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経過報告 I さんのストラト

0211  ヨコハマ 晴れ

今日は建国記念日で祭日。周囲も静かですねえ。

Sさんの CCR-312 と I さんのストラトのセットアップを進めています。
CCR-312 は塗膜の硬化具合を見ながら少しずつ行なっています。

ストラトは明日にはWBHナットを取付けて弦を張って溝切り加工から最終調整まで行なう予定です。

最近特に自分が変わって来たな~と思う事が有ります。
それは以前は格闘技とか激しい競技をよく観ていたのですが、最近はあえて人が争う姿を見たくないんですね。
ニュースでも凄惨な事件や紛争やテロ事件が頻繁に報じられていますが、人間のエゴの果ての行為にうんざりしつつも、こうした出来事を起こす人とそれに巻き込まれる人の関連性を感ぜずにはいられません。
その時、その場所に居さえしなければ、その事件は起きなかったのだろうか?
もっと優しさに溢れた世界がいいに決まってると誰もが本当に思っているのか?

うんざりしたり、嘆いていたりしても何も変わらない。それを変えたいのなら、まず自分が周囲と調和し和合して生きるべきだ。一人一人がそう生きるしか調和は成り立たない。
それには夫婦親子、家族の温かい繋がりが根底に必要なのだと思いは辿り着く。 
それに反してネット上での会った事も無い存在を「友達」と簡単に言い切ってしまう今の世の中に家族愛の希薄さ浅さを感じざる得ない。
まるでそれは日常の孤独感が手軽な繋がりを求めて手を差し伸べているバーチャル世界の様だ。

顔も知らない通信世界での住人に愛着を向ける前に、まず内なる家族に心を向けるべきだ。

みんなで基本に立ち返ろう、そう一人一人が生き方をシフトするところからしか世の中を変えて行く事は出来ないだろう。人は争う必要など無いのだ。会話し合い愛ある生き方さえ出来れば。

ギターを作りながらも、こんな思いは消える事が無い。

経過報告 数件

0210  ヨコハマ 快晴

いい天気で助かります。明日は祭日なので音を出せなくなりますから今日の予定作業を変更しての塗装中心の作業に切り替えました。

O さんのレスポールはヴィンテージGT に変更ですが、元のメイプルトップは塗りつぶすのが勿体ない位に美しい縮み杢が出ています。俗にいうタイガーストライプ(トラ目)材よりもこうした細かな縮み杢の方がサウンドが緻密でレスポンスにも優れています。

ちょっと勿体ないなあ~と思いつつも、しっかり下地に緑青色を吹いて乾いたらVGTにカラーリングしました。今日は日差しも強かったので色合いの確認が難しかったですね。
照りつける太陽光で室内で見た時と屋外では色が随分違って見えるからです。少し吹いては室内に持ち込んで確認してと、出たり入ったりしての繰り返しです。

イメージ通りのしぶ~いカラーリングが施せていますが、色合いが落ち着いて気に入ったままでしたら軽く水研磨してクリアーコーティングへと移行して行きます。

製作中のCCR-LS/HP もアップで見ると同じ様な細かなリップルマークでびっしり埋め尽くされた美しい個体だと言う事が判ります。元はヴァイオリンのバックメイプル用の素材ですからね。
派手なトラ目材も魅力ではありますが、サウンド面ではこちらに軍配が上がります。

明日からSさんのCCR-312 のセットアップを行ないたいと思っています。
明後日は コークレッドのストラトを完成させる予定です。
更に終末には HI さんの5弦チェロのセットアップが控えていますしね。作業が目白押しです。



この冬の寒さは

0209  ヨコハマ 晴れ

今日は昼過ぎからぐっと気温が上がった為に塗装が行なえました。

カスタム製作品に最後の水研磨してた結果、もう1コーティングする事になったヒガツラ材のストラトとSTELLA そしてCCRへのコーティングを行ないました。通常ならそのまま艶だし研磨してセットアップなのですが、この冬の寒さはかなり材にも影響が出た様です。目痩せがいつもより出易いのです。
まあ、目痩せと言ってもミクロン単位の痩せですが、それだけ材が引き締まっていると言う事ですからサウンド面では当然ながらメリットとなります。勿論、燻煙処理の影響は大きいのですけどね。
とにかく今回のヒガツラ材の身の締まり具合は相当なもんです。音出しが楽しみにですね。

ギターのSさんのCCR-312のトップ再塗装は本日艶だし研磨まで終了致しております。
また O さんのレスポールは明日からヴィンテージ・ゴールドトップに着色です。
とにかくこの気温の低さでの外作業は身体に堪えますね~ もう少し温かくなって欲しいです。


