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抑圧した心を認める


こんにちは!タロット起業に必要な知識を発信している隼人です^_^ 

まずは、タロットそのものの知識は必要なので共有したい内容になります。

今日はタロットの「力」のカードのフィルターから「もう一人の自分の声」について話します^_^ 

タロット初見の方も読んでみて下さい。

タロットとか占いが好きな方は、ウエイト版タロット•カード「力」は、よくご存知だと思いますが、「力」は、22枚の大アルカナの8番目の  カードです。

  ウエイト版「力のカード」の順番


ウエイト/スミス•タロットの「力」のカードは8番目の  カードが、マルセイユ版では「力」は11番です。

ウエイト版は「生命の木」の対応のため「力」と「正義」のカードの順番を入れ替えています。

  「力のカード」の図像



ウエイト版「力」のカードの絵を見ると、まず、女性がライオンを、優しく宥めている姿が、まず印象的なカードです。

ウエイト版より遥かに古い、マルセイユ版タロットの「力」を見ると、女性とライオンという構図は同じですが、女性がライオンの口を掴み、のしかかって抑え付けているように見えます。

また、現存する最古のヴィスコンティ•タロットはヘラクレスがライオンを殺そうとする姿で描かれています。

つまり、ウエイト版タロットと、マルセイユ版タロットや、ヴィスコンティ•タロットは、このカードに対する考え方が違うという事が分かります。

これは「力」のカードは元々は「剛毅」という図像で、ヘラクレスの物語に由来します。

どんな困難にも不屈の精神で強くある事を表していました。この概念の根底にあるものは「理性により情熱や欲望、恐れや困惑を制御する事」、それが美徳とされていたという事です。

しかしウエイトは、この人間の中の「情熱、欲望、恐れ、困難」などは理性で抑え込まなければならない事ではないと考えたと思われます。

自分の中の一部、理性と同等に大切なもので、それを認めて自己統一して行く事を目指したと考えられ、だからウエイト版タロットの「力」は、女性とライオンが対立関係ではない絵になっています。 

  人が変化するための鍵



人が変化しようとする時、最大の敵となるのは自分の中の「怠慢•臆病」「無謀•怒り」などです。

これらが人の変化の可能性を妨げます。

つまり人の変化の鍵は外的要因より内的要因によるという事です。

また、これは他のカードでも何度か説明している、ユングの分析心理学の、普段、表向きに見せている「ペルソナ」と、生きられなかった、もう一人の自分「シャドー」の統合、自己の統一のテーマと重なります。

これは日々、感じ取れてる事でもありますよね。…自分の怠慢や臆病との戦いは、僕(隼人)なんか毎日あります(~_~;)…

でも、そこを少し押して行動したら、意外と次々と開けて来ます^_^ 

  「∞」レムニスケートとオグドアド



「力」のカードの女性の頭上には、「∞」無限大のレムニスケートのマークがあります。

また女性とライオンも、「∞」レムニスケートの形をした花環で繋がっています。

レムニスケートは古代から生命力の象徴である「蛇」で表され、自らの尾を食い、始まりも終わりも消失する永遠性、再生の象徴である「ウロボロスの蛇」が元型と言われています。

また、この「∞」レムニスケートは、この「力」のカードの番号「8」と関連します。

「8」は「オグドアド」と呼ばれ、ウエイトも、この「∞」レムニスケートの事を「グノーシス主義者の言うオグドアド」と語っています。

これは、7つの天体と、それを超えて行く超天体領域の意味です。「土星」を超えた宇宙領域は無限の世界であり神の領域という意味です。

ウエイトは「力」のカードの女性とライオンを繋ぐ花環を「第二のオグドアド」と読んでいて、これは顕在化している自分と内在的な自分の二つの「8•オグドアド」、その統一の「力」を示していると考えられます。

  エネルギーの「拡大」と「意志」の間



「力」のカードは、「生命の木」で、無限エネルギーが人間に解るような形で初めて気付かれる、「拡大」を意味するセフィラ「ケセド」と、「意志」を意味するセフィラ「ゲプラー」の間に配置されています。

「ケセド」は無限のエネルギーの放出なので、先ほど説明した、自己の中のポジティブな力も、逆に欲望や暴力性や消極性など、一見ネガティヴな力も、全てのエネルギーを含んでいます。

