整骨院にはごく稀に、変な人が来ることもあります。
大声を出す人や、暴言を吐く人、アルコールを飲んで来院する(もちろんお断りです)人。
そんな人に、「あなたの治療はうちでは出来ません」と伝えることも、トムの仕事です。
トップであるトムしかできない仕事です。
部下に押しつけてはいけません。
「もう、来ないでください」と伝えることもあります。
口コミ、評判や、トラブルを恐れて変な人を受け入れると、いずれロクなことにならないとわかっているからです。
仕事とは、「いかに柔らかくNOを伝えられるかだ」と教わったことがあります。
お断りの判断の基準は、2つです。
①他の患者さんに迷惑をかける人
②院のスタッフに迷惑をかける人
この2カ月で2人、治療をお断りしました。
確率的に患者さんが増えれば増えるほど、変な人が来ることも増えます。
ですので、躊躇せずにサクッとお断りします。
変な人を断ることで、患者さんにもスタッフにも、院内に良い循環がうまれると思います。
2人とも、「治療を断られた」ことでさらに
激昂しました。
ですが、トムは負けてはいけません。
冷静に、毅然とした態度でお断りします。
当院が好きで来て下さる大切な患者さんと、大切なスタッフを守る為です。
たまに、患者さんの言い分とスタッフの言うことが違って問題になることがあります。
トムはスタッフの言うことを信じます。
結果、その患者さんを失うことになっても良いと思っています。
トムはサラリーマンからこの業界に転職して、「お金を頂いた上に、ありがとうを言われる」ことに驚きました。
なんて素晴らしい、恵まれた仕事なんだと思いました。
理不尽な要求、クレームを受けることは少ない仕事だと思います。
ただ、だからこそ医療従事者としてトムはじめスタッフが知識やマナーを勉強し、患者さんの期待に応える責任があります。
人間として成長していなくては、患者さんには愛想を尽かされます。
お互いに敬意をもって接してこそ、良い治療が成り立つと思います。
トムも部下を信じるだけでなく、本気で育てています。
だから、叱ることで嫌われても良いと言っています。
「リーダーシップ」は、リーダーが生まれ持っているものではなく、後から学んで身につけていくことです。
トムもリーダーとして未熟ですが、スタッフたちと一緒に学んでいきます。
トムは甘酒ほど甘くないぞ!