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信頼という心の基盤
こんにちは!タロット起業に必要な知識を発信している隼人です^_^
まずは、タロットそのものの知識は必要なので共有したい内容になります。
今日はタロットの「司祭」のカードのフィルターから「人の信じる心の基盤」について話します^_^
タロット初見の方も読んでみて下さい。
タロットとか占いが好きな方は、ウエイト版タロット•カード「司祭」は、よくご存知だと思いますが、「司祭」は、22枚の大アルカナの5番目の カードです。
人の根底に宿る信じる心の基盤
「司祭」は、表層の自分の考えの基盤にある大きな信頼を表すカードです。
ウエイト版「司祭」のカードは、キリスト教のシンボルが多くありますが、特定の宗教を示唆する カードではありません。
広範囲な道徳心、善き事、良心に関わるテーマを持つカードです。
人の判断の拠り所、迷った時の判断の基準、それらは合理性とか打算とか、機械的に導き出されるものではなく、必ず、その人の「心」に関係して来ます。
「司祭」の カードの人物は「パパル十字」を左手に持っています。これは、神、イエス、精霊の三位一体の象徴で、人間には不可視の力により誕生した個人の心には、個としての自覚以前に刷り込まれているものがあります。
カトリックの象徴で描かれていますが、人間が何故、存在しているのか?
不可視な領域の大自然や宇宙、両親、先人の残したインフラなど、人は必ず自分以前の基盤の上に成り立っています。
これは、ほんとに忘れがちな事ですよね。
二元性を中立する者
日々、生きてると、何でも自分だけで成したと思ってしまい。
しかし知識があっても浅い事も多い(~_~;)…
例えば本でも何でも、それを教えてくれた師匠が居ます。
自分のルーツを忘れてしまうのは、よく考えたら浅はかな事です。
この「司祭」の カードは、タロット• カードでよく出てくる図像の三者から成る構図になっています。
この カードの場合、司祭と二人の信者ですが、これは、二元性を招き入れ、間に立ち調停する者が表されています。
また、意識、無意識、超意識も表しています。
「司祭」は、自分自身の道徳観を見る働きかけになります。
クロスした二本の鍵
金の鍵と銀の鍵はバチカンの紋章です。
マタイの福音書にある、外側に向かう道と内側に向かう道の統合を象徴しますが、この「司祭」のカードの2本のクロスした「鍵」は2本とも金の鍵で、これは一般的に広報された教義により隠された真理がある事の暗示とも言われています。
「司祭」のカードは特定の支配層からの道徳規範の刷り込みも示唆しています。宗教的なデザインのカードなので、当然、この要素は含まれますよね。
個の成長において、自分の道徳規範は本当に自分の頭で考えて取捨選択したものか?
それは誰かにとって都合の良い道徳観の事も、あり得ます。
エネルギーの「流出」と「叡智」の関係性
4番「皇帝」のカードが法や掟、ルールを象徴し、5番「司祭」の カードは道徳規範を象徴します。この二枚は社会的な事への人の心理に関して対の存在です。
「生命の木」で「司祭」の カードが配置されるのは、「流出」を意味する「第一要因」からの無限エネルギーの原初の流出の「叡智」を表すセフィラ「コクマー」と、「拡大」を意味する、無限エネルギーが最初に人が思うようなものになるセフィラ「ケセド」の間です。
セフィラ「コクマー」の「叡智」とは、何かを「叡智」するという事は成り立たないという事です。
「叡智」というのは人間の理解を超えた事です。例えば、宇宙がビッグバンから生まれたとして、また違う説でも同じですが、そのビッグバン以前は、どうなっていたのか?
…という事になりますよね。で、そのビッグバン以前が何とか分かったとしても、それ以前は?
