皆さま、こんばんは!
『屋根の上のヴァイオリン弾き』公式ブログをご覧頂きまして、誠にありがとうございます^^
本日は!
『屋根の上のヴァイオリン弾き』をより楽しんで頂くための豆知識を紹介する、
その名も「屋根の上で中の人が考えてみた」、
略して《屋根で考えてみた》シリーズ第8弾です!
シリーズ第1弾から第6弾までお伝えしてきましたので、
宜しければ過去の記事もご一緒にご覧ください♪
**「屋根の上で中の人が考えてみた」《屋根で考えてみた》シリーズ!**
第1弾「ユダヤ人とダンス」
第2弾「1905年 ロシアとユダヤ」
第3弾「ユダヤ教と"しきたり"」
第4弾「ユダヤ教の結婚式」
第5弾「ユダヤ教の結婚式 Ⅱ」
第6弾「安息日-サバス-」
第7弾「ユダヤ人の服装」
突然ですが、
本作中でテヴィエさんのお家や、モーテルさんのお家を登場人物たちが出入りする時に、
門の"何か"に触って、キスをしてから入ってきたり、出たりする仕草にお気づきでしょうか?
この写真の中からその"何か"を発見出来ますか!?

開演前に毎回行われる円陣。
みんなで意識を統一し、集中する大切な時間です。
ちょっと分かりにくいと思いますので、分かりやすい角度からの一枚!

撮影した時全然気付かなかったのですが、奥から手を振る女性陣もばっちり写っています。笑
お分かりになりましたでしょうか??
これは、「メズサ」という名前がついていまして、彼らにとってとても大切なものです。
日本でいうと、「お守り」のようなものだと思うとイメージ出来やすいかもしれません。
アップでどうぞ!

こちらが「メズサ」というもので、複数形だと「メズゾット」と呼ばれるようです。
ユダヤ人の家庭や、イスラエルのホテルなどには、必ずといっていい程、部屋の入口の柱に、
取り付けられています。
小さい筒状になっており、その中には、小さな羊皮紙の紙片が入っており、こまか〜い文字で聖書の言葉が記されています。
「聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。私が今日あなたに命じるこれらの言葉を、あなたの心に刻みなさい。
これをあなたの子供たちによく教え込みなさい。あなたが家に座っているときも、道を歩くときも、起きるときも、これを唱えなさい。
これをしるしとしてあなたの手に結びつけ、記章として額の上に置きなさい。これをあなたの家の門柱と門に書き記しなさい。」
「メズザ」は、家の入口の右の柱か、側面に上から三分の一の高さ、視線の位置につけるそうです。
ちなみに、家の玄関や各部屋の入口にはつけますが、洗面所や倉庫は住む場所とみなされないため、つけないとのこと。

ラストシーン、アナテフカを追い出されるテヴィエさんたち。
荷造りをしている時、メズザを大切にしまうテヴィエさんに気付いた方、いらっしゃいますでしょうか?
では、なんで「メズザ」をつける"しきたり"が始まったかというと…
話は旧約聖書の「出エジプト」まで遡ります。
皆さん、なんとなーく、歴史や世界史の勉強で「出エジプト」という単語を聞いたことがあるかと思いますが、
ものすごく簡単に説明してしまうと、「エジプトに奴隷として使われていたイスラエル人(ユダヤ人)が、預言者モーセの導きの元、エジプトを出ようとしたこと」=「出エジプト」となります。
イスラエル人がエジプトを脱出する少し前…どうしてもイスラエル人を解放しようとしないファラオに対して、神がエジプトに最後の災いを下しました。
しかし、神さまにエジプト人とイスラエル人を区別してもらい、災いを「過越(すぎこし)」て貰うため、イスラエル人の門には、子羊の血を家の入口に塗らせました。
この「子羊の血」が「メズザ」の始まり!
子羊の血が、羊皮紙となり、メズザの中に封されているのです。

