卵ついでに玉子酒!卵料理の番外編は、風邪の妙薬を回顧録!その名は、エッグノッグとアドヴォカート!国産も良いが、海外も捨てがたい!
はい、風邪を引いたら、栄養を付けなければならない&食欲が無くなる。
此れの解決策の1つが、卵酒です。
■雑感
風邪を引いた時には、栄養も然りだが、体を温める効果も欲しいもの。
だから、飲兵衛は、卵酒に止めを刺す。
酒に弱い向きは、甘酒や生姜湯も良いが、ほろ酔い気分は、強張った筋肉を解すので、最適である。
まあ、飲兵衛に理由は要らないが、かと言って、罪の意識が無いでもない。
なので、言い訳が必要となる。
凝れが、特効薬なのだと、或いは、此れしか受け付けないのだと。
で、普段は滅多に飲まない、少々飲み難い、粘性の高い卵酒を飲む。
和風に作ると卵スープみたいになるので、僕は西洋風のレシピで作る。
限りなく食欲が落ちているので、また、胃が弱っているので、何とも有り難い。
生まれて初めて飲んだのは、確か、S社のボトルだった。
何とも、どろりとして、カスタードクリームの様で、飲み物か?と訝った。
次は、オランダのリキュールの老舗、ボルス社のアドヴォカート。
そして、ワニンクス社の物に嗜好は移った。
正しく、緩めのカスタードクリーム的なテクスチャーで、風味も、此れそのもの。
今でこそ、カスタード大好き親父だが、当時は正直、困った。
放って置くと沈殿するし、乾燥するのか固まるし、こりゃあゴミ箱行きかなあと思い、諦めた。
今なら、喜んでナイトキャップにするだろう。
と言う訳で、広義の卵酒を備忘録!
■卵酒(玉子酒、たまござけ)


鶏卵・日本酒・砂糖(または蜂蜜)を混ぜ合わせたアルコール飲料。ホットカクテルの一種。日本語圏以外では、鶏卵・牛乳・ブランデー(ラム酒やウイスキーを用いることもある)を混ぜ合わせたエッグノッグとの類似性から、sake-nogと呼ばれている。
●風邪の家庭療法
日本では、卵酒を飲むと身体が温まるため風邪に効くと言われるケースがあるが、その効果は認められていない。これら伝統的習慣に従うことによる心理的影響があるのか、医学的見地から風邪に効くものであるのかは解明されていない。
西洋では、チキンスープ(英: Chicken soup)やホットトディ(英: Hot toddy)(蒸留酒・紅茶などの温かい飲み物・糖類・シナモン/クローブ・柑橘類を混ぜ合わせたカクテル)が日本における卵酒と同じように風邪の治療法として飲まれている。
●作り方
卵酒の作り方にはこれといった決まりはなく、各家庭、各人ごとに異なる。基本的な材料は次の通りである。
日本酒 - 200cc
鶏卵 - 1個
砂糖(蜂蜜を用いてもよい) - 大さじ2.5
生姜の搾り汁 - 好みで適量
まず日本酒を徳利に入れて熱湯で、または電子レンジで加熱する。その間に鶏卵をときほぐしておき、砂糖、および好みに応じて生姜の搾り汁と混ぜる。その後酒と卵液を混ぜる。この際、熱い酒に卵液をいれると鶏卵の蛋白質が凝固してしまい口当たりが悪くなるので、それを防ぐためには卵液に少しずつ酒を加える。
鶏卵は、全卵ではなく卵黄だけを用いる作り方もあり、なめらかで濃厚な卵酒となる。
●鬼平犯科帳

11巻『毒』
「久栄は、……、火鉢の前へすわり、手ずから卵酒をつくりにかかった。小鍋に卵を割りこみ、酒と少量の砂糖を加え、ゆるゆるとかきまぜ、熱くなったところで椀へもり、これに生姜の搾り汁をおとす。これが平蔵好みの卵酒であった。久栄は、なれた手つきながら、凝と火の加減と箸の先を見つめている」
鬼平犯科帳は、池波正太郎の時代小説。略称は鬼平。「オール讀物」に連載された。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳で、『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』とならび人気を保っている。テレビ・映画・舞台・漫画化されている。
●レシピ
クックパッド『とろとろ卵酒 by けゆあ』
http://cookpad.com/recipe/252940
レタスクラブネット『卵酒』
http://www.lettuceclub.net/recipe/sweet_00000449.html?search_back=1
●リンク
allabout-プラチナレシピ『風邪に効く!!カゼの症状をやわらげる食べ物 玉子酒』
http://allabout.co.jp/gm/gc/73435/2/
Obachan's Kitchen & Balcony Garden, Common Cold Remedies Meme
http://kokonuggetyumyum.blogspot.com/2006/02/common-cold-remedies-meme.html
■エッグノッグ(Eggnog)

