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やっと晴れたね

0217  ヨコハマ 晴れ

久しぶりに穏やかな天候でした。塗装処理も何とかこなせました。良かった。

CS 製 J-45 はクリアーコートしては研磨の繰り返しです。

Retro City-LS のネックは本日フレット打を済ませてコーティングに進んでいます。

先日、ちょっとした用事があって古くからの友人Pに電話しました。
もう10年以上話してなかった気がしましたが、時を隔てても相変わらずとてもいい奴のままで安心しました。
ちょっとしたきっかけで再び連絡し合ったり、思わぬところで実は知人が知人と繋がっていた事が分かったり、自分にとって重要な人物との出会いがあったり、ここのところ静かにでも確実に何かが自分の周りで動き始めている事を感じてます。

今年はあらゆる事が変化する年なんだなと感じつつ、もっといい仕事をして頑張りたいと思っています。 世界最高レベルの仕事をお望みでしたら 是非 t.m.p へ ご依頼ください。


経過報告 横浜市磯子区のNさん

0215  ヨコハマ 曇り

少し日差しが出て来ました。周囲は雪解けでドロドロしてます。

コンプレッサーでの吹き付け塗装が出来ないので、お得意の刷毛塗りでクリアーコーティングを始めました。丁寧に少しずつ塗膜を作って行きます。


昨晩の雪の中をバレンタインのチョコを届けてくれた女性がいて正直ビックリしました。
どーしてかって、あの雪降る真っ最中に全身雪まみれの姿で玄関に立たれてものですから
ホントに驚きました。(^□^; 義理チョコ ど、どうもありがと・・雪

またしても雪国

0214  ヨコハマ 雪

あーまた雪ですね。CS 製 J-45 の塗装が出来ないままでいます。


仕方が無いので昨日の続きで Retro City-LS 用のネック製作を進めています。
仕上げ研磨はこれからですが形状加工の全ては終えました。写真

これらの木工加工は木屑や粉塵が出ますので庭先に設置したテント作業場内で行ないますが、このテント作業場は扉も無いですし、作業中手元から木屑を無くす為にずっと扇風機で風を送り続けている為に、雪降る屋外で作業してるのと変わらないんです。おっそろしく身体が冷え込みます。

今日もガタガタ震えながら作業してました。

昨日、ネックのペグロケーション関係の微妙な設定の重要さについて話に触れましたが、実はこのブログに書かれている内容には問い合わせへのアンサー的な解説として記載している事が多いのです。

これまでにもチューンナップの要望に対して、ペグロケーションの移動の必要性がある個体に「1㍉全体移動の必要が・・etc」とお薦めしても「それはいいです」って方が結構いらっしゃるんですね。 たった1㍉移動しても・・って、たぶんお考えなんでしょう。
まあ、無理も無いですよね、業界のエンジニアですら同じ反応なんですから。
ましてやペグのリロケーションは ¥16.000~18.000 (フラットヘッドのペグ移動/塗装込み)のコストが掛かりますしね。

でもその1㍉が重要なのでこちらはお薦めしているわけなのです。
それを皆さんにも分かって頂ける様に昨日の様に少しブログ解説を加えてみたりしています。

過去に行なったチューンナップ品でも予算の関係などでそこまで手を入れさせて貰えなかったり、入れる事が出来ないままの個体に対してはワタシとしては是非追加作業をやらせて頂きたいのです。

勿論、スロープヘッド化や WBH ナットへの交換作業もそうですね。
昔のスペックのままの個体は現在の最新スペックの個体には絶対に敵わないですから。
是非バージョンアップさせて頂きたいです。

経過報告 横浜市磯子区のNさん

0213  ヨコハマ 曇り空

今日は日差しが少なくて冷え込みます。塗装が出来ないんですね、この気温では。
そんなワケでしてN さんの CS 製 J-45 のコーティング作業は足踏み状態です。

天気予報では明日明後日とまた雪が降るとの事です。う~ん 困りますねえ。

もう1本のネックは次期製作予定のRetro City-LS 用のネック加工です。
長らく燻煙処理済み/半加工で寝かし続けて来た上質なイタヤカエデでのネックですが、このネックは別設定でヘッドダウン値やペグ穴も加工済みでしたので変更した上での製作となってます。
最近では皆さん010 ゲージにゲージダウする方が増えたものですから、 010 ゲージ設定用に設定変更中なのです。ペグ穴の埋木もその為です。
t.m.p の設定ではフラットヘッド+テンションピン仕様と言うデッドポイントが付きまとうフェンダー系設定ではなく、ナチュラルバランスのスロープヘッド構造が基本でありますので設定自体の変更を行っています。今回はRetoro City/ロングスケールネックとしての設定です。

