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小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

織田信長が、外国からきた宣教師に与えたと言われる伊吹山。
宣教師たちは、その山にハーブ(薬草)を植えたと言われています。
ハーブの季節になると花が一面に咲き、それはそれは美しいと言われています。
ハーブを学んだ者は、一度は行ってみたい場所です。
 
「イブキジャコウソウ」と固有名詞を持つタイムがあると期待して登りましたが、
それはどこにも見ありませんでしたが、念願の伊吹山に行けて、
大満足です。
目標が、また一つ達成できました。
 

シシウドの花。
当帰と同属です。
 
 

山頂から向こうは、琵琶湖が見えます。

琵琶湖のほとりには、長浜城や彦根城や安土城があるはず

(見えないけれど)

 

伊吹山も、もれなく鹿害にあっていて

残ったハーブは鹿が食べない種類だけなんですって。

今は、元の姿に戻ってもらおうと活動が進んでいるそうです。

 

山頂で食べた山菜蕎麦。
お腹が空いていたからという理由はまったくナシで、美味しかったです。
貴重な経験ができました。
 
白血球の数値が低くなってからは、
感染症に気をつけるように言われます。
それに口内炎ができやすくなるそうです。
 
いままで口内炎ができたことが記憶になくて、
けっこう痛いらしいと想像するくらいでしたが、
とうとうできました、口内炎が。
そこそこ痛いものですね。
 
内藤くすり博物館に行きました。
ほとんどの博物館では撮影禁止なのに、ここは撮影OKが多いのもありがたいです。
学びの場所として多くの人に知ってほしいそうからだそうです。
充実した展示と手入れの行き届いた薬草園があります。
 
展示の一部に、華岡青洲の資料がありました。

これが麻酔に配合した生薬と毒草・・どれだけ研究したのかと思いを馳せます。
 
実際に使った外科器具の一部だそうです。

この展示の隣には、乳がんを切開した様子の絵も展示してありましたが、
手書きの絵なのに、同じ病気だからでしょうか、
生々しくてなんとなく撮影できませんでした。
 
それにしても暑かったです。
こんなに暑いのに、植物は元気で生き生きしていました。

 


 

 

 
ずっと鉢植えでショボショボしか育たなかったハーブを
今年は、庭の片隅に地植えしました。
ショボショボしか育たないわりには何年も枯れず育っていた愛着のあるハーブです。
 
やっぱり地植えは違います。
どんなに固くて栄養のない庭でもワサワサと育ちました。
 
そしてもっとすごいのが、この暑さです。
あっという間にドライハーブになりました。
タイムは一晩でカラカラです。
 
画像は、手前がタイム、真ん中が当帰、一番奥がローズマリー。

粗目のパウダー状にして保存します。
 
当帰は、漢方薬の材料。
補血の代表生薬です。
栄養不足(血不足)の私には必須です。
誰でも知っている当帰芍薬散や四物湯の代表生薬。
 
ネットで当帰葉のパウダーが販売されているのを知ったので、私も手作りしてみました。
 
香りがすっごい。
このクセのある香りは好みが分かれます。
たまたま朝ごはんに納豆があったので、一つまみ混ぜて食べてみました。
納豆の香りの勝ちです。
なので、当帰の香りが苦手なら、香りの強い納豆やキムチなどに混ぜると良さそうです。
ハーブソルトにする予定ですが、
しばらくはいろんな料理にパラパラとふりかけてみようと思います。
 
多感な中学生の頃、
ある教師から言われたヒトコトが、ずっと心に刺さったまま今も残っている言葉があります。
それと同じく昨年、
ある医師から言われたヒトコトが心に刺さって、自由を奪っています。
 
医師から言われたのは、今までに何度か書いていますが
「ここに来ても、あなたにやることは何もない」
教師から言われたのは
「〇〇(私の名前)って本当に変わってる子だね」

医師からの言葉は、仕事をしていく自分を縛りつけます。

今は元気だけに、心の奥底でいつも万が一のことが浮かんでしまいます。
何かが起きたら迷惑をかけないために行動を控えてしまいます。
無防備に新しい仕事を始めたり進んだりしないようにしています。
 
あの時の教師には
どういうつもりで言ったのか、今でも教えてほしいくらいです。
大勢の生徒の中で、少しでも気に入らないことをすると「変わっている子」と評価したのでしょう。
大勢の前で言われたのは、多感な世代ですから傷つきました。
 
医師にしても教師にしても、優位な立場に立っていることを利用しての発言です。
言葉って大事。
何年経っても忘れられないのですから。
私自身も誰かを傷つけたりしないで、温かく後押しできる言葉をつかえるようになりたいと思います。
 
みんな一緒。
みんな暑いのです。
と言っても、やっぱり暑いです。
特に頭が。
 
頭からタラッと汗が流れますが、
顔からも流れるのは、初めての経験です。
体質というものは変わるものですね。
初発の頃はそんなことがなかったし
ウィッグがとにかく煩わしいです。

昨年の私は暑さを感じていたのか、よく思い出せません。記憶が飛んでます。必死に生きていた1年間でした。
 
そんなことを思い出しながら、
ウィッグが煩わしい理由に思い当たりました。
去年はまだウィッグが必需品ではなく、たまに使う程度でした。
今の治療を続けていられるからこその必需品なのですね。