牛乳ベースの甘い飲み物である。 牛乳、クリーム、砂糖、溶き卵(ふわふわした舌触りを付ける)で作られ、挽いたシナモンとナツメグで味を付ける。 ラム酒、ブランデーやウィスキーのようなさまざまなアルコールを加えたエッグノッグも存在する。 エッグノッグは北米では良く知られており、クリスマスや新年のような冬の祭りと関連がある。 このため北米の食料品店ではクリスマスや冬の休日の頃になると、市販のアルコール無しエッグノッグが販売される。 オーストラリアではこの種の商品は一年中販売されている。 エッグノッグの起源には諸説あるが、温めた牛乳で作った中世ヨーロッパの飲料ポセット(posset)が起源だと考えられている。
●歴史
エッグノッグの起源、語源、もともとの材料は諸説あり定まっていない。 エッグノッグ、またはそれに似た飲み物は、イングランドの東アングリアで誕生したと考えられている。 アイスランドの食品研究家ナンナ・ログンヴァルダドティルの記事によると、エッグノッグの「ノッグ」は、アルコールを注ぐための小さな木彫りのマグを指す中英語 noggin から来ている。
別の説によると、エッグノッグの名前は egg-and-grogから来たと言う。 グロッグ (grog)とは、ラム酒を指す植民地用語である。 後にこの語が egg'n'grog に縮まり、それが eggnog になったとされる。
エッグノッグの材料は下層階級にとっては高価かつ馴染みが無いものだったが、貴族階級にとってはよく知られたものだった。 著述家、歴史家のジェームズ・ヒュームズは、「覚えておけ、平均的なロンドンっ子はグラス一杯の牛乳を見ることはめったにない。」と記している。 「冷蔵庫は無く、農場は大地主に所有されていた。エッグノッグを作るために牛乳や卵を手に入れられるくらいの人は、ブランデー、マデイラ酒、あるいはシェリー酒すら混ぜることがあった。」
エッグノッグは18世紀に大西洋を渡り、英国の植民地に伝わった。 ブランデーやワインには重い税金がかけられていたので、カリブとの三角貿易で入ってくるラム酒は安価な代用品になっていた。 この安いリキュールと豊富な農場と乳製品とが結びつき、アメリカではエッグノッグがよく飲まれるようになった。
●レシピ
現代の典型的エッグノッグは、牛乳、卵、および砂糖を混ぜて作る。スピリッツを加えて供することもあるが、加えないこともある。この他、ナツメグ、シナモンまたはオールスパイスのようなスパイスなどを加える。牛乳の一部をクリームで置き換えてより濃厚にすることが良くある。ヴァニラ、アイスクリームまたはホイップクリーム等をトッピングしても良い。
エッグノッグは家庭でも作れるが、アルコール入りのものや、「あとはアルコールを混ぜるだけ」のものが市販されている。しばしばウィスキー、ラム酒、ブランデー、またはコニャックを加えることがあり、例えばブランデーベースのカクテルなら「ブランデー・エッグノッグ」ということになる。1960年代以降、エッグノッグはしばしばアルコール無しで冷やして出されるようになった(どちらも歴史的起源からは著しく乖離しているのだが)。低脂肪エッグノッグも市販されているが、脱脂粉乳か低脂肪乳を使うと家庭でも低脂肪エッグノッグは作れる。
北米では、乳製品も忌避する厳格な菜食主義者(ヴィーガン)や乳製品アレルギーの人向けに、大豆ベースの代用品が売られている。エッグノッグは食べものや他の飲み物に香味料として添加されることもある。例えば米国ではエッグノッグ味のアイスクリームは季節限定の商品である。
●消費
エッグノッグは通常クリスマスや大晦日の飲み物として出される。 アメリカでは感謝祭の日(11月下旬)がエッグノッグの消費が始まる日に当たるのだが、商品が店頭に並ぶのはハロウィーンの頃である。 歴史的には、エッグノッグは冬の飲み物であって、特定の祝日に関連付けられてはいなかった。
●参照
Rognvaldardottir, Nanna; Linda Stradley. History of Eggnog What's Cooking America
http://whatscookingamerica.net/Eggnog.htm
Block, Stephen, The History of Egg Nog, Food History. The Kitchen Project.
http://www.kitchenproject.com/history/eggnoghistory.htm
about.com, Low Fat Eggnog
http://lowfatcooking.about.com/od/christmas/r/lfeggnogg1204.htm
■ブランデー・エッグノッグ(ブランデー・エッグ・ノッグ, brandy eggnog, brandy egg nogg)