とは申しましても、元の半加工設定からはヘッドダウン値で1㍉弱,ペグ位置の変更も1㍉にもならない微妙な設定変更です。
そんな微妙な設定の違いで変化するの?って、業界のエンジニアでさえ突っ込んで来そうですが、そう言う方々は設定変更に依るサウンド特製変化の研究をなさった事が無い方々ですね。

例えば、ストラト・サウンドで例えた場合ですと、ペグロケーションでゼロフレットから6弦のペグ穴センターまでの距離が43㍉あったら、もうレスポンスは遅れます。
それでも弦が010ゲージ以上のゲージを張るのならレイドバックしたゆったりしたストロークサウンドであればまだ使えますが、基本的にロックには不向きな特性になります。ロックで使うなら41.5~42㍉が適正です。
またこの距離も指板トップからヘッド面のダウン差によっても異なりますし、ネック材自体の強度の個体差も加味して決定して行きます。

ワタシが音を作り込んで行くというのは実はこうした設定値の違いに依る音の特性変化を利用して最終的に得たい特性に設定して行くのです。
以前から言ってますが、設計上の1㍉をバカにする者は1㍉に泣くのです。

メーカーさんの製品開発会議などに出向きますと、ワタシの指定するこうした細部設定を嘲笑するスタッフさんが過去けっこういらっしゃいましたよ。そんなんで変わるワケが無い、ってね。
そこで「失礼ですが、アナタはご自分だけで設計から全行程製作の経験は何本お有りですか?」と訪ねると、殆どの場合「そりゃ自分一人では製作した事は一度も無いですけど、何か?」みたいなケースが非常に多いんです。正直驚いちゃいますでしょ? 

でもそれが現実なんです。ましてや今や生産地は中国、韓国、インドネシアなどですし、しかも製造は全て分業化作業で、生産管理だけ日本人が駐在してるケースが普通なんです。
日本国内には設計から製作までの全行程を1人で出来る人間自体が数える程しか居ないのです。
ワタシはそもそも設計開発試作の専門ですが、あまりにも製作家が少ないんです。
まあ、アマチュアに毛の生えた様な自称製作家は論外での話しですけど。

もう一度原点に帰って本当のハンドメイド製作が国内で実現されるといいですね。
生産は中国、日本は販売するだけ、なんて現状は本来望むところでは無いはずです。
原点回帰してガンバレ 日本のメーカー!


経過報告 滋賀のH さん

0212 ヨコハマ 晴れ

昨日は作業場が寒過ぎて以前手術した2カ所がシクシク痛みが出だしたので作業中止。
仕方無くコタツの中で飼いネコとオリンピック観戦。

今日はちゃんと写真のHさんのCCR-312 のWBH ナット交換とオーバーホール作業を進めています。明日には発送させて頂きますからね。

しっかし、スノボとスキーのスロープスタイルって言うんだっけ?
あの新しい競技は見ている分には面白いですが、まあ~ ムチャしますねー
ええっ!そんなことすんの! ヾ( ̄0 ̄;ノ みたいな。

スケボーみたいなセクションから山三つ越えながらの技の披露パーティーみたいな感じで、後ろ向きにジャンプしたり着地したり、失敗したらただじゃすまんみたいな競技。
時代は変わって行くのですね。

メダルが期待されていた選手でもメダルは捕れたり捕れなかったり悲喜こもごもですが、日本選手は総じて本番に弱い傾向にあるような気がしないでも無いですね。
取り敢えず、場数を踏んで成功率を高める努力を重ねるしか無いでしょうね。
いいんですよ 悔しい思いをした人間は強くなれますからね。

実際にメダルを獲得出来なくても、その立ち向かう姿を見た人々があの人の努力は金に値すると評価して貰えれば、その人はメダルを獲得したのと同じだとワタシは思いますね。
実はそれこそが一番尊いんじゃないでしょうかね。

毎日汗水流して満員電車に詰め込まれて働きに行くサラリーマンの皆さんだって、あんなに華やかな場所が与えられて、頑張ったからってメダルを頂けるわけじゃないですもんね。
でも家族がそのガンバル姿に感謝してくれれば、それは金メダル取ったといっしょでしょう。

