今年のメインレースは「GrossGlockner Ultra-Trail」
オーストリア最高峰の GrossGlockner(標高3,798m)をぐるっと周るウルトラトレイル。
「完走記」とはならず、「参戦紀」なのがもどかしい。
どんなレースで、どうしてリタイアしてしまったのか?
忘れてしまう前に書き残しておきたい。
大会名: GrossGlockner Ultra Trail (GGUT 110)
開催国: オーストリア
開催日: 2019年7月26日~28日
コース長: 110km
累積標高: 6,500m
制限時間: 29時間
参加定員: 500人
ITRAポイント: 5
2019年7月26日(金)
午後22時、 GrossGlockner Ultra Trail がスタートした。
しばらくはロードの上り。
自分が宿泊しているホテルの前を通る。
夜にも関わらず、軒先で応援してくれる人も多い。
ゆっくりながらも走った。
「みんな結構、とばしているなあ」
「それとも自分が遅いだけなのか?」
あっというまに、人数もまばらな後方の位置になっていた。
あせりはない。
自分で決めたペースで進めば完走はできる。
トレイルに入って、ようやく歩き出す。
とはいえ、こっちの選手は歩くのが速い。
ちょこちょこ走って遅れないようについていく。
最初の5kmほどで標高500m登る。
徐々に斜度がきつくなってくる。
ポールを出す。
そして淡々と登る。
ところどころでペースを確認。
10kmを過ぎたあたりで2時間が経過していた。
「う~ん、思ったよりも時間がかかっているな」
ここからしばらくは下り基調のトレイルが続く。
しっかりと走った。
標高を700mほど下ったところにある給水エイドFuschに到着。
水はまだ余裕があったのでスルー。
しばらく走っていると、前方から多くの選手が戻ってくる。
すぐに「集団ロスト」だと気づいた。
何も考えずに前の選手に付いてきたのがマズかった。
「どのくらいロストした?」
「とにかく急いでコースに戻らないと!」
「時間は?大丈夫か?」
第1チェックポイントFerleitenまでは8kmほど。
ペース計画では、3時間30分。
時計を見る。
「どう考えてもその時間は無理だ」
少し焦る。
そこからの上りはガツガツと攻めた。
ときどき暗闇が光った。
「あっ、雷!」
雨はまだ降っていないものの、このあと崩れそうな予感。
どんどん悪い方へと思考が傾く。
予定の3時間30分を過ぎる。
第1チェックポイントの関門時間は4時間。
コースマップの距離表示がいい加減だと危うい状況だ。
「冗談じゃない。夜も明けぬまま終われないぞ」
ようやく暗闇の先にエイドの明かりが見えた。
「まだ距離がありそうだ」
残り10分。
とにかく走った。
なんとか関門時間5分前に到着。
第1チェックポイントFerleiten(22km地点) 3時間55分
「マジか?結構あぶなかった」
エイド食はフルーツ、ハム、チーズ、パン、ジェルなど。
飲み物にはレッドブルも置いてあった。
「さすが、お膝元のオーストリア」
水だけを補給してすぐにエイドを出発した。

(つづく)
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