ブランデーベースで、牛乳などを使い甘味を付けたカクテルである。味は、ミルクセーキにブランデーが入った物と考えると想像しやすい。ラム酒を加えるレシピもある。
●由来
エッグノッグとは、牛乳をベースとした甘い飲み物のことである。これにブランデーを加えたバリエーションが、ブランデー・エッグノッグということになる。エッグノッグの語源は諸説ある。
本来はクリスマスの時期に飲まれてきたカクテルである。今でもアメリカ合衆国南部ではクリスマスパーティの飲み物である。また、ホット・バタード・ラムに並ぶ風邪の際に飲む薬用酒としても、欧米で古くから飲まれている。
●標準的なレシピ
ブランデー - 45ml
砂糖 - 1tsp
卵黄 - 1個
牛乳 - 適量
または、
ブランデー - 30ml
ダーク・ラム - 15ml
砂糖 - 2tsp
卵 - 1個
牛乳 - 適量
ナツメグ
●作り方
牛乳以外の材料をしっかりとシェイクする。
氷を入れたタンブラーグラスに注ぎ、牛乳を加えてステアする。
ナツメグを使うときは仕上げに振る。
●リンク
サントリー『ブランデー・エッグノッグ レシピ』
http://apl.suntory.co.jp/wnb/cocktail/recipe/brandy_eggnog/index.html
●備考
砂糖の代わりに、シュガー・シロップを使用しても良い。
ホットの場合、卵は別に泡立てておいて使う。
●参考資料
澤井慶明(監修)、永田奈奈恵(カクテル指導)『カクテルの事典』(成美堂出版、1996年)、p.118
●関連項目
カクテルのスタイルとしての「エッグノッグ」について
○エッグノッグ、または、エッグ・ノッグ
酒と(鶏)卵とミルクと甘味料を使ったカクテル。シェークで卵を混ぜるのは、やや難易度が高い。フリップとは違い、ミルクも入っている。ホットで作る場合とコールドで作る場合とがある。ブランデー・エッグノッグ、ワイン・エッグノッグなどが、このスタイルのカクテル。
■アドヴォカート(advocaat)


オランダ産の黄色い濃厚なクリーム状のリキュール。卵黄・香りのよいスピリッツ・砂糖・ブランデーと、少量のバニラから作られる。甘くて口当たりがよい。アルコール含有量は15%。
アドヴォカートの起源は、南アメリカへ渡ったオランダの開拓移民の間で作られていた飲み物である。現地で彼らは新鮮なアボカドをホイップしたものを用いて濃厚な飲み物を作っていたが、オランダでは南国産の果物であるアボカドの代わりに、卵黄をつかって似た飲み物を作った。「アドヴォカート」という名前は、「アボカドの実」をあらわすオランダ語に由来している。
アドヴォカートには2つの種類がある。主にオランダ国内で販売されている「濃い」アドヴォカートには卵白も含まれていて、そのままスプーンですくって食べたり、アイスクリームやペーストリーなどのデザートに用いたりする。また、食前酒・食後酒として出されることもある。伝統的には、口の広いグラスに入れてホイップクリームをかけ、上からココアパウダーをまぶして供される。
主に輸出用として売られている「薄い」アドヴォカートは、卵黄のみを使っており、特にカクテルに適するよう作られている。アドヴォカートをつかったカクテルで有名なものとしては、スノー・ボール(アドヴォカートと炭酸レモネードを混ぜたもの)がある。
○スノー・ボール
アドヴォカート 30ml
7up 適量
ビルドし、軽くステア。
○テーブル・ナンバー25
チョコレート・リキュール 20ml
アドヴォカート 15ml
フランジェリコ 10ml
生クリーム 15ml
バニラ・エッセンス 3ダッシュ
ココア・パウダー 適量
ココア・パウダー以外をシェイクしてグラスに注ぐ、ココア・パウダーをトッピング。
●ワニンクス・アドヴォカート(17度、27%、700ml) Warnink Advocaat