もうすぐ完成させます。

0208  ヨコハマ 曇り空

今日は薄暗くて寒い日です。

税理士さんへの確定申告の資料提出には相変わらず手こずってますが、 t.m.p は違法申告いっさい無しのクリーン申請ですからね、バーン!と出したりますわ。払うもんは払う!(^0^)

連日かじかむ手を擦りながらの作業ではありますが、 I さんのコークレッドのストラトのセットアップも終盤です。ネックは元フェンダー製ですが、どーもヘッドの先の丸い部分がデカイので一回り以上、円の径を小さく変更しました。この方がバランスが良いので I さんご了承を。

休日は音を出せないので調子に乗り切れないのですが、明日からまた本格的に楽しみながら、出来る限りいい仕事をしたいと思っています。 みなさん、ご家族と良い休日を。




終了報告 2件

0207  ヨコハマ 曇り空

いや~ 今日は冷え込みますね~ 寒いのが苦手なワタシにはかーなり堪えます。

本日はギタリストのHさんの t.m.p ストラトのメンテナンスを終了し、既に出荷済みです。
明日の午前着予定ですのでお受け取り下さいませ。

写真は T.I さんのCCR-312です。アラン・ホールズワースの様なタッピング・プレイをなされたいとの事で弦高設定をメチャ下げています。指先のまん丸いワタシにはベンドが全く出来ない程の低さです。
ちなみにA.H 氏はメチャクッチャ手がデカイです。1フレをセーハしながら小指で7フレを押さえられるんですから。 反則だな・・( ̄□ ̄;)

この手のプレイスタイルの場合は通常設計の楽器ではなくて、こうしたプレイを前提とした設計で作り上げた方が正解です。なぜならその弦高の低さから通常のダイナミクスが得られない事と、そうした発弦振動が小さい為にまともなボディ構造では木部を振動させ切れないからです。
その為に素材選びも質量設定も通常とは別設計にする必要があるのです。

仮に最初から今回のご要望でカスタム製作を受けていたなら、今回の個体とは全く異なる楽器で製作を行なっていた筈です。

そうした特殊要素に対応する手段のひとつに弦高を下げながらダイナミクスを確保する点があげられます。

通常のギタープでは弦の振れ幅が一番大きいのは弦の中央12フレット周辺と言う事になりますが、実際には指で弦を弾く位置がブリッジ側位置なので、振幅幅の最も大きいのは18~24フレット位置となります。
よってこうした設定の楽器には16フレット辺りから24フレット位置に架けて指板上面を傾斜設定にすると、弦高がめちゃ低くても弦の振幅出来るスペースが生まれて通常設定の場合よりもずっとダイナミクスは得られ易くなります。今回もそうしたアレンジを施して仕上げてあります。

これをやらないと、本来の弦振動とは異なり、弦をフレットにタップした信号ですから音の線が細い為にブースト処理してもアンサンブルで周りの楽器の音をかなり抑えないと音が抜けないで埋もれてしまうのです。ですから通常のギターの設定構造ではダメなんです。

この点に関してはとかく弦高が低い楽器に共通項の問題となりますね。弦楽器なのに弦が振幅するスペースが無いんですからね。それでは鳴る筈が無いのです。


今回は特別に¥12.000+TAXで終了しています。
I さん、お受け取りの希望日をお知らせ下さいませ。

ちょっと無理です。

0205  ヨコハマ みぞれ混じりの雨

今夜から雪だそうです。昼までに雨がみぞれになっています。

今日も作業は幾つもあるのですが、工房内は未塗装の生木がストックされている為に、そこに居る人間が暖かく感じる程まで室温を上げる事が出来ないのでエラく寒いのです。

手や指先がどうにもスムースに動かせないので作業をしているとコワいんですね~
そんなワケで今日は失敗を避ける為に作業はこれで中止します。

そんな中で写真の I さんのコークレッドのストラトのセットアップの続きのみ進めました。
ピックアップは t.m.p 製でフロントはPAFFタイプのフロント設定/オープン仕様、リヤーはリヤー専用 大好評のRHR ハンバッカーをマウントしています。

この個体は後はネック塗装の乾き待ちで、終了後にセットアップです。お楽しみに。

終了報告 その他

0204  ヨコハマ 晴れ

晴れてますけど冷えますね~

写真は本日メンテナンス作業が終了したMさんのTELLESAとチューン作業が終了した I さんのギブソンLP-Stdです。レスポールは当初の作業に加え、フロントPU の取り付け深さ設定を変更してリヤーとのバランス調整も行なってあります。またフロントPUのカバーが変形を起こしておりましたので交換してあります。

