第12回 ぎょうだ蔵めぐりまちあるき2016に参加中です。
【その2】から続いております!(`・ω・´)ゞ
細~い路地の猫みちを抜けてやってきたのはこちら。
行田市でも珍しい店蔵と木造洋風工場、足袋蔵がまとまって遺されている貴重な一画です。
NPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワークが行田市の足袋製造の歴史を伝える博物館として平成17年に開設しました。
貴重な資料の展示のほか、足袋製造の実演・販売や「My足袋づくり体験」も出来る場として観光客にも人気の施設です。
博物館として使用されている木造洋風工場は大正11(1922)年の建設で、昭和初期に2階部分を増築しているそうです。
そしてそのすぐ隣に建っているのが大正13年頃に店舗兼住宅として建設された店蔵。
牧野本店
とてもきれいな状態で維持されており行田市に残る数少ない店蔵として貴重な建物です。
「力弥たび」の商標で八戸市を中心に東北地方に販売網を広げていた同店ですが、足袋需要の減少、従業員の高齢化、後継者不在などにより残念ながら平成17年に廃業されました。
工場部分とは違いこちらは内部非公開となっております。
100年以上続いた老舗の貫禄がいたるところに見られます。
行田市の足袋産業を伝える歴史的建造物として末永く後世に伝えて欲しいですね。
工場部分も含めてとても状態がいいのは近年まで操業を続けていたという事もありそう。
これほど綺麗な建物ですが操業停止後は取り壊して駐車場にする予定だったとか。
それがNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワークの提案と埼玉県の助成により「足袋とくらしの博物館」としてよみがえりました。
いや~危ない危ない。そして良かった良かった (´∇`)ホッ!!
そんな貴重な博物館の開館日は毎週土・日(10~15時)で、入館料金は大人200円、子供100円です。
(平日は開館していないのでご注意です)
それではさっそく入ってみようと思います。
スタンプラリーの台紙には入館無料券が付いているので有効活用させて頂きます。
入り口でスリッパに履き替えてペタペタと進みます
ギシギシときしむ板張りの床がいい味を出してます。これだけでもうテンションUP↑
ミシンの音や生地を裁断するプレス機の音が響いていかにも工場といった感じです。
実際の工程を見ることができる生きた博物館ですね ╭( ・ㅂ・)و グッ !
操業していた当時はずらりとミシンを並べて女工さんたちが忙しく働いていたんでしょうね。
そしてお昼にフライを食べたり ( ´艸`)♪
フライといえば以前、古沢商店にオジャマしたとき近所のオッチャンが話していました。
その昔は作業場が市内のあちこちにあって、常にミシンの音が町に響いていたそうです。
以前はお針子さんたちがチクチクと縫うしかなかった足袋もミシンの導入や電動化、工程ごとに担当者が分かれる分業化が進んで大量生産されるようになり、やがて足袋の一大産地となります。
その様子は忍城址(おしじょうし)にある行田市郷土博物館でより深く知ることが出来ます。
ぜひそちらにも足をお運びくださいませ!(・ω・)/
また、こちらの博物館で働く職人さんは全ての工程に精通していて、オリジナルのMy足袋づくり体験(要予約)も出来ます。今日もお客さんがサイズ合わせをやっていました。
そんな作業場の奥にスタンプラリーの台を発見。ようやく4個目のスタンプをペタリ
ぎょうだ蔵めぐり昔ギャラリー④ ~消えた忍城の堀~
昭和25(1950)年までは足袋とくらしの博物館の裏手に忍城の堀が残っていたようです。
現在セブンイレブンと行田商工センターの間にある道路がまさにその跡です。
う~む。あの場所にお堀があったのか。今となっては全く想像も出来ませんよ (・ω・`)
町の開発にともなって堀や川はどんどん埋め立てられてしまったようです。
残念ではありますが、こういう光景は日本のいたる所で見られたことでしょう。
1階を一通り見学した後は増築された2階部分も見学していくことにします。
味のある木製階段を上るとそこには素晴らしいコレクションの数々が展示されています。
どれも貴重な資料ばかりなのでお手を触れないようにご注意くださいませ
昭和初期には市内に200社の足袋商店があり、年間8,500万足を生産、全国シェア8割を誇ったとか。
そんな足袋の街・行田市の歴史を貴重な実物資料で知ることが出来ます。
初めて行田市を訪れる観光客の方はもちろん、地元・行田市民の方にもぜひ訪れて欲しい施設です。
おじいちゃん、おばあちゃん世代の方と訪れるといろいろな思い出話を聞けそうですよ。
NHKで放送されたドラマ、ふるカフェ系ハルさんの休日で登場して哀愁を誘ったペーパー(足袋の商標ラベル)も綺麗に展示されていました。
実際に小学生が集めた(夏休みの自由研究?)らしき貴重なコレクションもありました♪
(この休憩室にはスリッパを脱いで入ることが出来ます)
足袋づくりが盛んだったころの行田市の事をもっと知りたくなってきますね。
当時の様子を知っている方がご存命のうちに、証言をアーカイブとして残しておく事も必要かと思います。
写真やモノからだけでは知ることが出来ない、庶民の生活も後世に伝えていきたいものです。
ふむ。ほうらい足袋か… (´・ω・`)
そういえば奥貫蔵の隣にあったほうらい株式会社の解体は惜しかったな…。
昭和レトロな建物と奥の土蔵の雰囲気が良かっただけに残念でなりません。
さてさて。時間さえあればいつまでも見ていきたいところですが、スタンプラリーの時間制限もあるのでそろそろ出発しようと思います。
というわけで再び1階に下りて博物館のアイドルにご挨拶
南野陽子(19歳)も伊藤麻衣子(22歳)も若いままで可愛らしい(今でもお綺麗ですけども)。
そうそう。現代に合わせたお洒落な創作足袋や足袋型スリッパなんてのもありました。
このスリッパ、全国の和風な店舗や旅館で従業用に使えそうな予感がしますよ!ヘ(゚∀゚ヘ)!!
その他、販売中の物がいろいろあるので興味のある方はご来館くださいませ。
この入口付近で買い物するだけなら入館料金は不要だったような気がします。たぶん。
(詳しくは現地にてご確認ください)
…とは言っても入館料金200円なのでぜひ奥まで入って足袋の製造工程や展示資料をじっくり見学して欲しいですね。運営資金として応援することにもなりますし。
足袋の他にお土産に最適な小物もそろっています。
忍城おもてなし甲冑隊の大将(のぼうさま)制作の埴輪も飾られています。
ほかにもさかなクンのサインなど、取材を受けた際に頂いたサインが飾られていました。
観光雑誌やテレビでも露出が多いので全国的にも有名かも知れません。
【P.S.】 2016.6.11
ふるカフェ系ハルさんの休日の主人公こと渡部豪太さんのサインも加わったそうです♪
以前は入り口前に半面板張りの蔵が建っていたのですが、2011年の地震被害を受けて取り壊されてしまいました
とにかくこの博物館自体が貴重な展示施設であり、生きた財産なのでいつまでもこのままの姿でずっと残るといいなぁと思います。
あっ!もう11時半だ Σ(・ω・ノ)ノ!
さっそくお向かいにあるお洒落カフェで休憩していくことにしましょう。
築40年の古民家を改装したカフェで2012年3月にオープンしました。
ふだんは12時開店ですが今日・明日の2日間は30分早くから営業しているんですよ。
昭和レトロな見かけも蔵めぐりの合間の一服茶屋として最高ですね。
それではさっそくオジャマしま~す ゚+。(*′∇`)。+゚
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