(前回まで)
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次のエイドまで、6.8km。
ひたすら下りる区間。
「ここはペースあげて行くか!」
貯金が10分しかないこともあり、歩かず走って下りる。
標高が下がるにつれて、リズムも良くなっているような気がした。
何人かの選手をパスする。
イイ感じで下までおりてきた。(それでも標高3,400mぐらい)
「ムムム、脚に疲労感が・・・」
思いたくはないけど、「脚が終わった」ような感じになった。
「まだコースの半分ぐらいなのに・・・」
フラットなトレイルを歩いていると、同じツアーに参加している天本さんに後ろから声をかけられた。
ひとことふたこと話しをして先へと行かれてしまった。
そして5つ目のエイド「枯树滩」(33.5km地点)に到着。
(疲労も出てきて、写真を撮るのも億劫になる)
時刻は関門時間の10分前。
「結構、頑張って走って下りてきたのに・・・」
「今の状況なら次の関門でアウトだな」
「それならここでリタイアしてゆっくり休もう」
座り込みながらそう思った。
天本さんは、「いけるところまで行く」と言ってエイドを出発していた。
「たしかにそうだな」
「せっかく中国まで来たんだから、トレッキングのつもりで歩こう」
気持ちを切り替えてエイドアウト。
次のエイドまで7.1km。
標高3,500mほどのゆるやかな上り区間。
走ることなく、ポールを使いながらひたすら歩いた。
自分的には、パワーウォークのつもりで進む。
このあたりのトレイルは観光客も多い。
馬に乗って移動している人もいる。
たしかに気持ちのいいトレイルだ。
やがて折り返してくる選手とすれ違う。
なにやら中国語で声をかけてくる。
全く分からないけれど、「ガンバ!」的な意味だろう。
「まあ、こっちは次で終わりかもしれないし」
そんな気分で淡々と歩いた。
そして6つ目のエイド「木骡子」(40.6km地点)に到着。
なんと、制限時間の20分ほど前に着いた。
「10分ほど休めそうだ」
チキンスープ、スイカ、リンゴを食べる。
苦手なジェルも摂取した。
「もう、胃の調子が悪くなろうと関係ないや」
トイレにも行き、すっきりしてエイドアウト。
次のエイドまで10.3km。
しばらく進むと天本さんに追いついた。
「元気なうちに進んでおきます」
そう声をかけて先へと進んだ。
折り返し区間は下り基調、しかも途中からは歩きやすい木道の区間に入った。
「おっ、もしかしたら次の関門も間に合うかも」
そんな気持ちになった。
もうこのあたりから、写真は1枚も撮っていない。
「景色は十分に楽しんだ」
「あとはゴールまで行きたい」
だんだんと欲が出てきた。
エイドに近づくと、上りが待ち構えていた。
「マジか?」
コースに立っていたスタッフが何やら話しかけてきた。
こっちは時間ギリギリ、中国語は分からないので無視。(ごめんなさい)
そして7つ目のエイド「喇嘛寺」(50.9km地点)に到着!
制限時間の10分前。
「これでもうゴールまでは行かせてもらえるぞ」
ここのエイドには英語が話せるボランティアがいた。
エイドで用意されているものを教えてもらう。
大盛の炒飯をゲット。
「ただし、10分以内に食べないとダメよ」
そう注意された。
関門時間はエイドを出た時間。
泣く泣く炒飯を半分残してエイドアウト。
「天本さん、間に合うかなあ」
(つづく)
来週末はFTR100
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