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adiyogiによるPixabayからの画像
今回「殺生丸」というキーワードからそれ以前に探求していたことと繋がって”シヴァ神”のエネルギーと内側で深く繋がることができました。
インドでは、シヴァ神信仰は大きな力を持っているんですね。トップ画像たち、あんなに大きな像が色んな地域に祭られているんだなと、月のシンボルもなんだかオシャレ(と感じてしまう私)です。美麗の殺生丸に確かに通ずるような、、シヴァ神、破壊の神でもあるとともに、、美麗ですね。
私は、殺生丸が主役でもなく、そのキャラの性質上セリフも少なく、登場回数も主役の犬夜叉と比べたら、何十分の一?と言ってもいいくらい少ないのに、20年以上経て犬夜叉を超えるくらいの人気キャラになったのは(今年に入ってキャラ人気で1位になったようで)、種として持っていたシヴァのエネルギーが原作者の意図を超えて、アニメ監督を筆頭に、製作者、読者、視聴者に呼応したからだと感じています。そして、同時にシヴァというのは、色んなエネルギーを吸収して育っていった神でもあるようなので、色んな側面特色を持っていて、それもすごく表れたのだろうと。
原作漫画は、殺生丸の破壊的なところも、純粋な愛を感じさせるところも、それぞれに強く出ていて、人間っぽくグラデーションになっていないところを軽やかに描いていて面白いです。
前の記事(その①)の続き、殺生丸の”その後”です。アニメは動きという流れがあるからこそ、表情の変化で語ることが難しいのだなと思います。
(48巻 3話「慈悲の心」)
殺生丸に強く言える存在がいるとしたら、それは母くらいだろうと高橋留美子さんは思ったそうです。超反抗的な表情から、ハッとした顔、言われていることが痛すぎて悲痛な顔、反芻して感じている顔、もう反省しかない顔、、セリフを言わない分だけ表情を細やかに描き分けている。これも漫画ならではなので(アニメでは表情の変化があまりない)、味わい深いし、どんな気持ちで聞いていて、この様子からも強いだけではなく、大妖怪でもまだまだ青年なんだということも分かる。
この殺生丸の母は偉大です。彼女は殺生丸の父、亡き夫から、冥道石というものを預かっている。いわば、冥界の門番でもあり、感情に巻き込まれないでおれる存在で、尚且つ命の尊さ、慈悲とは何かを分かっていないと預かれない代物です。
殺生丸が冥界に踏み込んだ時も、殺生丸とて冥界に踏み込んだら帰ってこれない可能性が大いにあるので、帰り道を示そうとするけれど、殺生丸はりんを救いたくてそれを無視。でも最初から「もしもこれで息子が帰ってこれなかったとしたらそれまでのこと思っている」と原作者談。
殺生丸に強く言える存在がいるとしたら、それは母くらいだろうと高橋留美子さんは思ったそうです。超反抗的な表情から、ハッとした顔、言われていることが痛すぎて悲痛な顔、反芻して感じている顔、もう反省しかない顔、、セリフを言わない分だけ表情を細やかに描き分けている。これも漫画ならではなので(アニメでは表情の変化があまりない)、味わい深いし、どんな気持ちで聞いていて、この様子からも強いだけではなく、大妖怪でもまだまだ青年なんだということも分かる。
この殺生丸の母は偉大です。彼女は殺生丸の父、亡き夫から、冥道石というものを預かっている。いわば、冥界の門番でもあり、感情に巻き込まれないでおれる存在で、尚且つ命の尊さ、慈悲とは何かを分かっていないと預かれない代物です。
殺生丸が冥界に踏み込んだ時も、殺生丸とて冥界に踏み込んだら帰ってこれない可能性が大いにあるので、帰り道を示そうとするけれど、殺生丸はりんを救いたくてそれを無視。でも最初から「もしもこれで息子が帰ってこれなかったとしたらそれまでのこと思っている」と原作者談。
(48巻 3話「慈悲の心」)
母によって、りんは命を救われる。「二度目はないと思え。」からの「ん?」という殺生丸の表情は、こちらのシーンでも一度しています。
父の代からの刀鍛冶から天生牙を鍛え直してもらえると分かった瞬間です。それまで刀を打ってと言っても、無視されてきていたので。
基本、無表情かガン飛ばしている殺生丸にはかなり珍しく、この「なんかいいもの出てくる?」的な期待と希望が混ざった表情、全56巻中この2回しかないと思います。確実に何かが育ってきています。
母とのことに戻ります。
この母だから、当然そんなことにこだわらないのだろうとは思うけど、夫は別の女性(人間)も愛したから、殺生丸にとって異母弟、半妖の犬夜叉がいるわけです。それでも人間のりんをここで救うし、後で邪見に「殺生丸は喜んでいるのか?…人間の小娘一匹にこの騒ぎ…変なところが父親に似てしまったな。」と全く悪意はない表情で言っています。
あの世とこの世の番人として、引き継いで担える存在がいるとしたらそれは殺生丸しかいない。天生牙を持っているのもその証。”妖怪”という設定だが、どちらかというと”人間ではない”というだけで、この妖(あやかし)か神か、このなんとも言い難い曖昧さも世界観としてとても好きだなぁ。卑弥呼の術を”鬼道”と呼んでいたように、色んなものの間(狭間)は「ねぇ、そもそも鬼って何?神って何?」と自分で考えることを放棄しているものの原点に立たせてくれます。
この後の殺生丸は、「りんに何か危険が?!」となったら一瞬の迷いもなく誰の前でもそれを最優先に動くようになり、「間違ってもりんに何かをしてしまったら殺生丸に殺される。」と犬夜叉一行に思われるようになっていくのだけれど、、、基本性格がこれだったから、その娘(こ)のことが何でそんなに大事になった?!と私ならそれが一番気になりそうだが、聞く以前に「変なこと聞いたら殺されそう。」とか恐怖が立つのだろうか?
