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諸々 経過報告

0806   ヨコハマ 夏日

夏はいいな。今日もそう思いながら仕事してました。

写真はまずジャズベースのネックのフレット溝が埋められた個体の溝修正作業中のショット。
フレット有りの楽器をフレットレスに変更する場合は溝に埋木しますが、この個体は接着剤がパテの様にして流し込まれている為にチマチマと掘り返さなくてはいけないのです。
まあ~溝ひとつをまともにするのに30分程掛かってしまいます。やれやれ。
数本やって今日は心が折れました。また後日数本ずつ仕上げて行きます。

U さんのジャズベースのネックは本日コーティングを終了しました。指板の波打ちも完璧に修正してのリフレットですから今後は安心です。

白銀台の I さんのジャズベースは燻煙処理が終了して表面研磨後にネックを仮乗っけ。USA から取り寄せたユーズド・ボディですが、素晴らしい個体を入手出来て良かったです。お楽しみに。

オーダーを頂いたCCR の特注品はバックコンター加工を本日進めています。

連日の燻煙処理でバテ気味な筈ですが、どーいう訳か夏はバテないんですねえ~その代わりにワタシは冬がダメ。冬にバテますもん。



経過報告  U さんのジャズベ

0805  ヨコハマ 夏日

セミも頑張って鳴いてます。

今日はU さんの70’S 後期のジャズベースの作業です。
ネックは本日フレット打ち込みを終了し指板面のコーティングに取り掛かっています。
ついでにグリップファイリングも済ませてあります。 写真(1枚目)

ボディの方は70’S 後期の典型的な大ざっぱな仕上げなのですが、あまりに手を加え過ぎるとしっかり鳴り過ぎて、この時代の大雑把サウンドが失せてしまうので、いい具合に手を抜いたチューン作業が必要です。
まあ、例の如くボディのネックポケットとネック端末は3点止めですし座グリの大雑把さと言ったら笑っちゃうくらいです。ぜーんぜんボディの座グリとネックの形状が合ってません。ガボガボ状態。

まあ、あんまりな状態ですからネックポケットにたっぷり付いた塗装を落とし(2枚目)的確な角度でザグリ直しを行ない、更に座グリの深さもこの個体の場合2.5㍉深すぎるのでアッシュ材を接合し、指板高設定をやり直します。(3枚目)

通常ですと、ここは厚く埋木加工してからネックの端末形状にビシッと合わせるのですが、この年代のサウンドはあくまでルーズなサウンドが売りですから、今回はあえてボトム面の密着精度だけを追い込むに留めます。完成をお楽しみに。

また70’S でも初期のタイプは60’Sの作りが色濃く残っていますので加工精度が全く異なります。とは言え、この個体はおちゃめな改造がされてましたので手を妬いております。(^ε^)
ブリッジもオリジナルからバダスタイプがきつく取付けられていましたのでブリッジの下のボディがめり込んでました。
こうした場合は木部に炭酸水を吸わせて膨張させて熱を加えると潰れた木部が元に戻って来ますのでそうしてから塗装の下地処理を加えています。 あ~手が掛かるわ (ノ_-。)





最後の かな?

0804  ヨコハマ 夏日

今日は然程日差しが強くない分、楽かな? 海行きたいなあ

写真は本日 オーダーが決まったCCR の半加工状態で寝かしてあったボディ&ネック。
最上級のイタヤカエデネックとホンジュラスマホの組み合わせ。

ロングスケールネックでのチューン0+テールピース設定。ツインハム仕様。
コントロールはMV+MT+2LCV回路。依頼者の I さんの要望を踏まえて決定した仕様です。

もしかするとコレが最後のCCR の製作になるかもしれませんね。何となく感慨深いものがあります。いつもの様に心込めて製作を進めます。



@在庫のチューン済みギブソンLP-Spl がヨコハマの0さんに仮売約となりました。

終了報告 その他

0802  ヨコハマ 今日も夏日

いや~暑いですねえ~ お陰で絶好調です。(^~^)

写真は本日WBH ナット交換及びメンテナンスを終了した保土ヶ谷の I さんの06年に製作したチューンドPBです。ヴィンテージPBと弾き比べても遜色など全く無いサウンドです。
お待たせを致しました。

もう1本はベーシストのジョージ氏から献上されたアーリー70'Sのジャズベ。
燻煙処理前に全体の汚れ落しやらナニやらやる事満載の問題児個体です。(^O^)

もーう、素人さんが手を加えるとこんな事になっちゃっいます、の典型例みたいな状態。
サイドジャック穴加工もコントロールキャビティもバッテリーボックスもせっせとご自分でされたんでしょうね。TVで観た空爆が続くガザ地区の惨状を思い出しました。(ノω・、) 
良い子はぜったい真似しちゃダメよっ!

バラして最初にこの状態を見た時に所有者さんの活動地域に準じて「新橋の惨劇」と名付けました。
(^ε^)

まあ、惨劇現場の修復(サイドジャック穴埋木、コントロール部の埋木)をさっさと行なって燻煙処理の下準備を進めます。
最後には見事にオリジナルを上回るサウンドとルックスに再生してあげるつもりです。



昨日 そして今日

0801  ヨコハマ 夏日

実は昨日はまーったく仕事はしていませんでした。
朝早くから鎌倉まで移動して友人の引っ越しの手伝いをしていたからです。
しっかり夏日でしたから全身汗だくでした。

でもね、友人の新たなスタートの手伝いが出来たので身体は重いですが心が軽いです。
友人には新居から再スタートして頑張って欲しいです。ガンバレ!