そして「ゲプラー」は不和、破壊、戦いのセフィラです。「力」は、この間で内なる自分の象徴である「ライオン」を手懐けて行くテーマを持つカードです。

そして、この「拡大」の「ケセド」と、「意志」の「ゲプラー」の間のパス(経路)「テス」に「力」のカードは配置されています。

「テス」 は「蛇」の意味で、ここでも、「∞•レムニスケート」「8•オグドアド」との関連が示唆されています。

  「生命の木」を横断するエネルギー



このパス「テス」は、「慈悲(力)の柱」、「均衡の柱」、「峻厳(形)の柱」を横断するパスなので、膨大な力を内包すると言われています。

そして、この領域は深淵の上と下の合流点である「ダース」という領域の一番、下方にあります。

天上と深淵の下のセフィラを結び付けるのが「ダース」です。

「第一要因」の無限エネルギーの元であるセフィラ「ケテル」と「個の自覚/自己の中心」のセフィラ「ティファレト」を結び付ける際の「ケテル」の代理とも言われています。

「ダース」は深淵と、その下方の「ヴェール」の役割を持ちます。

  「発展性」と「意志」の関係性



無限エネルギーの「拡大」のセフィラ「ケセド」には占星術の「木星」が配置されており、「木星」は古典占星術のイメージで、温暖/湿の全ての生命に適した、寛大、可能性、発展性の惑星です。

そして「意志」のセフィラ「ゲプラー」には「火星」が配置され、「火星」は戦いと切り離す性質を持ちます。

従って「セフィラ」の作用としては、「力」のカードでの「自己の中の全ての統一」を「木星」に象徴される意味が支援しています。

火星」が象徴する意味も、この場合、自己の中での、弱さを「切り離し」自己の統一に向かっての「戦い」をする作用があると考えられます。

「拡大」したエネルギーが「意志」の「力」を持って統制されるわけです。

エネルギーの「拡大」の「ケセド」は「司祭のカード」でエネルギーの「流出」の「コクマー」と繋がり、「隠者のカード」で「個の自覚」の「ティファレト」、「運命の車輪の  カード」で「感情」の「ネツァク」とも繋がっています。
「意志」の「ゲプラー」は「戦車のカード」で「形の母」の「ビナー」、「正義のカード」で「個の自覚」の「ティファレト」、「吊された男の  カード」で「思考」の「ホド」とも繋がっています。






  大アルカナの三配列



ウエイト版タロット•カードには、カード全体を三分割して各段階を考えて行く手法がありまます。

1番「魔術師」から7番「戦車」までの7枚が第一列で、この列は原初の思考、原初の行動を経て個としての小宇宙が成長する段階です。

個としては未熟で成長する段階ですが、エネルギーや原理としては純粋であり深淵であり高次元な世界です。

人の人生で言えば生誕から幼少期に当たりますが、どんな物事にも同じような過程が存在しますね。

  「力のカード」二列目のテーマ



「力」のカードがある、二列目は、8番「力」から14番「節制」までの世界です。

これは一列目の原初的な世界との関わりから得た経験と矛盾、それらの個としての内省に入ります。

原初的な自我の仮面の死でもあります。

つまり、この内なる自己と真正面から向き合う過程は「力」のカードから始まるという事です。

これも勿論、人生の時間軸だけでなく、何かの物事、取り組み、ビジネスなど何であれ、この段階があります。

  「力」と「魔術師」の関係性



そして、この大アルカナの一列目と二列目の、それぞれ最初のカードを縦に見ると、1番「魔術師」と8番「力」のカードです。

この二枚のカードを見ると、両者ともに、頭上に「∞/レムニスケート」「8/オグドアド」があり、黄色の背景色も同じです。

「魔術師」は無限エネルギーにより、原初的な行動をするスタートラインに立つカードです(まだ行動自体はしていません)。

つまり外にエネルギーを向けようとする状態。一方で「力」は、自分の中の対立物を統一するためにエネルギーを内に向ける状態です。

この二つの状態は、常に必要になる二つの原理の元型と思われます。

また男性性と女性性の二つの原理も表しています。

  もう一人の自分との出会い



「力」のカードが配置されている、パス「テス」の「神話の本質」は「もう一つの自己との出会い」です。

世界中の神話で、神々の戦いにおいて「相手を完全には打ち負かさない」ストーリー、敵だったものと、「ある種の和解をする」物語があります。

これは、タロットや「生命の木」で表現されているような「自分の中の完全な統一」や人間と自然との関わり方などの真理を、先人が叡智を持って人々に伝えて来た手法だったのかもしれませんね^_^



今回の僕の、あなたと共有させてもらった記事が、何かの役に立てたなら嬉しいです^_^

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