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経過報告 I さんのエレガット

1216  ヨコハマ 晴れ

本日はスピーカー製作と同時進行で I さんのテーラー製エレガットの作業を行っておりました。

今日のところはWBHナットの取り付けとオクターブ加工したサドルの取り付けでした。
弦が同梱されていなかった様子ですのでマーティンのガット弦(赤ラベル)を張って仕上げて行きます。お楽しみにお待ち下さい。

その他ではギブソンのLP-Spl とギルドのアコギのペグロケーション変更に伴うヘッドの塗装処理です。こちらも順調に進んでおります。

明日はスピーカー試作モデルの製作の続きを生地仕上げまで追い込みます。


終了報告 その他

1214  ヨコハマ 晴れ

何とか晴れていますので助かります。

本日はKさんのLP-Jr を完成させました。もう最初とは比べ物にならない鳴りです。
ヴィンテージやCS製の同モデルと比べても全く遜色無いグレードです。オリジナルのオールドの同モデルを所有する方がこのチューン品を弾いたら、さぞかし驚く事でしょうね。
明日の出荷予定です。

最後の燻煙処理を終えたI さんご依頼のテーラーのエレガットのチューン作業は明日以降 WBHナット&オクターブサドル加工へと進めて行きます。お楽しみに。

ギルドのトリプルOサイズのアコギは燻煙処理済みですのでペグロケーション変更と14フレット以降の指板面に問題が有るので14フレ以降のフレットを一旦抜き去り、指板修正してリフレットを行なう予定です。
その他はブリッジ台座加工などの一連の t.m.p アコギ用のチューン内容を施します。この個体は専用ハードケース付きで税別27万で販売予定です。
ご希望の方はLP-Spl 共々お早めに予約を入れて下さいね。お待ちしています。


本日のメニュー

1212  ヨコハマ 晴れ

最近は年末ですから手つかずのままだった個体にも愛情を注いでおります。

LP-Spl はペグロケーション変更の為の埋木作業。ほ~らこんなに移動します。
面倒な作業ではありますが、張力設定をやり直してあげなくては極上のサウンドは出せませんからね。粛々と進めています。

最後の製作となる CCR-P90W も少しずつですが前に進めています。
ギブソンを父に、フェンダーを母に生まれた楽器、と言うのがワタシのコンセプトですから、その申し子の様なギターです。

ギリギリ塗装が行なえたのがこのスピーカー。周囲を気にしつつの作業は何かと落ち着きませんが、それでもオーダーを頂いた以上はやらなくてはいけません。 明日は冷え込むそうですよ。



経過報告 東京のKさん

1211  ヨコハマ 朝から大荒れ 午後になって晴れ

むちゃくちゃな天候ですね~

燻煙も塗装も無理ですね。今日はKさんのLP-Jr のセットアップ。さてと、後は弦を張ってナットの溝切りだな・・と思っていたら、弦の在庫が無い! そうだ、もうギター関係の仕入れはしてなかったんだ、と気付いて、即ネット発注を掛けました。Kさん、弦が到着次第仕上げますからね。

もう1本は昔からの在庫で燻煙だけ済ませて寝かしてあったお気に入りのギブソンLP-Spl 。
素材が大アタリなんですね。だらか入手したわけですが。

でもペグのロケーションはベストな位置から5ミリもズレてますから、このままじゃあまりに可哀想。しっかり位置修正を行なう為にまずは埋木加工です。
ちなみに、この写真だとワインレッドぽく写ってますが、実際はナチュラルブラウンです。

勿論、C S 製真っ青のグレードのSpl に仕上げますよ。う~ん、売るとしたら税別27万ですね。
H・ケース無し本体のみ。まだ売るかどうかは決めていません。どうしよっかな


経過報告 東京のKさん

1210  ヨコハマ 曇り

明日は雨が降るそうなので段取りを少し変更しています。
新たにオーダー頂いたスピーカーの仕込み作業とKさんのギブソンLP-Jr のセットアップです。

配線処理はフラットケーブルを使用して組み上げています。
回路は勿論 MV+MT+2LCV です。本体のヴィンテージ・ワインレッドに再塗装済みの本体が美しいでしょ? 
明日はピックアップ取り付けから最終セットアップまで持ち込むつもりでおります。