最後の写真は TI さんのCCR312ですが、このギターで弦高を目一杯下げて、アラン・ホールズワースの様なタッピングプレイで弾きたいとおっしゃっているので、検討をしてみました。
ご要望が本来のこのギターとは設定方向が全く異なる為に、今回はフレット周りはメンテナンス扱いで行なわせて頂きますが、その他の設定変更に関しましては有償とさせて頂きます。

まずタッピングプレイに適した楽器とはボディ質量が軽めでありながらタイトに締まった素材が本来有効です。例を挙げれば、バスウッド、スワンプアッシュ、パイン材の良質材、そしてヒガツラ材などです。

この312 はメイプ+マホガニーのラミネート構成材の上に厚めのボディ厚設定ですから質量も有る方です。また、ネックの端末厚も厚めの設定が施されておりましたので、この構成材をなるべく鳴らせる設定に変更が必要なのです。
今回はまず、ネックの端末厚を変更し、仕込み高設定を変えてブリッジ高を下げタッピング反応を良くしてあげる方向でまとめます。
よってネックの端末厚を削り、再塗装も含まれます。

そんなワケで TI さん、¥12.000+TAXのみご負担下さいませ。宜しくお願い致します。


そんな

経過報告 数件

0203  ヨコハマ 晴れ

冷えますけど、今日も気温が上がって塗装が出来ました。有り難い。

カスタム製作中の塗装も順調です。美しいギター達です。

I さんのレスポールは本日フレットファイリングとLCV回路変更まで終了済みです。明日はWBH ナットを取付けて最終調整へと進めます。

ツインハムのコークレッドのストラトは本日ネックの仕込みに接ぎ木してフェンダー設定からt.m.p 設定へと変更。タッチアップ済みですので明日はネックのフレットファイリングを済ませて最終セットアップの準備を整えます。このストラトはフェンダーストラトなのでネックプレートは通常品でセット可能ですので、この個体作業を先に進めさせて頂きます。



完成報告 大阪の I さん

0202  ヨコハマ 晴れ

晴れて気温が上がってくれたので助かります。当然、塗装作業を行ないます。
写真は製作中の CCR-BW/P90W です。取り敢えず塗装行程を済ませてからトグルSW加工を加えてあたらなコントロール仕様へと変更して行きます。

そしてお待たせを致しました。大阪の I さんのストラトが無事に完成致しております。
70’sのストラトらしさ満載の1本に仕上がっています。既に出荷され明日の夜に到着予定です。

ワタシも高校生の頃、この70‘s ストラトを所有していた同学年の知り合いが少し羨ましかった事を覚えていますね。アイツ本物のフェンダー持ってるっ!って。
ハードロック全盛期に中高生でしたから70’s サウンドまっただ中でしたね~いい時代でしたわ。
その当時のストラトの音がまんま出ますよ。 I さん、お楽しみに。

長らくお待ち下さってありがとうございました。またのご依頼をお待ちしております。


サドル到着

0131  ヨコハマ 快晴 風強し

今日の晴れは助かります。気温も上がって塗装が行なえたからです。嬉しいわ~

とは言え、気が付いたらまたカスタムネックの製作をやってました。
身体が勝手に動いていつの間にか作り始めてたっ! ( ̄□ ̄;)!!
はっ!いかん、こんなんやってる場合じゃない。確定申告の処理も山積みだし・・

そうこうしてたら、やっと特注してたサドルがゴトーさんから到着。待ってました!
しかし、オリジナル形状のカスタム用ネックプレートはまだメッキ加工から上がって来ていません。

取り敢えずセットアップは大坂の I さんの t.m.p 製プレート仕様ではない、フェンダーストラトから再開します。
カスタムはネックプレートが上がり次第順次セットアップに移行して参りますので、オーダーされている皆さん、どーかもう暫くのお待ちを!m(u_u)m

@最後の写真は今回製作したミディアムスケールネックをマウントする予定の以前製作途中であったCCR-312/P-90W のボディにネックをチョイ乗っけしただけのショット。
大体こんな感じの楽器に仕上がる予定、と言う話し。
但し、このモデルは旧仕様なのでトグルSW を右の角に配して、最新回路のMV+MT+2LCV 仕様に本体を作り直してから再塗装して完成させます。
上質なバスウッドボディに今回の強力なカスタムネックですから倍音出まくり、タイトに鳴りまくりは既に決定項。ご要望の方はご連絡下さいね。本体のみ/税別44万予定です。

今年4月でワタシは還暦を迎えます。
今年が最後のカスタム製作となりますので ご希望の方は是非。