小さな花のひとりごと -26ページ目

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

筑波山神社に行きました。
ほとんど車で行けると聞いていたのですが、
さすがに駐車場から神社までの階段は自力です。
 
その石段の一つ一つがなかなかすごくて
脚の悪い人や老人には無理そう、幼児の足でも無理そう。
来れる人を選ぶ神社だなと感じた筑波山神社でした。
 
筑波山と言えば観光地と思っていたので
こんなに荘厳な神社があるとは思っていませんでした。
観光地としても賑やかで宿泊施設もあり、外国人観光客もたくさんいて、
小学生のころに遠足で行った筑波山の思い出とはガラリとイメージが変わりました。

階段がちょっと不安だったのですが、

今、登らなかったらいつ来れる?今しかない。今なら登れるはずと信じて

へとへとになって無事にお参りできました。

 

そのあとは、筑波山頂に登山してもいいし、ケーブルカーでも行けます。

もちろんケーブルカーを選びました。

ケーブルカーを待つ人のなかに

8~10センチくらいのハイヒールの大人の女性がいらっしゃって、

ええ?

と思っていたら、帰りのケーブルカーもたまたま一緒になり、

あの石段を普通にスイスイと降りていらっしゃる・・・。

羨ましいと言うか、すごい、とても叶いません。

動けるうちにいろいろなところに出かけたい。
そう思って出歩いてしまいます。
 
いつになるか分からない命の期限がやってくるのに怯えているのを感じます。
昨年は、開き直っていたのに
今年は、何かに追われるようにやりたいことを早く早くと焦っています。
明らかに心境に変化が見られます。
なんでかな。
全然元気なのに。
 
初発の頃の話⑩
 
抗がん剤が終ると、ホルモン療法に入りました。
 
当時は3年間の投薬と言われました。
思い出すと苦笑ものですが、ホルモン療法の副作用を検索すると
たくさんの人がいろんな副作用を訴えているので、抗ガン剤と同じくらいビビっていました。
結局私は強がっているだけで本音はビビリなんです。
全然と言っていいくらい副作用はありませんでした。
 
3年目を迎える頃に
「今は5年が標準になっちゃったんだよ」と主治医に言われました。
やっと治療から解放されると思っていたのに、あと2年の延長はガッカリしましたが、
再発した今、ふと思うことは、あのままずっと飲んでいても良かったのかな、
すくなくとも10年服用していたら再発は無かったのだろうか、など
ありもしない妄想をすることもあります。
 
抗がん剤治療が終わった頃には、
ウィッグにも慣れ、遠くの外出もするようになり、
ガンの原因のひとつ、ストレスを開放することに目を向けるようになりました。
今でいう自分らしく生きることを探し始めたのかもしれません。
 
当時、自分はどれだけストレスの受け皿を持っているのかなど考えたこともなく、
ひたすら我慢していました。
我慢することが当たり前、環境がそうなんだから仕方がない、と諦めていました。
必要以上に我慢することはないと思うようになったのは、ガンになってからでした。
ストレス学説も学びました。
せっかくおまけの人生が貰えたのだから、
これからは我慢することなく好きなことをやろうと決めました。
 
それが私には、アロマやハーブでした。
アロマやハーブに触れている時間が本当に楽しくて、
身体のことや植物のことを学べることが嬉しくて、
その時だけは違う世界にいるようでした。
 
ストレスを抱えて辛い思いをしている人や我慢をしている人に
病気になる前にアロマを知ってほしいと、アロマをお伝えしたいと思うようになりました。
アロマで楽しく時間を過ごすことで、少しでもストレスを忘れるお手伝いをするために、
必然的にアロマと出会ったのかなと思うのです。
 
五行説では、「木」「火」「土」「金」「水」のグループ分けがあり、
春は、「木」のグループに属しています。
他には、風(ふう)・肝・怒・目などが「木」のグループです。
 
今は春なので「木」の特性があります。
寒い冬を忍んでやっと暖かい「春」がやってきます。
木(植物)は、春になってのびのびと生き生きと成長する季節ですが、
せっかくの春に、のびのびさせてもらえなかったら、ストレス「怒」が溜まってきます。
「怒」の感情は「肝」に影響を与えますので、
ストレスがある人は「肝」に要注意です。
また、気候では「風」に注意します、など・・・。
 