司祭の言葉に促されて、アナテフカを出て行くことを決意するテヴィエさん、ゴールデさんと村人たち。
静かな悲しさと、やり場のない虚しさとやるせなさが交じり合うナンバー「アナテフカ」です。
このナンバーの後、アナテフカを追われる村人たちが、別れの挨拶をしにくるシーン。
仲人イエンテがゴールデに会いに来て、聖地へ行くと告げますが、
ここで出て来るイエンテさんの台詞「過越(すぎこし)の祭り」というのは、
この出エジプトの出来事を祝ったもの。
「さぁ、災いを神さまに過ぎ越して貰った!来年はこれを聖地で祝おう!」というお祭りなのです。
ちなみに、この後、無事エジプトを脱出したイスラエル人が、エジプト軍に攻められ、万事休す…
となった時に、預言者モーセさんが海を割った
というのは、有名な話ですよね!
特に宗教的ではない、他の戒律は守らないユダヤ人でも、
「メズザ」をつけることは、イスラエルのみならず、全世界のユダヤ人の家庭で守られている、とのこと。
心も唇も、良いことや悪いこと等、様々な想いが出入りする「門」です。
だからこそ、神さまへの誓いや想いを忘れないよう、そして同じユダヤ教同士を忘れることがないよう、一人一人の「門」を大切にするという想いも込められていたのかもしれませんね。
最後に!
通りがかりのチャヴァさんに再現して頂きました♪
こうして…

こう!!

チャヴァさん、ありがとうございました(*^ー^)ノ
日生劇場公演千穐楽で残り5公演…!
千穐楽まで引き続きご声援の程宜しくお願いいたしますm(_ _)m
**舞台 プロモーション映像(本作の魅力がグッと詰め込まれています!)**
**開幕直前スペシャルPV**
ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』
世界は変わっても、家族の絆は変わらないー
親から子へ、子から孫へと受け継がれる愛と旅立ちの物語。
記念すべき日本初演50周年公演をお見逃しなく!

【TICKET】
◆東京/日生劇場
2017年12月5日(火)〜29日(金)
*東宝ナビザーブ
https://toho-navi.com/
*東宝テレザーブ
03-3201-7777(9:30〜17:30)
◆大阪/梅田芸術劇場メインホール
2018年1月3日(水)〜8日(月)
*梅田芸術劇場オンラインチケット
http://ko-ume.pia.jp/
◆静岡/静岡市清水文化会館(マリナート)
2018年1月13日(土)〜14日(日)
*マリナート窓口
054-353-8885(9:00〜22:00 ※月曜休館・月曜祝日の場合は翌平日)
*テレビ静岡
054-261-7011(平日9:30〜17:30)
◆愛知/愛知県芸術劇場 大ホール
2018年1月19日(金)〜21日(日)
*キョードー東海TICKETS ONLINE
http://kyodotokai.pia.jp/event.do?eventCd=1732642
*キョードー東海
052-972-7466
◆福岡/博多座
2018年1月24日(水)〜28日(日)
*博多座オンラインチケット
http://www.hakataza.co.jp/lineup/h30-1/index.php
*博多座電話予約センター
092-263-5555(毎日10時〜18時)
◆埼玉/ウェスタ川越 大ホール
2018年2月10日(土)〜12月(月祝)
*ウェスタ川越オンラインチケットサービス
https://www.seatr.jp/Gekijouaspx/Menu.aspx?trader=163&theater=001
【STORY】
1905年―帝政ロシアの時代、アナテフカという寒村で酪農業を営むお人好しで
働き者のテヴィエ(市村正親)は、信心深くて、楽天家で、
25年連れ添っている妻のゴールデ(鳳 蘭)には頭が上がらないが、
5人の娘たちを可愛がり、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。
長女のツァイテル(実咲凜音)、次女のホーデル(神田沙也加)、
三女のチャヴァ(唯月ふうか)、年頃の娘たちの今の最大の関心事は、自分たちの結婚について。
今日もイエンテ(荒井洸子)が、ツァイテルに縁談を持ってきている。
娘たちは気もそぞろ。娘たちにとっても、姉さんが早く結婚を決めてくれないと、
自分たちに順番が回ってこないからだ。
だが一方、ユダヤの厳格な戒律と“しきたり”に倣い、
両親の祝福が無ければ結婚は許されない。
そんなある日、金持ちで肉屋のラザール(今井清隆)からツァイテルを後妻に迎えたいと
申し出を受けたテヴィエは、酔った勢いでついつい結婚に同意してしまう。
長女の結婚相手が見つかったことで妻のゴールデも大いに喜んだが、
当のツァイテル本人には仕立屋のモーテル(入野自由)という相思相愛の存在があった。
ツァイテルとモーテルの熱意に心を動かされたテヴィエは、ついに若い二人の結婚に同意する。
が、結婚の許しを同時に二つも出してしまったテヴィエ、ゴールデやラザールに
何と切り出せば良いのやら…。
さらには、次女ホーデルは革命を志す学生のパーチック(広瀬友祐)を追ってシベリアへ旅立ち、
三女のチャヴァはロシア人学生のフョートカ(神田恭兵)と結婚したいと
言い出し駆け落ち同然で家を飛び出す始末。
そしてテヴィエ一家にも、革命の足音と共に、故郷を追われる日が刻々と迫っていたのだ―。
本日も最後までご覧頂きまして、誠にありがとうございました!
次回の更新もお楽しみに〜〜♪♪
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本日は!
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シリーズ第1弾から第6弾までお伝えしてきましたので、
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**「屋根の上で中の人が考えてみた」《屋根で考えてみた》シリーズ!**
第1弾「ユダヤ人とダンス」
第2弾「1905年 ロシアとユダヤ」
第3弾「ユダヤ教と"しきたり"」
第4弾「ユダヤ教の結婚式」
第5弾「ユダヤ教の結婚式 Ⅱ」
第6弾「安息日-サバス-」
第7弾「ユダヤ人の服装」
突然ですが、
本作中でテヴィエさんのお家や、モーテルさんのお家を登場人物たちが出入りする時に、
門の"何か"に触って、キスをしてから入ってきたり、出たりする仕草にお気づきでしょうか?
この写真の中からその"何か"を発見出来ますか!?

