新しいものを立ち上げています。

以前から願っていたことですが、着手していけるタイミングが来ました。

それは、様々な個性を持つ子どもたちや、その親御さんが、本当に自分たちの見るべき方向性や光を育てていける場所があればいいなぁということ。

社会生活の中で、現時点での社会や世の中が見ている「あるべき姿」とそれぞれの子どもたちの個性が合わないこともあります。

決して誰かが悪いわけではなく、時代の変化変容の中で、誰しもが自分の正義や正解を持っていたりするからこそ、現時点での多数派の価値観が正解なのだと感じてしまうことがあります。学校教育において、もし1/3や半数が不登校という状態であれば、その学校は存続が難しいでしょうから、学校のシステム自体、教育の在り方自体を考え直さざるを得ないでしょう。けれど、不登校が現時点で絶対的に少数派であれば、その真意を見つめることなく、その状態を問題視してしまうというのは、人間の傾向です。

でも、本当にその状態が問題だと言えるのか、少数だから問題だとは限りません。むしろ、それでは物事に対する乱暴な観方になってしまいます。そして本当に人が成長する機会を見落としてしまいます。

どういったものであれ、大人であれ、子どもであれ、人の表現というものは、それ自体に正誤があるのではなく、そこから何かを見つめ、理解を深め、見出していきたいものがあるから、まずその表現が生まれています。

「不登校」と言われる状態であったり、そうではなくても、内に閉じこもる様子、反発や反抗、緊張や強張り、時に頑張っている姿でさえも、まずは、それはその人の「表現なのだ。」ということ。その表現をしている本人を含め、それに触れる誰しもに、それぞれの内において何か気づきたいことがあるから、「その表現」に出会っています。

「学校に行きたくない。」と訴える子どもから、その子自身も自分の内側で出会おうとしているものがあり、その言葉を聞く親御さんにも、そこを通して何か自分の内で見出していくものがあるからです。

子どもにとっても、親御さんにとっても、自分が感じることを認めていける場所、それを出していける場所が身近に沢山あればいいのになぁと、そんな場所を創っていけるといいなぁと以前から思っていました。

もちろん、それらの場所が世の中に全くないわけではなく、そういった活動をされている方が既に沢山いらっしゃると思います。

それでも、まだまだ探している人たちにとっては、簡単にそういった場所には出会えていないという現状があります。

そこにカウンセリングというシステムやセラピーというシステムがあってもいいんだけれど、もっと色んな関り方ができる自由度の高い場所、そして、その場所で「こっちが人間にとって本当の方向性だと思う。こっちが発揮していく方向だと思う。」という内なる光を感じながら、ともに模索して進んでいけるような自助的かつ、勇気づけとなるような場所。

だとすると、それをするのはわたしが中心ではない。そのプロセスを子どもと共に経験し、今も模索しつつ、でも伝えれるほどに歩んでもきている、そういった方々がわたしの周りにいるなぁと、、それも以前から思っていたことでした。

そんなことを考えていると、「全てのタイミングが合った」という流れがきました。