GrossGlockner Ultra-Trail 参戦紀(4) | Challengeな毎日

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<前回まで>
GrossGlockner Ultra-Trail 参戦紀(1)
GrossGlockner Ultra-Trail 参戦紀(2)
GrossGlockner Ultra-Trail 参戦紀(3)
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絶景に助けられながらトレイルを進むも思うように走れない。

下りパートはしっかりと走りたいところ。

それができない。

疲労感がハンパなかった。

そんなことはウルトラトレイルでは当たり前。

そこを乗り越えて完走することに意味がある。


 

時間は問題ない。

今のところ胃の調子も悪くない。

気持ちの問題だけ。



しばらく下りたところに給水エイドがあった。

めずらしくコーラを飲んだ。

ここで数少ない日本人選手と会う。

嬉しくてエイドの写真も撮らずに話しをする。

ここまでマイペースで来ているそうだ。

自分はこの先も歩いて進むつもりだったので、先に出発。




少し下ったあと登り返し。

 

まだ登りに元気が戻っていない。

 

まあ、ふつうに淡々と歩く。

 

前後の選手とは、付かず離れずといった感じ。

 

そして下りトレイル。

 

ちょうど昼時、ジリジリと日射しが強い。

標高が下がるにつれて暑くなってきた。

水分はこまめに飲んでいる。


やがて樹林帯のトレイルに入った。



 

景色の良いところで、たまらず座りこむ。

ジェルで補給。

「シャリバテ気味だったかも」

少し時間がたって走り出す。

第3チェックポイントまではもうすぐだ。

ハイカーさんからも声援を受ける。

「うん、今オーストリアの山を走っている」

小さな街が見えてきた。



 

ロードに出てしばらくしてエイドに到着。

第3チェックポイント Kals(62km地点) 13時間55分

ペース計画5時間に対して6時間。

 

「やっぱり、そんな感じか」

トータルでは計画に対して25分のビハインド。


 

エイドの入口でスタッフの人といろいろ話す。

なんでもこのあと雷雨になるそうだ。

「えっ?今、こんなイイ天気なのに?」

これから天気が崩れて夜になる。

二日目の夜。

眠気も出てくるだろう。

暗くなれば景色も見えなくなる。

何を思ったのか、ここでリタイアを宣言してしまう。

ホント、衝動的行動だった。

たしかに明日の予定のことは頭にあった。(ウィーンフィルの公演)

それでもリタイアすることのほどではないはず。

気がつくとGPSトラッカーを外されて終了。

なぜか気持ちは晴れやかだった。

ドロップバッグを受け取って芝生に行くと、先ほどの日本人選手がいた。

「ここでレースを止めました」

そう言うと驚いていた。

彼は準備をすませて出発。

制限時間まで2時間以上あるので、よっぽどのことがない限り大丈夫だろう。

自分は不要となったドロップバッグの中の補給食を食べる。

コース上で何度も見た顔の選手がエイドのあちこちにいる。

このレースでの日本人が珍しいのか、よく話しかけられた。

ドロップバッグを持ったままエイドを出るときは、

「おいおい、どうしたんだ? もう終わりか?」

そう声をかけられた。

「I'm exhausted」

そう答えるのが精いっぱいだった。


 


(つづく)

複雑な気持ち


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