http://www.suntory.co.jp/wnb/product/liqueur/other/warninks_advocaat.html
ブランデーに、卵黄、バニラ、糖分を加えて熟成させたもの。アドヴォカートは”弁護士”の意。これを飲むと弁舌さわやかになるためだとか。
Wed H. Warnink B.V.、オランダ(アムステルダム市)
●スノーボール (Snowball)

リキュールベースとジンベースの物があるカクテル。 カクテル名は「雪玉」の事を指す。
○標準的なレシピ
アドヴォカート - 40 ml
ライム・ジュース(濃縮液) - 1ダッシュ
レモネード - 適量
○他のレシピ
ジン - 3/5
アニゼット - 1/5
生クリーム - 1/5
- アニゼットは地中海原産のアニスの種子を乾燥させた香辛料から作られたリキュール。
○作り方
氷を入れたタンブラーにアドヴォカートとライム・ジュースを注ぐ。
レモネードで満たす。
スライス・オレンジとマラスキーノ・チェリーをカクテル・ピンに刺して飾る。
○他のレシピの作り方
十分にシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
レモネードの代わりにジンジャーエールを用いるものもある。
○文献
社団法人日本バーテンダー協会編著 『ザ・カクテルブック』発行:株式会社柴田書店 1991年12月10日初版 ( ISBN 4-388-05666-9 )
●参考文献
Walton, Stuart (2004). The Ultimate Book of Cocktails. Hermes House. ISBN 0-681-76881-9.
●リンク
Lucas Bols
http://www.lucasbols.nl/
Bols Cocktails
http://bolscocktails.com/
でした。
暖かくなった、いや、暑くなったが、風邪はいつ引くかも分からない。
なので、卵酒の登場は、いつ遣って来るか分からない。
と言う、やや心配性の観点から、少し振り返ってみました。
卵が在るから卵酒、酒が在るから卵酒、、、おしまい。
(V)o¥o(V)
はい、風邪を引いたら、栄養を付けなければならない&食欲が無くなる。
此れの解決策の1つが、卵酒です。
■雑感
風邪を引いた時には、栄養も然りだが、体を温める効果も欲しいもの。
だから、飲兵衛は、卵酒に止めを刺す。
酒に弱い向きは、甘酒や生姜湯も良いが、ほろ酔い気分は、強張った筋肉を解すので、最適である。
まあ、飲兵衛に理由は要らないが、かと言って、罪の意識が無いでもない。
なので、言い訳が必要となる。
凝れが、特効薬なのだと、或いは、此れしか受け付けないのだと。
で、普段は滅多に飲まない、少々飲み難い、粘性の高い卵酒を飲む。
和風に作ると卵スープみたいになるので、僕は西洋風のレシピで作る。
限りなく食欲が落ちているので、また、胃が弱っているので、何とも有り難い。
生まれて初めて飲んだのは、確か、S社のボトルだった。
何とも、どろりとして、カスタードクリームの様で、飲み物か?と訝った。
次は、オランダのリキュールの老舗、ボルス社のアドヴォカート。
そして、ワニンクス社の物に嗜好は移った。
正しく、緩めのカスタードクリーム的なテクスチャーで、風味も、此れそのもの。
今でこそ、カスタード大好き親父だが、当時は正直、困った。
放って置くと沈殿するし、乾燥するのか固まるし、こりゃあゴミ箱行きかなあと思い、諦めた。
今なら、喜んでナイトキャップにするだろう。
と言う訳で、広義の卵酒を備忘録!
■卵酒(玉子酒、たまござけ)