次々と手元の在庫ギターが去って行って、さすがに少し寂しい感じがします。
後残すはギブソンのLP-Spl とギルドのアコギだけですね~ 売るのをためらいますね。( ̄ー ̄)


終了報告 大阪の I さん

1209  ヨコハマ 晴れ

穏やかな日です。

本日はギブソンのLP-Stdの最終仕上げです。そして問題無く完成。
でもチューンナップ作業は修理作業とひとつ大きく異なる意味合いが含まれる作業です。

問題の有る箇所だけに修復を加えるのが修理作業なので、サウンドのクオリティに関しては責任を負う必要はありません。指示された場所の修理作業ですからね。

対してチューンナップは修理と異なり、作り替える作業です。その前提が元よりクオリティを引上げる作業と言う事です。世界的に見てもリペアーマンと自らを称する人は数多くいます。
しかし彼らはあくまで修理屋さんですから、その楽器が根本的に抱える問題を解消してはくれません。それは修理と別な次元の作業だからです。

分かり易く車に例えて言えば、一般の車の整備は一般の車の整備工場で行なえますが、でもそこでレーシングカーを製作したり、高性能なチューンナップを施したり出来るかと言えば、専門外ってことになるのと同じです。
一般整備工場では通常の整備レベルの作業が行えれば問題は無いわけですが、ハイグレードなカスタマイズを行い、その期待に応えられる仕事は出来ないわけですね。

楽器の世界ではメーカーさんとて一般整備工場と同じなんです。彼らにハイグレードな楽器に作り替える技術やノウハウは無いのです。だって一般製品を量産する為のシステムだからです。

世の中のユーザーさん、ミュージシャンもその点がどうも理解出来ていない様に感じますね。
老舗ブランドだから、有名だから・・そんなこと音には何の関係もない事です。
それだけの技術とノウハウがあるか無いか、の違いだけです。

例えば、今回のこのギブソンもベストな設定で製造されているのであれば、後で手を加えたら、最初より質は逆に落ちる筈です。それが手を加えて以前より良い結果が出ると言う事は最初の段階でベストな製作が行なわれていないからこそです。

t.m.p が最も重要だと考えて力を入れて来たのが、そのチューンナップです。
製作よりも、修理よりも難しいのがこのチューンナップ作業です。
作業者には設計,製作、修理の3つの素養が要求されます。

楽器が溢れかえっている現代において、的確に手を入れてベストな楽器に生まれ返らせる技術こそが最も重要だと今でも考えております。そして修理とは異なる点、それが出音に責任が生じると言う点です。
皆さんが所有されている楽器に手を加えて以前より確実に良い結果を出さなくてはいけないのです。多くのリペアーマンがこのチューンナップの世界に踏み込む事を躊躇する理由がそこにあります。

「もし気に入らなかったら、一切お金は頂きませんよ」と、依頼を受ける際にこのひと言が依頼者さんに対して言えるかどうか、サラリーマンの方が会社の期待通りの結果が出せなかったら給料は頂きません、と言う姿勢で仕事をし続けるのと同じです。この意味を少しでも理解頂ければ。

ワタシが t.m.p で貫いて来たその姿勢を忘れないで頂けたら幸いに思います。
そしてそれを受け継いで下さる技術屋さんの誕生に期待します。

I さん、このレスポールも既に別物に生まれ変わっています。到着をお楽しみに。
今回もご依頼下さりありがとうございました。

経過報告&終了報告

1208   ヨコハマ 晴れ

薄曇りと言う感じの日。
本日はチューンナップ中の大阪のI さんご依頼のLP-Stdのセットアップ作業とオーダー頂いたスピーカーのセットアップでした。

レスポールはギブソンがあまりシールド処理を施してませんので処理を済ませつつ配線処理です。
ピックアップの切り替えラインはベルデンの2芯シールドケーブルを2本使用し、インプットからのホット&コールドラインはいつものお手製のフラットケーブルを採用しています。
回路はt.m.p の標準であるMV+MT+2LCV ですから、レスポールでも音の太さをコントロール出来ますのでカッティング時もキレッキレのサウンドが可能です。

また、この個体のコントロールノブがスピードノブでしたので、ここはハットノブでしょ、と言う事でギブソン純正のゴールドハットノブに付け替えました。
明日はブラスサドル仕様のチューンO ブリッジ&アルミテールピースを加えて最終調整まで持ち込みます。

