なぜ、漢字の読み方が複数あるのでしょうか?

 

 

※問題がまだの人はこちらを先にどうぞ!

なぜ漢字には、複数の読み方があるの? 〜問題編〜

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まず、訓読みです。

 

これは、みなさん想像できるのではないでしょうか?

 

 

日本には昔文字がありませんでした。

 

そこで、中国の文字である漢字を輸入しました。

 

そして、中国で使われている、漢字の意味を調べていくと、日本語で当てはまる使い方が複数ありました。

 

そこで、漢字は一字ですが、読みは複数あったので、まとめて当てはめることにしました。

 

 

「生」

 

いきる、という意味で使ってるから、「いきる」と読もう

 

草がはえる、という意味でも使ってるから、「はえる」もも読もう

 

なまのものを表すときにも使っているから、「なま」とも読もう

 

 

 

こんな漢字で、訓読みが増えていきました。

 

文化が違うので、このようなズレは、許容するしかなかったんですね( ̄▽ ̄)

 

 

 

 

 

では、音読みはどうでしょう?

 

中国では読みが一つなので、輸入したときも、音読みは1つしかないはずです?

 

 

 

 

 

答えは、時代の違いです。

 

 

中国は昔は中国という名前ではなく

 

5〜6世紀=呉

7=9世紀=漢

13世紀=栄

 

という国でした。

 

日本は、中国から漢字を取り入れましたが、取り入れた時代によって読み方が違いました。

 

 

なので、同じ漢字なのに読み方が違う??

 

 

となります。しかし漢字の本場の中国をより正確に取り入れようと、読み方の方を増やしました。

 

 

なので、

それぞれの時代の音読みの仕方を

 

呉=呉音

漢=漢音

栄以降=唐音

 

と呼びます。

 

例)

ギョウ=呉音

コウ=漢音

アン=唐音

 

 

 

 

私たちは、特に区別して使っていませんが、

「ャ、ュ、ョ」が付いている読み方は、呉音が多い

と言われます。

 

 

今では当たり前に使っているので、気になりませんが、読みが多いのはこういう背景があるからです。

 

 

 

あくまで相手を尊重し、こちらが苦労するのは気にしない、という日本人の気質が見られますね(*^▽^*)

 

 

 

 

 

子どもたちは、漢字を覚えるのに精一杯ですが、なかには

 

「なんでこんなに読み方たくさんあるの??」

 

と聞いてくる子もいるので、そういうときにお話してあげます。

 

まあ、話しても「なんでそんなことしたの!めんどくせぇ!」ってなりますが(笑)

 

 

 

 

先生として、子どもの疑問は答えてあげたいので、こういう知識も持っておくと便利ですね(*^▽^*)

 

子どもの疑問に答えられるように、日々勉強していきます!

 

以上です!

 

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