鶏卵・日本酒・砂糖(または蜂蜜)を混ぜ合わせたアルコール飲料。ホットカクテルの一種。日本語圏以外では、鶏卵・牛乳・ブランデー(ラム酒やウイスキーを用いることもある)を混ぜ合わせたエッグノッグとの類似性から、sake-nogと呼ばれている。
●風邪の家庭療法
日本では、卵酒を飲むと身体が温まるため風邪に効くと言われるケースがあるが、その効果は認められていない。これら伝統的習慣に従うことによる心理的影響があるのか、医学的見地から風邪に効くものであるのかは解明されていない。
西洋では、チキンスープ(英: Chicken soup)やホットトディ(英: Hot toddy)(蒸留酒・紅茶などの温かい飲み物・糖類・シナモン/クローブ・柑橘類を混ぜ合わせたカクテル)が日本における卵酒と同じように風邪の治療法として飲まれている。
●作り方
卵酒の作り方にはこれといった決まりはなく、各家庭、各人ごとに異なる。基本的な材料は次の通りである。
日本酒 - 200cc
鶏卵 - 1個
砂糖(蜂蜜を用いてもよい) - 大さじ2.5
生姜の搾り汁 - 好みで適量
まず日本酒を徳利に入れて熱湯で、または電子レンジで加熱する。その間に鶏卵をときほぐしておき、砂糖、および好みに応じて生姜の搾り汁と混ぜる。その後酒と卵液を混ぜる。この際、熱い酒に卵液をいれると鶏卵の蛋白質が凝固してしまい口当たりが悪くなるので、それを防ぐためには卵液に少しずつ酒を加える。
鶏卵は、全卵ではなく卵黄だけを用いる作り方もあり、なめらかで濃厚な卵酒となる。
●鬼平犯科帳

11巻『毒』
「久栄は、……、火鉢の前へすわり、手ずから卵酒をつくりにかかった。小鍋に卵を割りこみ、酒と少量の砂糖を加え、ゆるゆるとかきまぜ、熱くなったところで椀へもり、これに生姜の搾り汁をおとす。これが平蔵好みの卵酒であった。久栄は、なれた手つきながら、凝と火の加減と箸の先を見つめている」
鬼平犯科帳は、池波正太郎の時代小説。略称は鬼平。「オール讀物」に連載された。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳で、『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』とならび人気を保っている。テレビ・映画・舞台・漫画化されている。
●レシピ
クックパッド『とろとろ卵酒 by けゆあ』
http://cookpad.com/recipe/252940
レタスクラブネット『卵酒』
http://www.lettuceclub.net/recipe/sweet_00000449.html?search_back=1
●リンク
allabout-プラチナレシピ『風邪に効く!!カゼの症状をやわらげる食べ物 玉子酒』
http://allabout.co.jp/gm/gc/73435/2/
Obachan's Kitchen & Balcony Garden, Common Cold Remedies Meme
http://kokonuggetyumyum.blogspot.com/2006/02/common-cold-remedies-meme.html
■エッグノッグ(Eggnog)