「りんが大切なのだ。」と殺生丸が自覚してそれほど人目を気にせず素直に行動するのは、もともと何にしても願いに対して真っすぐという基本の性質がありそうに思う。色々邪魔してくる余計な考えがないというか、、。
母によって、りんは命を救われる。「二度目はないと思え。」からの「ん?」という殺生丸の表情は、こちらのシーンでも一度しています。
父の代からの刀鍛冶から天生牙を鍛え直してもらえると分かった瞬間です。それまで刀を打ってと言っても、無視されてきていたので。
基本、無表情かガン飛ばしている殺生丸にはかなり珍しく、この「なんかいいもの出てくる?」的な期待と希望が混ざった表情、全56巻中この2回しかないと思います。確実に何かが育ってきています。
母とのことに戻ります。
この母だから、当然そんなことにこだわらないのだろうとは思うけど、夫は別の女性(人間)も愛したから、殺生丸にとって異母弟、半妖の犬夜叉がいるわけです。それでも人間のりんをここで救うし、後で邪見に「殺生丸は喜んでいるのか?…人間の小娘一匹にこの騒ぎ…変なところが父親に似てしまったな。」と全く悪意はない表情で言っています。
あの世とこの世の番人として、引き継いで担える存在がいるとしたらそれは殺生丸しかいない。天生牙を持っているのもその証。”妖怪”という設定だが、どちらかというと”人間ではない”というだけで、この妖(あやかし)か神か、このなんとも言い難い曖昧さも世界観としてとても好きだなぁ。卑弥呼の術を”鬼道”と呼んでいたように、色んなものの間(狭間)は「ねぇ、そもそも鬼って何?神って何?」と自分で考えることを放棄しているものの原点に立たせてくれます。
この後の殺生丸は、「りんに何か危険が?!」となったら一瞬の迷いもなく誰の前でもそれを最優先に動くようになり、「間違ってもりんに何かをしてしまったら殺生丸に殺される。」と犬夜叉一行に思われるようになっていくのだけれど、、、基本性格がこれだったから、その娘(こ)のことが何でそんなに大事になった?!と私ならそれが一番気になりそうだが、聞く以前に「変なこと聞いたら殺されそう。」とか恐怖が立つのだろうか?
「りんが大切なのだ。」と殺生丸が自覚してそれほど人目を気にせず素直に行動するのは、もともと何にしても願いに対して真っすぐという基本の性質がありそうに思う。色々邪魔してくる余計な考えがないというか、、。
(54巻 4話「奈落の体内」)
どれもこれもセリフがない。でもセリフがないことで感じさせたり語っているものが大きくなっている気がします。ここはむしろセリフが全くなく、動きだけがあることで、”思い”、、というか、殺生丸の場合、”集中力”と感じさせるのが神的なのかな。面白いなと思う。
この後奈落討伐があり、、
殺生丸と犬夜叉は仲が良いというやり取りは一切ないけど、お互いがお互いの戦力を認めていることや、実はそれは気遣っているのだろうというシーンがあり、56巻分色々あって変化やら成長やらしたのだろうと感じされられます。
殺生丸の実は生真面目で面倒見が良いよなっていう兄っぽさや、犬夜叉って無自覚に屈託なく甘え上手だなっていう弟っぽさは随所に感じられる表現もあり、兄弟らしさみたいなのもあたたかい話だなと思います。
次は奈落討伐後の3年後のシーンです。
自身の内観も兼ねて、流れのまま書いている元記事です。
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