小さな花のひとりごと -22ページ目

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

アロマやハーブの講座のお問い合わせがあることで、今年の目標はコレなんだと改めて思います。
元の日常に少しだけ戻ってみよう。
嬉しいけれど不安が残る日常だけど。

面倒なのは、材料の準備です。
ぶいぶん処分したり、人にあげちゃったので、何が残っているのか何を新しく購入するのか、面倒です。

いらっしゃる方は、いろんなものが作れるこの時間が楽しいわけですから、用意しないわけにはいきません。
この面倒さも懐かしい。

今日いらした方は、自律神経のアンバランスで体調を悪くし、アロマやハーブに興味を持ったそうです。
どうやって私の自宅教室を見つけたのか訊くと、いろんなサイトを巡り巡っているうちにたどり着いたようです。
ご縁を感じます。
 
アロマスプレーと、軟膏を作ってもらいました。
「続けて勉強したい」と言われたのも予想外でした。
続いて来てくれることは、
 資格講座でもないので、自由にいろいろとお伝えできます。

2年前まではこんな日常だったんだなと、すごく懐かしい感触です。

 
介護認定が届きました。
ぜっったいに今回は、よくて要支援、もしかしたら何も認定されないだろうと
確信に近いものがありました。
届いた書類を見て、びっくりというか唖然というかあれ~?という感じ。
今年も「要介護1」でした。
 
思わず目をゴシゴシしたくらいです。
何度も目を凝らしましたが、どう見ても「要介護」の文字が打ち込んであります。
前年度は一度もサービスを受けていなかったし、
今年度の調査では、嘘が下手でなんでもできるのがバレたと思ったのですが。
 
聴きとりに来てくれた職員さんが、書類に盛って書き込んでくれたのでしょうか?
それとも緩和ケアの先生の書類かな?
 
有効期間が令和9年まであるので、そのうちお世話になる時が来るでしょう。
大切に保管しておきます。

話題とは全然関係ないのですが、画像の大きな木はユーカリです。

どの植物園でも、ひときわ大きい木。

木の根元には樹皮がたくさん落ちているので、すぐに分かります。

 

個人宅に植えると大変なことになることがあります。

その一例のお話です。

通りがかりの分譲住宅に、ユーカリを庭の真ん中に植えているお宅がありました。

ほんの数年でどんどん大きくなるのが車の窓越しからでも分かります。

ところがある日、ユーカリが消えていたのです。

景色が一変していて、

ユーカリが大きな存在だったのが良く分かりました。

見知らぬ通りがかりのお宅にとって、邪魔になってしまったのでしょう。

 

のびのびした姿は、何かを問いかけてくれるようです。

上を向こう。

そればかり考えても仕方ないよ、気分転換に僕を見て。

ひと時だけでも良いから元気を出して。

 

ユーカリの香りはイヤな気持ちをスッキリ流してくれますが、

香りだけでなく、姿そのものが元気と勇気を届けてくれます。

自由にのびのび育ってもらうには、植物園でないと無理なようですね。

 

ちょっと油断して手の甲に火傷をしました。
ほんとに一瞬でした。
 
「熱っ」と手を離して、すぐに流水で冷やしたのですが、
どんどんヒリヒリしてきたときには、
(うそ。たったこれだけで痛いの?)と信じられない気持ち。
 
もともと、予備の医薬品を持たない主義だし、
火傷するほど料理もしないのだから、まさかの事態です。
 
こんな時こそアロマだ。
いつもいろいろと偉そうに言ってるくせに実践していないけど、今こそ実践だ!
 
ラベンダー精油をそのまま塗布しました。
ラベンダーだけは原液でもOKと言われています。
自己責任で。というより面倒だったのでそのまま塗布しちゃいました。
でもヒリヒリ痛い。
ラベンダーの軟膏を今から作るのも面倒です。
 
次に冷蔵庫をガサゴソ探してみました。
紫根オイルで作った軟膏が出てきました。
画像は出来立ての美しい画像ですが、
私が塗布したのは作った日も忘れた古い使いかけの軟膏です。
これも自己責任で・・・。
 
気休めですが、その日のうちに痛みは引きました。
2日後には「え?」と驚く黒い火傷跡が出現しました。
あれくらいの火傷でこんな跡ができるとは。
このままシミになるかなと思ったのですが、
更に2日後、ベロリと表皮が剥けました。
剥けたあとはなんとも不気味な様子です。
 
ところがあっという間に
火傷跡にもならず、シミになることもなくすっかり元に戻っていました。
浅い火傷だったのが幸いして、
シミにも跡にも残らずに皮膚が再生したのが嬉しかったです。

紫根は、生薬「むらさき」の根です。

植物油に浸けておくとキレイな赤紫のオイルになります。

これが皮膚疾患に万能な「紫雲膏」の原料です。

 

紫雲膏の考案者は日本人の「華岡青洲」

何度かドラマにもなっていますが、初めて全身麻酔を成功させた医学者です。

ドラマでは嫁姑のドロドロも必ずでてきますが、

どちらの女性とも「私が実験台になります」と争った仲です(^^♪

 