ワタシの仕事でも例えばフレット打ちの場合では確実にいい内容でこなせるようになるまでに数百本は掛かったと記憶してます。そりゃめげますよ、何度やっても出来ないと。
でも出来るまでやり続けるしかないんですよね。ひとつひとつ、そうやってモノにして来ました。

量産品では作業員にそんな修行をさせるわけにはいかないので機械に依存する割合がどんどん増えて行ったわけです。まあ金メダルを捕る気は最初から無いっちゅー事です。その代わりに皆さんは安く製品を入手出来ているわけですね。

ワタシは今日も明日も作業依頼者から毎回金メダルを頂ける様に頑張ります。

経過報告 横浜市磯子区のNさん

0210  ヨコハマ 晴れ

いや~都会に雪が降ると大変ですね。雪国じゃ普通の降雪でもこちらでは生活が一変します。
ワタシは特に寒さに慣れないんですよね。とてもじゃないけど雪国では暮らせません。

この寒さなので室内塗装ができない t.m.p では作業段取りが大幅に狂ってしまいますしね。

作り替えの真っ最中の CS 製 J-45 もやっと中塗りが硬化したので本日は新たなロケーション設定でペグ穴二段加工を済ませて、再度最後の中塗りに移行する段取りまで進めました。写真

皆さんには単なるペグの移動としかとらわれていないロケーション変更ですが、非常に重要なエレメントなのです。張力設定は楽器の鳴り特製を決定してしまうからです。

以前はワタシも言ってみればゴースト製作家みたいな仕事を請け負っておりましたので、メーカーさんの開発やモニター楽器の製作に何度も携わりましたが、残念なのが市販メーカーさんがヘッドデザイン優先でそこに収まる様にペグをレイアウトすると言う本末転倒とも言える作り方をしているケースが頻繁に見受けられました。
請負人のワタシがペグのロケーション設定をやり直そうとした場合、ヘッド形状の変更の必要が出て来るわけですが、その形状変更のOKが得られなかったりするんです。「ここは変えないでこのままで」と。
スロープヘッドを採用したくてもネック材が薄くて済むフラットヘッドスタイル(フェンダースタイル)は材単価も易くて済むし製作難易度も低くて済むのでスロープヘッド構造に変更する許可が降りなかったりするのです。
結果、様々なオリジナリティを拒む体勢が出来ちゃってるんですね。
日本のメーカーが未だにフェンダースタイル、ギブソンスタイル、また流行の楽器の模倣から抜け出せない理由がそこにあるのです。
そうして生まれた楽器は模倣した楽器の欠点までコピーされていたりするものですから、もうその時点で元の楽器以上のクオリティには達する事が出来なくなっちゃうワケですね。

溢れかえる程の楽器がお店に並んでいますが、単なるギターファンの目は誤摩化せても、本物の音楽家の感性は誤摩化せないはずなんですが・・そーでも無かったりして (ノ_-。)


明日から滋賀のHさんの作業をスタートさせます。

雪につっ込む

0208  ヨコハマ 雪

作業場の外は朝からこんな感じ


思わず 「雪国かっ!」って、つっ込みました。

ベーシスト・KC の為に特急作業をしたt.m.p チューン済みのフェンダー・JB 。
リフレットもグリップファイリング(打痕修正込み)後の塗装もヒーターをかけ続けて硬化させて無事にレコーディングに間に合う様に仕上げました。

ワタシの秘技「フレットの指板逆ゾリ打ち」で仕上げてありますから、以前に比べトラスロッドの閉め込みも少なくて済んでいます。
@強度をトラスロッドに依存しているネックの楽器は音の腰が無くて音抜けが悪いんです。単にリフレットするだけではその点は解消出来ないのです。リフレット作業も t.m.p にお任せ!