で、今日は溜まりまくっていた燻煙処理の日。対象個体に対して、1セット 8~10時間を3日間掛けて行ないます。

今日の様に疲労気味の時は気をつけないと、うっかり濃厚な燻煙の煙を吸い込んだりしがちです。
一息でも燻煙の煙を吸い込んだら、もうアウト!です。
吐き気はするわ、頭痛もしてくるわ、目は充血して真っ赤になるし、とにかくその後が気持ち悪くて仕方無いですから。

そんな一面が t.m.p で行なっている燻煙処理にはあるのです。 あ~気をつけなくちゃあ

終了報告 保土ヶ谷の I さん

0730  ヨコハマ 晴れ

本日、 I さんご依頼の作業すべて終了致しました。
スロープヘッド化、WBH ナット交換、t.m.p 製2連スチールサドルへの交換、そしてMV+2LCV回路への変更作業です。

スロープヘッドならではの絶妙なバランスが得られています。
何年も掛かってやっとこの設定数値を得たときの事を未だに覚えています。
そのあまりに微妙な設定数値に唖然としてしまったのです。たったこの角度でしかバランスしないんだ・・これなら時間が掛かっても仕方無いな・・半ば呆れましたもん。あまりの微妙さに。

その代わり、この伸びやかな振動特性、張力バランス、011ゲージを張っても010ゲージの様にチョーキング出来ますし、かと言って腰の無い鳴りではなく、腰の強い太いサウンドが得られるのですから、これを弾いちゃうと通常のフラットヘッドの楽器はあまり弾く気が起こらなくなります。

I さん、お待たせを致しました。存分に生まれ変わったCCR をお楽しみください。


経過報告 2件

0728  ヨコハマ 夏日

今日もけっこうな暑さでございましたね。でも笑顔のワタシ。

フェイスブック初めたのはいいけど、みんなの求めてる面白さは別なところにある気がするな。
まあ、いいか。

写真は最終コーティングが終わった I さんのカスタム4弦ベースネック。後はひとまず硬化待ち。

CCR のネックのスロープヘッド化作業も今日からセットアップ準備。
ネック自体の作業は無事に終了しています。この微妙な傾斜ヘッドの生み出すバランスこそが、10数年追い求めていたサウンドの要となっています。

フェンダー系のフラットヘッド構造では弦のバランスは取り切れない為に仕方なしにテンションピンが採用されたわけです。それでもバランスしてませんけどね。それにフラットヘッド構造では経年変化でヘッドがめくれ上がって来てしまいます。その全ての問題点を解決する設定こそが t.m.p のスロープヘッド設定です。

このギターは明日からセットアップを予定しております。お楽しみに。

お暑うございます。

0726  ヨコハマ 夏日

いや~ 暑いですね~
実は今日は台風で痛んだ燻煙庫の補修を行なうつもりでしたが、炎天下で作業してますと尋常ではない汗が・・そこに蚊の皆さんが「血くれ~、血くれよー」とばかリに襲いかかって来るし。
そんなに血吸われたら貧血起こすわっ!

き、今日はやめとこ・・(><;)  結局、サボりました。

写真は以前に製作したリスニングモニター・スピーカーで今回はメンテナンス。
ランニングテストにも合格しましたので近々返送致します。

先日オーダー頂いたカスタム・PSH/ストラトの作業を少しずつ進めています。
今日は燻煙庫から取り出した分割材を大まかな形状にまでサイズダウンさせています。
この材は既に100時間ほどの燻煙処理を施してありますので材はすっかり出来上がっています。

この後、まだ厚さがたっぷり有るのでここからストラトの厚まで削って行きます。

メーカーさんでしたらこのままNCルーターにセットすれば勝手にストラトの形に加工されて後は生地研磨行程ですが、手作り楽器ではそーは行きません。
何十倍もの手間隙を掛けて作業をして行くのです。 お楽しみに。




経過報告 各ネック

0725  ヨコハマ 夏日

今日のメニューは全てネックの塗装作業です。気温が高いので乾きも早く助かります。
U さんのフェンダー70’S ネックはメイプル仕様ですから指板上面の波打ち修正後にコーティングを施しています。
こうした事からローズ指板系よりもメイプル指板品は同じ指板修正&リフレット作業であってもコストが高くなるのです。

明日は幾度の台風の影響で痛んだ燻煙庫の補修作業を予定しています。
終了次第、溜まってしまった燻煙処理品を連続で処理して行きます。


経過報告 2名様分

0724  ヨコハマ 薄曇り

蒸しますね~ でも塗装はギリギリ行なえたので良かったです。

写真はスロープヘッド化作業のCCR のネックで本日ヘッドロゴを入れました。
当分の間塗装処理です。

U さんのジャズベースのネックは指坂修正&リフレットを行なう事になりましたので早速フレットを抜き去ったショット。フェンダーの70'S のメイプル仕様はフレットまでコーティングがたっぷり乗っていますのでフレットを抜き去るにも技が必要です。

この後は指板上の塗料を落とす為にサンドブラスト処理に掛けます。その後指坂修正へと移行します。
お二人ともお楽しみに。