今年は、本当に強風が多いです。
もともと春の風は悪さをすることが多くて、突風であったり、埃を巻き上げたり、
爽やかな風のイメージがあまりありません。
 
お肌が痒くなるのは、意外と冬よりも春です。
陰陽では、風と皮膚は「陽」のグループです。
同じ陽のグループなので、「風」は皮膚に向かう傾向があり、
風が起こす悪さが皮膚に表れます。
 
私は、毎年春になるとカサカサと手の甲が痒くなりますが、
原因は「風」が作り出す邪(風邪・ふうじゃ)でした。
対策は、風邪(ふうじゃ)に目を付けられないように皮膚を強化(保湿)することですが(^^♪
毎日のように強い風が吹く最近に、
いつになったら優しい春になるのかと憂いてしまうこの頃です。
 
お彼岸も過ぎましたが、
毎年、お彼岸に満開になる彼岸桜が、今年はまだ三分咲き程度です。
どんなに寒くても、
不思議と彼岸桜だけはお彼岸頃には満開だったのにと、これも憂う理由。
 
彼岸桜を見て季節を感じていたので、
自然界の陰陽のバランスも崩れかけているのかなと思ってしまいます。

今年↑と昨年↓の彼岸桜です。

昨年は歩く体力がなかったので、車でこの彼岸桜を観に来たのも良い思い出です。

 

撮った日を見たら昨年は3月20日、今年はすでに27日ですけど満開とまでは行きません。

ソメイヨシノは、まだまだ固い蕾。

開花の楽しみが先に延びるのは嬉しいことですが、

彼岸桜だけはいつものように咲いてもらって、自然界の理を感じたいと思います。

 

 

 
やっと穏やかな天候になって、ウォーキングしました。
 
最近は風が強かったり、雨だったり、ウォーキングもなかなかできません。
半端ない強風なのが、なんとなく異常気象を感じています。
 
肺に新しいワル子がいると知ってからの初めてのウォーキングです。
遊び歩いているくせに、ウォーキングとなるとドキドキします。
いつものコースは、約5~6キロ。約1時間。
近くの公園まで行って周回して帰ってきます。
 
花粉症予防のためにマスクをしますが、
マスクをして歩くと、自分の息遣いが良く分かります。
歩き始めは、ハアハアとかなり息が荒くなりますが、2キロくらい歩くとそれがなくなってくる。
歩き方もリズミカルになるのが不思議。
(ハアハアがもっとひどくなって引き返すようでは困りますが)
 
息が荒いときは、
あぁ、やっぱり前に比べると肺の機能が落ちてるのかなと不安になり、
気が付くと普通の息遣いになっているということは・・?
これは、肺に訊いてみなければ分からないこと。
 
ウォーキングできて良かった(^^♪
自信が付きました。
画像は、クコの実です。
真冬の植物園で、一個だけ取り残されたクコの実がありました。
 
こういう景色が大好きです。
植物の健気な様子に、頑張れ、頑張れと声を掛けたくなりますが、
それは自分にも頑張れと励ましているんだなと思います。
皆さまにも植物からの声援が届いて、穏やかな優しいひとときを過ごせますように。
女子力の高い友人と高崎の白衣観音様に行きました。
 
9年前にアロマ検定を教えたことがきっかけの友人たち。
ゆっくり話すこともないのに、ずっと繋がっている大切な人たち。
アロマを始めた理由を訊かれました。
そういえば、そんな話もしたことないくらいゆっくり話すことがありませんでした。
 
病気になったことがきっかけだったこと
とにかく楽しかったから
楽しいから勉強したくなったこと
次々と勉強することが出てきてここまできてしまったこと
たくさんの人にそれを伝えたいこと
 
そうした中にかけがえのない出会いに巡り合うことがあります。
 
友人は職種は違いますが、人に教える仕事をしています。
当時(今も)すごく気を使って仕事をしていることを聞きました。
半面、私が自由に私らしい講座をやっているのを見て、
それが当時の彼女の悩みを軽くしてくれたそうです。
 
自分の持ち味が良くも悪くもあるのは分かっているので、
そこを受け入れてもらうことでお付き合いが続いていたと、今さら知りました。
そして一番嬉しいことは、出会うきっかけがアロマだったこと。
やってきてよかったなと心から思います。