今回のリフレットでこのネック自体がトラスロッドにあまり依存せずに張力に耐えてますから、それがストレートにサウンドに現れています。よりタイトでレスポンスも抜群の楽器に生まれ変わっています。


ワタシはオリンピックが大好きなんですが、寒いのが超苦手でウインタースポーツを一切して来なかったものですから、どーも冬期オリンピックだけは気持ちが盛り上がらないんですねえ。

でも ガンバレ!ニッポン。

終了報告 大田区Yさん

0207  ヨコハマ 快晴

明日は雪になるらしいです。今日のうちに買い物済ませておいた方が良さそうですね。

写真は昔製作したYさん所有の t.m.p カスタムメイドのテレキャスター。
今回は出来立てのスチール2連サドルをマウント。その他調整済み。

70's テレキャスターのトーンキャラを備えるに至っております。とてもいいサウンドです。

明日は雪なので休もうかな

 経過報告 2件

0206  ヨコハマ 曇り

朝夕の冷え込みハンパないですねえ 最近は沖縄へ移住を考えています。(^ε^)
昨日も作業してましたがブログ報告がエラくめんどくさくなってサボりました。

従来の業界では「依頼を受けたら受けっぱなし」それを改善する為にtmpならではのスタイルで、依頼者に作業の経過報告や解説するお約束ですからね、寒くても頑張ります。

写真はヘッドのペグ穴埋木加工後に塗装処理を行なっている CS 製 J-45 とベーシストのKC ちゃんの以前にベーシックチューンしたフェンダーJBのリフレット作業。

15,6年間もリフレット無しで弾き続けて来た個体ですからフレットはボッコボコで指と弦による摩耗で指板もそれなりに削られて溝が入ってしまっています。
180R仕様の指板の両サイドは指板厚も薄いので今回はあえて深めの指板のエグレを取り切らずに最小限の指板修正に留めてあります。
フレット溝足の深さの関係上、指板はこれで殆ど削り修正が利きません。フレットの溝がネック本体のメイプルにほぼ達しているからです。
勿論、ノーマルフレッティングの指板をCF指板に張り替える事も可能ですが高額な工賃になります。

今回はリフレットついでに長年の酷使でネックグリップが打痕でところどころ木が凹んでましたからグリップファイリングと再塗装処理を施してあります。これで気持ち良くグリップ出来るでしょう。

J-45 はブラックのトップ面カラーリングを済ませてから、一旦表面研磨して中塗りコーティングまで進めてあります。この中塗り層が硬化したら新たなロケーションでペグ穴加工を済ませて、その後クリアーコーティングで仕上げ処理に移行します。全て順調に進んでおります。

但し気温が10度を切りますと塗装自体が行なえなくなりますので天候次第です。


終了報告 地元の I さん

0204  ヨコハマ 曇り空

足下から冷え込む日です。今夜あたり雪になるかもしれないそうです。

写真は地元在住の I さんの以前に製作した t.m.p 製ストラトで今回はネック調整とブロックサドルへの変更、そしてテンション感とトレモロのフロートニュアンスに要望がありました。

取り敢えずはネック調整を済ませ、サドルも交換して調整を行なった結果、テンション感とトレモロのフローティングに関してネックの指板高設定を変更する必要があると判断致しまして、数日前にネックポケットに埋木加工と塗装修正、そして再加工を済ませました。

この個体はこれまでプレスサドル仕様でしたし、設定上は音の定位を低めに設定する方向でネックの指板高設定もフィックスされてましたので、今回は指板高設定を通常の t.m.p 設定に戻す必要があったのです。
指板上での弦高設定が同じであっても本体から指板上面の高さ位置が異なりますとブリッジサドルの高さが変化するだけではなく弦の固持角が変化する為にそれがテンション感やベンドフィール、そして音質に変化をもたらします。

その変化を音作りに取り込むのが製作家の腕の見せ所なのです。

そんなワケでして、I さん今回は調整の範囲を超えた設定変更となりました事をご承知くださいませ。工賃もサドル交換+設定変更¥5.000 だけUP させてください。宜しくお願い致します。




また皆さんはあまり認識されていない様子なんですが、年齢を40過ぎた当たりから、それまでのギターのテンション感がキツく感じる様になったと言うんです。これはプロアマ問わず、と言った感じです。
具体的には「なんか最近楽器のコンディションが変わった気がするんです」って調整に持ち込まれるケースです。実は楽器の変化よりも本人の変化なんですね。そう、筋力低下が原因なんですね。

誰もが歳を取って行きますから当然筋力は衰え、チョーキング/ベンドもしずらくなります。
でも面白い様に人間は自分の体力の衰えに気付かないと言うか、認めたがらない様子ですね。
楽器がおかしくなっちゃったって、まずは思う様子。

でも原因は自分である事の方が多かったりするもんです。まず自分を疑え!コレは鉄則です。