのも我ながらいいアイデアでした。
 
 
 
もともと、どちらかと言うと便秘気味です。
旅行やストレスがある時など、当たり前のようにストップします。
 
入院中もストップしました。
看護師さんも「ほとんどの患者さんがそうですよ」と言ってましたので、
それ聞くと私だけじゃないことに安心します。
入院中は食事の内容も量も運動量も通常と違うので、
便秘するのはむしろ私には普通と思うのですが、
さすがに3日経っても音沙汰がないと気になります。
 

救急で入院した病院、別件で胸膜癒着術で入院した病院、

どちらの病院でも、最後の手段で便秘薬を処方してもらいました。
一方は酸化マグネシウム、便を柔らかくして出すお薬がでました。
CMで非刺激性便秘薬と宣伝してますね。
若い看護師さんは「酸マグ」と略してました。
 
また一方はセンノシド(マメ科植物センナの成分)が出ました。瀉下作用のお薬です。
センナは酸マグに比べると刺激性便秘薬です。
知人に「センナは効くよ~」と聞かされていたことがあるので、これを飲むのは怖かったです。
一回2錠、小さな粒です。
「1粒でもいいですか?」と訊いたら、そりゃあダメと言われます。
「とりあえず最初くらい2錠飲んでみて」と諭されました。
 
どちらもそんなに違いがなく無事に事なきを得ました。

漢方薬でも便秘薬は数種類あります。

私が使ったことがあるのは、「麻子仁丸」「大黄甘草湯」です。

どちらも生薬「大黄」が配合されています。

センナと大黄、どちらが効くと思いますか?

答えはセンナの方が強力です。(私は大黄が効くと勘違いしていました)

 

大黄、センナとも瀉下作用に優れた植物です。

漢方では便秘を「瘀血」が腸の炎症を起こしている、と捉えます。

なので、

抗炎症作用や血の巡りを改善する作用(活血)を持つ「大黄」は

腸に熱がこもった状態の便秘に効果的です。

またタンニンも含まれているので、すこしだけど止瀉作用もあります。

ちょうどいいバランスなのかな。

一方「センナ」は刺激する力が優れすぎるというか、腸に負担がかかって腸を弱めてしまいます。

 

漢方の便秘薬は、便を出したあとの体力の補充や体質改善も考えて生薬が配合されているのが良いところ。

便秘になると、便秘のことばかり考えてしまって、頭の中が便秘に支配されてしまいます。

そのくせスッキリすると忘れてしまう小さなことなのです。

便秘気味の人でないと分からない、小さな(その時は重大な)悩みです。