SUPERGIRL/スーパーガール(2015~)
※ネタバレなし
【誰もが知るヒーローの・・・従妹!?】

誰もが知るヒーローの原点スーパーマン。彼の従妹、スーパーガールを主人公とした連続ドラマ。
本作のスーパーガール、カーラ・ゾー・エルは本作において原色のハッキリしたコスチュームに身を包みマンガ的なビジュアルで活躍。性格も、未熟で後先考えない面がありつつも、まっすぐな正義感で問題に取り組むベタでありながら魅力的なキャラクターとして描かれます。
そして、あらすじも明確です。
内戦で滅んだクリプトン星から地球へ逃れるスーパーマンを保護するものとして、彼の脱出カプセルに追従する形で、カーラも脱出します。しかし、カーラの脱出カプセルは軌道を逸れて遠回りをして地球に到着。カーラが20年遅れて地球に到着するころには、スーパーマンは既に地球の両親に育てられ、ヒーローとして自立。使命を失ったカーラは優しい地球人夫婦に助けられ、地球人の義理の妹アレックスと共に育ち、やがてメディア企業に就職し、自らの人生を生きていきます。
しかし、かつてのカーラの脱出ポッドの軌道を辿り、クリプトン星の浮遊刑務所が地球へ落下。地球へ宇宙の犯罪者が解き放たれます。責任を感じたカーラは地球を守るため、アレックスの所属する平和維持組織DEOと協力し、スーパーガールとして人々を守る活動を始めます。
【まっすぐなドラマ!】

スーパーガールの古典的かつ王道のマンガ的ビジュアル。カーラのまっすぐな正義感。マンガ的な明確なストーリーは、社会問題を扱ったり、シリアスによったりといった、変化球的なアメコミ映画が多い現代にあって極めて個性的で、新鮮に映ります。
連続ドラマであり、毎回毎回新しい敵の登場するシリーズ構成は、過度に複雑になることなく、バリエーション豊富な展開を実現。戦闘経験において未熟なカーラが仲間と協力しつつ、アイデアで強敵と渡り合うさまは素直にワクワクさせられます。
一方でシリーズを通して描かれるドラマも充実しています。ヒーローと社会人という公私に揺れるカーラの葛藤。会社の直属の上司、キャットとの関係性の変化。義理の妹アレックスとの友情と確執。DEOの上司ハンクとの関係性の変化、そして秘密。カーラを取り巻く様々なドラマも明確で、とても見やすいものとなっています。(特に、職場でのカーラとキャットの軽妙なやり取りは「プラダを着た悪魔」を思わせる楽しさです。)
意外性や重厚さに欠けるという面はあるものの、いやみのない、まっすぐなドラマは、日常に癒しを与えてくれます。ある意味で、マンガの本来の役目を誠実にこなしていると言える本作。単体でも十分に楽しめる快作となっておりアメコミ初心者にもおすすめの1作です。