それはともかく、使いかけの軟膏を長く使うためにも

やっぱり基材には酸化しにくい「ホホバオイル」を使っておくと便利です。

 

 

 
20年(21年)ぶりに術側の腕で採血をしました。
 
今までも何度か、何人かの先生に
もうそろそろ術側の腕で採血してもいいですか?と訊いていたのですが
やっとOKを出してくれた先生は、新主治医でした。
 
新主治医は「採血くらいなら、皮膚も針も消毒してあるんだから大丈夫だと思うよ」と言って
カルテに<採血、術側、OK>と書き込んでいました。
今までは針を刺すこと自体が悪いことらしいと、思い込んでいましたが、
感染防止のためだったのかと今頃になって知りました。
 
手術した年の冬にリンパ浮腫になり、指の先までパンパンに腫れた時期を過ごしたことがありました。
腕はだるく重く、
人目に出したくない腫れた手指に憂鬱な冬を過ごしましたが、
春になり温かくなってくると、いつの間にか治っていました。
今も腕の太さは自分だけに分かる程度の違いがあります。
 
今まで大事にしてきた右腕なので、ちょっと心配もありましたが、
良い血管があることを知っていたので、
お蔭さまですんなりと採血できました(^^♪

画像は、ナンジャモンジャの木
 
名前の由来がいくつかあるそうですが、
私が知っているのは

水戸光圀が当時の将軍に「あの木は何か?」と問われて、

とっさに「ナンジャモンジャの木です」と答えたという、どう考えても嘘っぽい説。

白くて繊細な爽やかな花がナンジャモンジャと言われてしまったのは、
なんとも可哀そうですが、忘れられない名前です。
 
本当は「ヒトツバタゴ」モクセイ科です。
モクセイ科と言えばジャスミンもモクセイ科です。
良い香りが漂ってきそうな姿がモクセイ科っぽい。
(風の強い日だったので、香りはわかりませんでした)
遠くからも全体が白く浮き上がって見えて「あの木は何?」と
誰でも目を惹かれる木です。
 
思い出深い木の一つです。
今年は観にいけなくて残念でした。
新しい主治医になって2回目の診察日でした。
 
薬の処方変更や、今後の希望など、今思うこと、など。
特に重要ではなかったけれど
私の伝えたいことと先生の考えていることが、ちゃんと疎通しているのを感じました。
 
今服用しているイブランスの標準処方は3週間飲んで1週間の休薬です。
私は2週間飲んで1週間の休薬です。
その理由を先の主治医に尋ねたことが数回あります。
たぶんですが主治医の考えは
「身体が細くて小柄なので、少なくて良いと判断している」と答えてくれたと思います。
 
たぶんと言うのは、
しっかり理解して納得できる説明ではなかったからです。
なんとなくぼんやりした説明というのでしょうか。
先生は忙しそうだし時間を取らせられない、といつも遠慮してしていました。
でも薬は効いていそうだからこれでいいんだと納得させていました。
その根底には信頼があるから。
 
新しい主治医は
標準治療は理由があっての標準だから、きちんと守るべきという考えです。
抗がん剤は、いつか効かなくなる時がきます。
その後に治験があったら、
そして治験を受けたいと思っても、標準治療をしていなかったら受けられないことがあると。
理由があって処方を少なくしたのなら仕方がないけれど、
最初から標準治療をしていなかったら治験が通らないかもしれないと。
 
でも、これで調子よかったのだから「今まで通りでいきますか」と言われて、
私も「はい」と答えそうになったのですが、
 
いや、副作用は骨髄抑制と脱毛だけだし、
だからと言って免疫力が下がった感触はあまりないし、
標準通りの服用にチャレンジしたいのも事実でした。
 
「先生なら、どう思われますか?標準にしたほうが良いと思っていますか?」
新主治医は、即答でした。
「もちろん標準が良いです」
 
会話がとても明瞭なのです。
聴きたいことにストレートに答えてくれる、そんな感じがします。
この先生なら聴きづらいこと(余命とか)も、答えてくれそうです。
本当に知りたい時がきたら聴こう、まだ当分必要のない質問だわ。。
 
延命治療に関して昨年の意志と変わってないか、確認されました。
変わってません、と答えたときに
新主治医は、何かを感じた表情を浮かべながら
私の変わってない気持ちを裏づける先生の意見を話してくれました。
その話もすっと伝わってきて、
別の気持ちを話す人には、そちらの意志を尊重する話をしてくれそう。
こういうことで個人的な考えは押し付けない人だと感じました。

お医者さんって大変です、治る人だけを診るわけではないのだから。

泣く人もいるだろう、

治らないと怒る人もいるだろう、

いくら話しても理解できない人もいるだろう、

これだけ長いお付き合いが続く関係は大切です。

先生との思い出も、大切に丁寧に残していきたいと心から思いました。