治療が落ち着いてきた頃に思ったこと | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

初発の頃の話⑩
 
抗がん剤が終ると、ホルモン療法に入りました。
 
当時は3年間の投薬と言われました。
思い出すと苦笑ものですが、ホルモン療法の副作用を検索すると
たくさんの人がいろんな副作用を訴えているので、抗ガン剤と同じくらいビビっていました。
結局私は強がっているだけで本音はビビリなんです。
全然と言っていいくらい副作用はありませんでした。
 
3年目を迎える頃に
「今は5年が標準になっちゃったんだよ」と主治医に言われました。
やっと治療から解放されると思っていたのに、あと2年の延長はガッカリしましたが、
再発した今、ふと思うことは、あのままずっと飲んでいても良かったのかな、
すくなくとも10年服用していたら再発は無かったのだろうか、など
ありもしない妄想をすることもあります。
 
抗がん剤治療が終わった頃には、
ウィッグにも慣れ、遠くの外出もするようになり、
ガンの原因のひとつ、ストレスを開放することに目を向けるようになりました。
今でいう自分らしく生きることを探し始めたのかもしれません。
 
当時、自分はどれだけストレスの受け皿を持っているのかなど考えたこともなく、
ひたすら我慢していました。
我慢することが当たり前、環境がそうなんだから仕方がない、と諦めていました。
必要以上に我慢することはないと思うようになったのは、ガンになってからでした。
ストレス学説も学びました。
せっかくおまけの人生が貰えたのだから、
これからは我慢することなく好きなことをやろうと決めました。
 
それが私には、アロマやハーブでした。
アロマやハーブに触れている時間が本当に楽しくて、
身体のことや植物のことを学べることが嬉しくて、
その時だけは違う世界にいるようでした。
 
ストレスを抱えて辛い思いをしている人や我慢をしている人に
病気になる前にアロマを知ってほしいと、アロマをお伝えしたいと思うようになりました。
アロマで楽しく時間を過ごすことで、少しでもストレスを忘れるお手伝いをするために、
必然的にアロマと出会ったのかなと思うのです。