開演前に毎回行われる円陣。
みんなで意識を統一し、集中する大切な時間です。
ちょっと分かりにくいと思いますので、分かりやすい角度からの一枚!

撮影した時全然気付かなかったのですが、奥から手を振る女性陣もばっちり写っています。笑
お分かりになりましたでしょうか??
これは、「メズサ」という名前がついていまして、彼らにとってとても大切なものです。
日本でいうと、「お守り」のようなものだと思うとイメージ出来やすいかもしれません。
アップでどうぞ!

こちらが「メズサ」というもので、複数形だと「メズゾット」と呼ばれるようです。
ユダヤ人の家庭や、イスラエルのホテルなどには、必ずといっていい程、部屋の入口の柱に、
取り付けられています。
小さい筒状になっており、その中には、小さな羊皮紙の紙片が入っており、こまか〜い文字で聖書の言葉が記されています。
「聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。私が今日あなたに命じるこれらの言葉を、あなたの心に刻みなさい。
これをあなたの子供たちによく教え込みなさい。あなたが家に座っているときも、道を歩くときも、起きるときも、これを唱えなさい。
これをしるしとしてあなたの手に結びつけ、記章として額の上に置きなさい。これをあなたの家の門柱と門に書き記しなさい。」
「メズザ」は、家の入口の右の柱か、側面に上から三分の一の高さ、視線の位置につけるそうです。
ちなみに、家の玄関や各部屋の入口にはつけますが、洗面所や倉庫は住む場所とみなされないため、つけないとのこと。

ラストシーン、アナテフカを追い出されるテヴィエさんたち。
荷造りをしている時、メズザを大切にしまうテヴィエさんに気付いた方、いらっしゃいますでしょうか?
では、なんで「メズザ」をつける"しきたり"が始まったかというと…
話は旧約聖書の「出エジプト」まで遡ります。
皆さん、なんとなーく、歴史や世界史の勉強で「出エジプト」という単語を聞いたことがあるかと思いますが、
ものすごく簡単に説明してしまうと、「エジプトに奴隷として使われていたイスラエル人(ユダヤ人)が、預言者モーセの導きの元、エジプトを出ようとしたこと」=「出エジプト」となります。
イスラエル人がエジプトを脱出する少し前…どうしてもイスラエル人を解放しようとしないファラオに対して、神がエジプトに最後の災いを下しました。
しかし、神さまにエジプト人とイスラエル人を区別してもらい、災いを「過越(すぎこし)」て貰うため、イスラエル人の門には、子羊の血を家の入口に塗らせました。
この「子羊の血」が「メズザ」の始まり!
子羊の血が、羊皮紙となり、メズザの中に封されているのです。

司祭の言葉に促されて、アナテフカを出て行くことを決意するテヴィエさん、ゴールデさんと村人たち。
静かな悲しさと、やり場のない虚しさとやるせなさが交じり合うナンバー「アナテフカ」です。
このナンバーの後、アナテフカを追われる村人たちが、別れの挨拶をしにくるシーン。
仲人イエンテがゴールデに会いに来て、聖地へ行くと告げますが、
ここで出て来るイエンテさんの台詞「過越(すぎこし)の祭り」というのは、
この出エジプトの出来事を祝ったもの。
「さぁ、災いを神さまに過ぎ越して貰った!来年はこれを聖地で祝おう!」というお祭りなのです。
ちなみに、この後、無事エジプトを脱出したイスラエル人が、エジプト軍に攻められ、万事休す…
となった時に、預言者モーセさんが海を割った

特に宗教的ではない、他の戒律は守らないユダヤ人でも、
「メズザ」をつけることは、イスラエルのみならず、全世界のユダヤ人の家庭で守られている、とのこと。
心も唇も、良いことや悪いこと等、様々な想いが出入りする「門」です。
だからこそ、神さまへの誓いや想いを忘れないよう、そして同じユダヤ教同士を忘れることがないよう、一人一人の「門」を大切にするという想いも込められていたのかもしれませんね。
最後に!
通りがかりのチャヴァさんに再現して頂きました♪
こうして…

こう!!