完成したスピーカー「T-8PP CB」はランニングテストを終了後,引き渡し予定です。
と同時に新たに頂いたオーダーで「T-10PP WC」の加工に取り掛かります。


終了報告 佐賀の O さん

1207  ヨコハマ 晴れ

今日は佐賀のO さんご依頼のUSA シェクター製2ハムテリーのセットアップでした。

指板修正&リフレットとWBH ナット交換、ネック仕込み設定変更に加えてコントロール部に手を入れるつもりでしたが、ポットがミルスペック製のSWポットで替えが無い事と、このポットの各端子が非常に強度が弱いのでいつものフラットケーブルで最配線することが出来ませんでした。
その代わりに施されていなかったシールド処理やSWナットの交換を済ませています。

このモデルには懐かしさを覚えます。1980 年の夏だったと記憶してますが、丁度その頃スティーリー・ダンのバビロンシスターがヒットしていてロスの街によく流れていました。
ワタシは単独で LA のシェクターのファクトリーを訪れて少しの間作業をしたのですが、その内の何本かの楽器が、ピート・タウンゼント本人のモデルとマーク・ノップラー本人用のストラトでした。

ピートのは真っ黒なカラーリングで統一された彼自身のモデルで、マーク・ノップラーのストラトは確かメタリック・オレンジだったと記憶してますが、個人的にはマークにシェクターのサウンドは合わないのになあ~と思いながら組んでました。せめてピックアップだけはフェンダーを使いたかったです。

そんな懐かしい記憶が甦った今回の作業でした。

O さん、今回は設定変更してピート本人の設定と同じ様に組み直しておきましたので、最初とは別物です。元よりもずっとタイトでパワフルに鳴る様になってます。 
再配線処理をおこなっておりませんので、その分お安く仕上がっております。

本日出荷しておきますので到着をお楽しみに。ご依頼ありがとうございました。

どうぞご理解を

1205  ヨコハマ 晴れ

今日は良く晴れてくれましたので製作中のスピーカーの塗装を行ないましたが、こうした作業は隣人さんが留守で、尚かつ晴れている時にしか出来なくなっています。

ギター関係は木工作業ですから機械音も出ますし、勿論楽器の音も出ます。そして塗装にも長時間の時を要しています。ですから、周囲が完全に民家が建ち並ぶ環境になったこの場所での楽器製作はいつクレームが来て、追い出されてしまうかも知れない状況なのです。

迷惑掛けてるのはワタシですのでね。我を通すつもりは全くありませんし、ここまでよくやってこれたものだと、感謝するのみです。

願わくば、隣駅地域にある工場街にでも場を移して再開出来たらな、と願っております。
現にワタシ自身、この環境ですから思いっきり仕事が出来た事は今まで無いのです。いつも周囲に気遣ってなるべく迷惑にならない様に配慮しながらの諸々の作業でしたからね。

やめないで下さい、続けて下さい、とメッセージを頂いておりますが、これまでのやり方ではそろそろ潮時だと感じています。
とは言え、移転と言っても一般家庭の引っ越しとはワケが違い、かなりのコストも掛かりますので、資金面でもそう簡単には移転と言うわけにも行かないのが実情ですが、何かしらの扉が新たに開く事を願っております。
作業依頼を予定されていた方々にはご迷惑をお掛け致しますが、どうかご理解を。m(_ _ )m

今後とも宜しくお願い致します。


お知らせ&経過報告 2件

1204   ヨコハマ 晴れ 風強し。

今日は晴れてくれましたが風が強くて塗装に苦労致しました。

平行して進めているのが3本のチューンナップで、写真はその内の2本。大阪の I さんのLP-Stdと共にフレットファイリングとペグ取り付けを済ませています。

シェクターのテリーはネックの仕込み変更加工も済ませておりますので後は再配線処理です。
配線材となるクライオフラットケーブルを手作りしてから配線加工を行なう段取りです。

ここでお知らせですが、これまでに作業依頼を頂いている分で既に今年中のスケジュールが埋まってしまっておりますので今年の作業受付は終了とさせて頂きます。新年度は5日が仕事始めとなりますので宜しくお願い致します。

今年も数多くの依頼を頂きまして誠にありがとうございました。m(u_u)m