もともと、どちらかと言うと便秘気味です。
旅行やストレスがある時など、当たり前のようにストップします。
入院中もストップしました。
看護師さんも「ほとんどの患者さんがそうですよ」と言ってましたので、
それ聞くと私だけじゃないことに安心します。
入院中は食事の内容も量も運動量も通常と違うので、
便秘するのはむしろ私には普通と思うのですが、
さすがに3日経っても音沙汰がないと気になります。
救急で入院した病院、別件で胸膜癒着術で入院した病院、
どちらの病院でも、最後の手段で便秘薬を処方してもらいました。
一方は酸化マグネシウム、便を柔らかくして出すお薬がでました。
CMで非刺激性便秘薬と宣伝してますね。
若い看護師さんは「酸マグ」と略してました。
また一方はセンノシド(マメ科植物センナの成分)が出ました。瀉下作用のお薬です。
センナは酸マグに比べると刺激性便秘薬です。
知人に「センナは効くよ~」と聞かされていたことがあるので、これを飲むのは怖かったです。
一回2錠、小さな粒です。
「1粒でもいいですか?」と訊いたら、そりゃあダメと言われます。
「とりあえず最初くらい2錠飲んでみて」と諭されました。
どちらもそんなに違いがなく無事に事なきを得ました。
漢方薬でも便秘薬は数種類あります。
私が使ったことがあるのは、「麻子仁丸」「大黄甘草湯」です。
どちらも生薬「大黄」が配合されています。
センナと大黄、どちらが効くと思いますか?
答えはセンナの方が強力です。(私は大黄が効くと勘違いしていました)
大黄、センナとも瀉下作用に優れた植物です。
漢方では便秘を「瘀血」が腸の炎症を起こしている、と捉えます。
なので、
抗炎症作用や血の巡りを改善する作用(活血)を持つ「大黄」は
腸に熱がこもった状態の便秘に効果的です。
またタンニンも含まれているので、すこしだけど止瀉作用もあります。
ちょうどいいバランスなのかな。
一方「センナ」は刺激する力が優れすぎるというか、腸に負担がかかって腸を弱めてしまいます。
漢方の便秘薬は、便を出したあとの体力の補充や体質改善も考えて生薬が配合されているのが良いところ。
便秘になると、便秘のことばかり考えてしまって、頭の中が便秘に支配されてしまいます。
そのくせスッキリすると忘れてしまう小さなことなのです。
便秘気味の人でないと分からない、小さな(その時は重大な)悩みです。