チャヴァさん、ありがとうございました(*^ー^)ノ
日生劇場公演千穐楽で残り5公演…!
千穐楽まで引き続きご声援の程宜しくお願いいたしますm(_ _)m
**舞台 プロモーション映像(本作の魅力がグッと詰め込まれています!)**
**開幕直前スペシャルPV**
ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』
世界は変わっても、家族の絆は変わらないー
親から子へ、子から孫へと受け継がれる愛と旅立ちの物語。
記念すべき日本初演50周年公演をお見逃しなく!

【TICKET】
◆東京/日生劇場
2017年12月5日(火)〜29日(金)
*東宝ナビザーブ
https://toho-navi.com/
*東宝テレザーブ
03-3201-7777(9:30〜17:30)
◆大阪/梅田芸術劇場メインホール
2018年1月3日(水)〜8日(月)
*梅田芸術劇場オンラインチケット
http://ko-ume.pia.jp/
◆静岡/静岡市清水文化会館(マリナート)
2018年1月13日(土)〜14日(日)
*マリナート窓口
054-353-8885(9:00〜22:00 ※月曜休館・月曜祝日の場合は翌平日)
*テレビ静岡
054-261-7011(平日9:30〜17:30)
◆愛知/愛知県芸術劇場 大ホール
2018年1月19日(金)〜21日(日)
*キョードー東海TICKETS ONLINE
http://kyodotokai.pia.jp/event.do?eventCd=1732642
*キョードー東海
052-972-7466
◆福岡/博多座
2018年1月24日(水)〜28日(日)
*博多座オンラインチケット
http://www.hakataza.co.jp/lineup/h30-1/index.php
*博多座電話予約センター
092-263-5555(毎日10時〜18時)
◆埼玉/ウェスタ川越 大ホール
2018年2月10日(土)〜12月(月祝)
*ウェスタ川越オンラインチケットサービス
https://www.seatr.jp/Gekijouaspx/Menu.aspx?trader=163&theater=001
【STORY】
1905年―帝政ロシアの時代、アナテフカという寒村で酪農業を営むお人好しで
働き者のテヴィエ(市村正親)は、信心深くて、楽天家で、
25年連れ添っている妻のゴールデ(鳳 蘭)には頭が上がらないが、
5人の娘たちを可愛がり、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。
長女のツァイテル(実咲凜音)、次女のホーデル(神田沙也加)、
三女のチャヴァ(唯月ふうか)、年頃の娘たちの今の最大の関心事は、自分たちの結婚について。
今日もイエンテ(荒井洸子)が、ツァイテルに縁談を持ってきている。
娘たちは気もそぞろ。娘たちにとっても、姉さんが早く結婚を決めてくれないと、
自分たちに順番が回ってこないからだ。
だが一方、ユダヤの厳格な戒律と“しきたり”に倣い、
両親の祝福が無ければ結婚は許されない。
そんなある日、金持ちで肉屋のラザール(今井清隆)からツァイテルを後妻に迎えたいと
申し出を受けたテヴィエは、酔った勢いでついつい結婚に同意してしまう。
長女の結婚相手が見つかったことで妻のゴールデも大いに喜んだが、
当のツァイテル本人には仕立屋のモーテル(入野自由)という相思相愛の存在があった。
ツァイテルとモーテルの熱意に心を動かされたテヴィエは、ついに若い二人の結婚に同意する。
が、結婚の許しを同時に二つも出してしまったテヴィエ、ゴールデやラザールに
何と切り出せば良いのやら…。
さらには、次女ホーデルは革命を志す学生のパーチック(広瀬友祐)を追ってシベリアへ旅立ち、
三女のチャヴァはロシア人学生のフョートカ(神田恭兵)と結婚したいと
言い出し駆け落ち同然で家を飛び出す始末。
そしてテヴィエ一家にも、革命の足音と共に、故郷を追われる日が刻々と迫っていたのだ―。
本日も最後までご覧頂きまして、誠にありがとうございました!
次回の更新もお楽しみに〜〜♪♪