(前回まで)
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「四姑娘山」の美しい山容を左手に見ながらトレイルを下る。
下りは北側斜面らしく、しっかりと積雪している。
新雪っぽいやわらかい感じの雪。
ズボズボと足が沈み込む。
チェーンスパイクはザックにある。
「けれども、この雪じゃあ、履いてもあまり意味がないかも」
そう思って、着用しなかった。
踏みあとをトレースしながら山を下りる。
次のエイドまで6.6km。
2時間30分かけて下りる。
少し時間に余裕ができたので気持ちにも余裕が出てきた。
山の中腹を巻きながら標高を下げていく。
ときどき小さい登りもある。
普段なら気にならない小さい登りも大変に思うのは標高の影響だろう。
やがて下の方に黄色のドームテントが見えた。
「あそこがエイドだな」
ところが、なかなか近づいてこない。
「結構、距離があるな」
周りのスケールが大きいせいか、距離感覚が合わない。
ようやく3つ目のエイド「花海子」(19.6km地点)に到着。
ここの標高は3,791m。
3つ目にして初めてエイドテントの中に入った。
ボトルにお湯を入れてもらう。
さっきまではボトルの水が凍っていて給水もできなかった。
マイコップには、お粥を入れてもらう。
補給にはなると思うけど、「食べた感」が無い。
あとはリンゴとメロンがあった。
それぞれ一切れずつ食べてテントを出る。
フリースジャケット、ヘッドライト、防寒手袋をザックにしまう。
そしてエイドアウト。
時刻は午前9時40分。
関門時間までまだ30分あった。
ここから再び標高4,000m以上まで登る。
思ったよりも登るペースが上がらない。
ところどころで休むようになる。
山を右手に回り込むように登っていく。
そしてそこからは、こまかいアップダウンの繰り返し。
「標高4,000mの稜線歩きだ」
天気は最高。
とにかく絶景。
景色を楽しみながら先へと進む。
眠気なのか、頭が「ボォ~」とすることがある。
あくびも出る。
集中力も欠けてくる。
「これが高山病なのか?」
そう思いながら注意して歩く。
走っている人にだいぶ抜かれた。
ときどき道端に座り込んでエナジーバーを食べた。
「時間的にそろそろかな?」
そう思ったころに4つ目のエイド「中梁子」(26.7km地点)に到着。
エイドではお粥とリンゴを食べて出発。
時刻は午後12時10分ぐらい。
30分ほどあった貯金も10分に減っていた。 (関門時間:午後12時20分)
「さあ、こっからは激下りだ」
(つづく)
明日は走ろうかな
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