牛乳ベースの甘い飲み物である。 牛乳、クリーム、砂糖、溶き卵(ふわふわした舌触りを付ける)で作られ、挽いたシナモンとナツメグで味を付ける。 ラム酒、ブランデーやウィスキーのようなさまざまなアルコールを加えたエッグノッグも存在する。 エッグノッグは北米では良く知られており、クリスマスや新年のような冬の祭りと関連がある。 このため北米の食料品店ではクリスマスや冬の休日の頃になると、市販のアルコール無しエッグノッグが販売される。 オーストラリアではこの種の商品は一年中販売されている。 エッグノッグの起源には諸説あるが、温めた牛乳で作った中世ヨーロッパの飲料ポセット(posset)が起源だと考えられている。
●歴史
エッグノッグの起源、語源、もともとの材料は諸説あり定まっていない。 エッグノッグ、またはそれに似た飲み物は、イングランドの東アングリアで誕生したと考えられている。 アイスランドの食品研究家ナンナ・ログンヴァルダドティルの記事によると、エッグノッグの「ノッグ」は、アルコールを注ぐための小さな木彫りのマグを指す中英語 noggin から来ている。
別の説によると、エッグノッグの名前は egg-and-grogから来たと言う。 グロッグ (grog)とは、ラム酒を指す植民地用語である。 後にこの語が egg'n'grog に縮まり、それが eggnog になったとされる。
エッグノッグの材料は下層階級にとっては高価かつ馴染みが無いものだったが、貴族階級にとってはよく知られたものだった。 著述家、歴史家のジェームズ・ヒュームズは、「覚えておけ、平均的なロンドンっ子はグラス一杯の牛乳を見ることはめったにない。」と記している。 「冷蔵庫は無く、農場は大地主に所有されていた。エッグノッグを作るために牛乳や卵を手に入れられるくらいの人は、ブランデー、マデイラ酒、あるいはシェリー酒すら混ぜることがあった。」
エッグノッグは18世紀に大西洋を渡り、英国の植民地に伝わった。 ブランデーやワインには重い税金がかけられていたので、カリブとの三角貿易で入ってくるラム酒は安価な代用品になっていた。 この安いリキュールと豊富な農場と乳製品とが結びつき、アメリカではエッグノッグがよく飲まれるようになった。
●レシピ
現代の典型的エッグノッグは、牛乳、卵、および砂糖を混ぜて作る。スピリッツを加えて供することもあるが、加えないこともある。この他、ナツメグ、シナモンまたはオールスパイスのようなスパイスなどを加える。牛乳の一部をクリームで置き換えてより濃厚にすることが良くある。ヴァニラ、アイスクリームまたはホイップクリーム等をトッピングしても良い。
エッグノッグは家庭でも作れるが、アルコール入りのものや、「あとはアルコールを混ぜるだけ」のものが市販されている。しばしばウィスキー、ラム酒、ブランデー、またはコニャックを加えることがあり、例えばブランデーベースのカクテルなら「ブランデー・エッグノッグ」ということになる。1960年代以降、エッグノッグはしばしばアルコール無しで冷やして出されるようになった(どちらも歴史的起源からは著しく乖離しているのだが)。低脂肪エッグノッグも市販されているが、脱脂粉乳か低脂肪乳を使うと家庭でも低脂肪エッグノッグは作れる。
北米では、乳製品も忌避する厳格な菜食主義者(ヴィーガン)や乳製品アレルギーの人向けに、大豆ベースの代用品が売られている。エッグノッグは食べものや他の飲み物に香味料として添加されることもある。例えば米国ではエッグノッグ味のアイスクリームは季節限定の商品である。
●消費
エッグノッグは通常クリスマスや大晦日の飲み物として出される。 アメリカでは感謝祭の日(11月下旬)がエッグノッグの消費が始まる日に当たるのだが、商品が店頭に並ぶのはハロウィーンの頃である。 歴史的には、エッグノッグは冬の飲み物であって、特定の祝日に関連付けられてはいなかった。
●参照
Rognvaldardottir, Nanna; Linda Stradley. History of Eggnog What's Cooking America
http://whatscookingamerica.net/Eggnog.htm
Block, Stephen, The History of Egg Nog, Food History. The Kitchen Project.
http://www.kitchenproject.com/history/eggnoghistory.htm
about.com, Low Fat Eggnog
http://lowfatcooking.about.com/od/christmas/r/lfeggnogg1204.htm
■ブランデー・エッグノッグ(ブランデー・エッグ・ノッグ, brandy eggnog, brandy egg nogg)

ブランデーベースで、牛乳などを使い甘味を付けたカクテルである。味は、ミルクセーキにブランデーが入った物と考えると想像しやすい。ラム酒を加えるレシピもある。
●由来
エッグノッグとは、牛乳をベースとした甘い飲み物のことである。これにブランデーを加えたバリエーションが、ブランデー・エッグノッグということになる。エッグノッグの語源は諸説ある。
本来はクリスマスの時期に飲まれてきたカクテルである。今でもアメリカ合衆国南部ではクリスマスパーティの飲み物である。また、ホット・バタード・ラムに並ぶ風邪の際に飲む薬用酒としても、欧米で古くから飲まれている。
●標準的なレシピ
ブランデー - 45ml
砂糖 - 1tsp
卵黄 - 1個
牛乳 - 適量
または、
ブランデー - 30ml
ダーク・ラム - 15ml
砂糖 - 2tsp
卵 - 1個
牛乳 - 適量
ナツメグ
●作り方
牛乳以外の材料をしっかりとシェイクする。
氷を入れたタンブラーグラスに注ぎ、牛乳を加えてステアする。
ナツメグを使うときは仕上げに振る。
●リンク
サントリー『ブランデー・エッグノッグ レシピ』
http://apl.suntory.co.jp/wnb/cocktail/recipe/brandy_eggnog/index.html
●備考
砂糖の代わりに、シュガー・シロップを使用しても良い。
ホットの場合、卵は別に泡立てておいて使う。
●参考資料
澤井慶明(監修)、永田奈奈恵(カクテル指導)『カクテルの事典』(成美堂出版、1996年)、p.118
●関連項目
カクテルのスタイルとしての「エッグノッグ」について
○エッグノッグ、または、エッグ・ノッグ
酒と(鶏)卵とミルクと甘味料を使ったカクテル。シェークで卵を混ぜるのは、やや難易度が高い。フリップとは違い、ミルクも入っている。ホットで作る場合とコールドで作る場合とがある。ブランデー・エッグノッグ、ワイン・エッグノッグなどが、このスタイルのカクテル。
■アドヴォカート(advocaat)


