高1の娘がオーストラリア留学へ出発した。
https://tobitate-mext.jasso.go.jp/
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1年前、娘が『チャレンジしたい』と言ってきた。
留学奨学金が出るので、わずかな自己負担で留学を経験できる。
ただし、書類選考や面接もあり簡単には受からない。
『コミュニケーション上手』とはいえない娘。
空手の道着を着て、陸上のトラックで、体で
『自己表現』ばかりしてきたお前が?
大丈夫か?
『応援はするが、自分で全部やってみろ!』
と任せてみた。
~『多様性と卓越性』を尊重する教育を学ぶ~
オーストラリアのインクルーシブ教育(障がいを持つ者と持たない者が共に学ぶ仕組み)を学び、
日本で、障がいを持つ子が暮らしやすい世の中を作りたい。
我が家の末っ子には発達障害があり、
療育を受けたあと、小学校は養護学校へ入学した。
5年前、娘は自分のいる小学校に大好きな弟が一緒に通えないことを、泣いて悔しがっていたのだ。
『なんで私のいる学校に通えないの?』
それがキッカケだったのだろう。
父はめちゃくちゃ嬉しかった。
発達障害といっても様々だが、
我が家の末っ子は相当激しく、前に住んでいた賃貸マンションの壁には40箇所以上の穴をあけた。
(引越しの時には90万円以上請求された😅)
兄や姉にも何度も手を上げたり、夜中ずっと泣き叫んだり、ベランダから物を投げたり、急に玄関から飛び出ていったり、何度も肝を冷やした。
でも、本人が悪いのではない。発達障害があると、普通の生活の中でも快適でないことがたくさんあるのだ。
その思いがうまく伝えられず、暴れてしまう。
何をされても姉も兄も弟を許し、ピュアな末っ子を家族皆で可愛がり、愛情だけはたっぷりと注いできた。
娘の小学校卒業文集、『私の宝物』には、
その弟のことが書いてあった。
末っ子がいることで、家族がより仲良しになる。
多少のことなら、明るく笑い飛ばせば良い。
大好きな弟と一緒に、通学したかった。
本当は今も、一緒に行きたいんだな。
その本気が通じたのか無事トビタテに合格し、話は進んだ。
そして昨日、出発を迎えた。
日本の武道の魅力を伝える為と、トランクには空手着を入れて。
修学旅行ではないので、飛行機も現地のバスも一人での移動。
ホストファミリーとの生活や、現地学校での授業。
父は近くで見守れず心配だが、頼もしいお前なら大丈夫だ!と信じている。
たくさんの経験をして、大きく成長してこい!