オランダ産の黄色い濃厚なクリーム状のリキュール。卵黄・香りのよいスピリッツ・砂糖・ブランデーと、少量のバニラから作られる。甘くて口当たりがよい。アルコール含有量は15%。
アドヴォカートの起源は、南アメリカへ渡ったオランダの開拓移民の間で作られていた飲み物である。現地で彼らは新鮮なアボカドをホイップしたものを用いて濃厚な飲み物を作っていたが、オランダでは南国産の果物であるアボカドの代わりに、卵黄をつかって似た飲み物を作った。「アドヴォカート」という名前は、「アボカドの実」をあらわすオランダ語に由来している。
アドヴォカートには2つの種類がある。主にオランダ国内で販売されている「濃い」アドヴォカートには卵白も含まれていて、そのままスプーンですくって食べたり、アイスクリームやペーストリーなどのデザートに用いたりする。また、食前酒・食後酒として出されることもある。伝統的には、口の広いグラスに入れてホイップクリームをかけ、上からココアパウダーをまぶして供される。
主に輸出用として売られている「薄い」アドヴォカートは、卵黄のみを使っており、特にカクテルに適するよう作られている。アドヴォカートをつかったカクテルで有名なものとしては、スノー・ボール(アドヴォカートと炭酸レモネードを混ぜたもの)がある。
○スノー・ボール
アドヴォカート 30ml
7up 適量
ビルドし、軽くステア。
○テーブル・ナンバー25
チョコレート・リキュール 20ml
アドヴォカート 15ml
フランジェリコ 10ml
生クリーム 15ml
バニラ・エッセンス 3ダッシュ
ココア・パウダー 適量
ココア・パウダー以外をシェイクしてグラスに注ぐ、ココア・パウダーをトッピング。
●ワニンクス・アドヴォカート(17度、27%、700ml) Warnink Advocaat

http://www.suntory.co.jp/wnb/product/liqueur/other/warninks_advocaat.html
ブランデーに、卵黄、バニラ、糖分を加えて熟成させたもの。アドヴォカートは”弁護士”の意。これを飲むと弁舌さわやかになるためだとか。
Wed H. Warnink B.V.、オランダ(アムステルダム市)
●スノーボール (Snowball)

リキュールベースとジンベースの物があるカクテル。 カクテル名は「雪玉」の事を指す。
○標準的なレシピ
アドヴォカート - 40 ml
ライム・ジュース(濃縮液) - 1ダッシュ
レモネード - 適量
○他のレシピ
ジン - 3/5
アニゼット - 1/5
生クリーム - 1/5
- アニゼットは地中海原産のアニスの種子を乾燥させた香辛料から作られたリキュール。
○作り方
氷を入れたタンブラーにアドヴォカートとライム・ジュースを注ぐ。
レモネードで満たす。
スライス・オレンジとマラスキーノ・チェリーをカクテル・ピンに刺して飾る。
○他のレシピの作り方
十分にシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
レモネードの代わりにジンジャーエールを用いるものもある。
○文献
社団法人日本バーテンダー協会編著 『ザ・カクテルブック』発行:株式会社柴田書店 1991年12月10日初版 ( ISBN 4-388-05666-9 )
●参考文献
Walton, Stuart (2004). The Ultimate Book of Cocktails. Hermes House. ISBN 0-681-76881-9.
●リンク
Lucas Bols
http://www.lucasbols.nl/
Bols Cocktails
http://bolscocktails.com/
でした。
暖かくなった、いや、暑くなったが、風邪はいつ引くかも分からない。
なので、卵酒の登場は、いつ遣って来るか分からない。
と言う、やや心配性の観点から、少し振り返ってみました。
卵が在るから卵酒、酒が在るから卵酒、、、おしまい。
(V)o¥o(V)