…となるので。だから何かを「叡智」する事は出来ません。
しかし、その「叡智」による宇宙は存在しているわけです。
これは、人間が理解するとか、しないとか、そんな事には関係なく「叡智」は我々の源として存在するという事です。
エネルギーの「流出」の「コクマー」は「愚者のカード」で「第一動因」の「ケテル」と繋がり、「女帝のカード」で「形の母」の「ビナー」と繋がり、「皇帝のカード」で「個の自覚」の「ティファレト」とも繋がっています。
心に打ち込まれた釘
セフィラ「ケセド」は、無限エネルギーの「流出」の「コクマー」から来たエネルギーを、「拡大」「拡散」するセフィラです。
この二つの間に「司祭」の カードが配置されているのは、より一般的な事に変換して考えたら、人間の「信じる心」の根底には、生誕してからのものだけではない人類全般に共通する「叡智」からの影響があるという事だと思います。
「叡智」のセフィラ「コクマー」と、「拡大」のセフィラ「ケセド」の間のパス(経路)は「ヴァウ」です。
「ヴァウ」は「釘•杭」の意味です。
このパスに配置される「司祭」の「冠」の上の部分に「釘」が刺さっていますね。
これは「留める」という事であり「心に留める」など、人間の心情と大きく関連します。
「心」に打ち込まれた「釘」は原初的に刻まれたもので、その人の道徳的ルーツとなるものです。
普通に使われる言葉としても「釘を刺す」とか言いますよね。
自由意志に対する誤解
パス「ヴァウ」は、「力の柱」の最も純粋な状態での創造力の降下を表すパスです。
「釘」「杭」は二つの別個のものを結びつけて固定するものでもあります。
例えば、子供は親から生まれて分離されますが、心的には別の意味で繋がり固定されています。
この「司祭」のカードと、配置されたセフィラやパスの意味から、現代人の「過去から切り離された自由意志の感覚」という事を考察しておく事が大切だと思います。
現代人の多くが「自由意志」について誤解しています。
そもそも先人が残した蓄積が無いと、今の個人が生きるために必要な事の、ほとんどが存在しません。
従って、今、「自由意志」で選択したと思っている行動が出来るのも、過去の先人の遺産のおかげです。
これは、どれだけ時代を遡っても、その前の遺産から生活が成り立っています。
なので、単純に個人が過去から独立できていると思っているのは愚かです。
天上の三つ組
「力の流出」のセフィラ「コクマー」は、「第一動因」のセフィラ「ケテル」を頂点に、「形の母」のセフィラ「ビナー」との関係で、「天上の三つ組」と呼ばれる「深淵」のエリアです。
そして、この「叡智」のエリアと、人間が思うような状態の下層のセフィラを結びつける接点が「ダース」と言われるエリアです。
「ダース」は「深淵」と下層部の間の「ヴェール」として表現されます。
「獣帯」か表すエネルギーの「流出」
ウエイト/スミス•タロットの監修者、アーサー•エドワード•ウエイトの所属した、魔術秘密結社ゴールデン•ドーンの伝統的カバラの「生命の木」の占星術の対応では、「コクマー」には惑星は割り当てられていません。
占星術の対応は「獣帯」になっています。
「獣帯」は主要な惑星か運行する黄道帯です。
現在の「コクマー」の占星術の割り当てでは、「天王星」が割り当てられているものがあるので、一応、その意味を書いておきます。
無限エネルギーの「流出」のセフィラ「コクマー」に、占星術の「天王星」を配置する考えもあります。
「天王星」は革命の星と言われ、古いものを壊して新しいものを創る、ルールや制限からの解放や独立を意味する天体です。
この領域の天体は個人的というより、社会的な影響として表れます。
個人的には「コクマー」の持つ意味からは、あまり合わない気がします。
我々の宇宙全体を意味する「獣帯」の方が意味あいが、しっくり来る感じがします。
「司祭」のテーマからは一部、合う意味もありますね。
エネルギーの発展性
無限エネルギーの「拡大」を意味する「ケセド」には、占星術の「木星」が配置されています。
「木星」は占星術のイメージで、温暖で適度に湿った天体で、植物や生物に良い環境の大吉星と言われています。
「木星」と交わる天体は良い環境になり、寛大、発展性の意味があります。
基本的に、割り当てられた占星術の惑星の意味からも「ケセド」に流出した、無限エネルギーは、人間が、個を確立して創造性を持つ事に発展性を持たせる状態になっています。
エネルギーの「拡大」の「ケセド」は「力のカード」で「意志」の「ゲプラー」と繋がり、「隠者のカード」で「個の自覚」の「ティファレト」、「運命の車輪のカード」で「感情」の「ネツァク」に繋がっています。
夢占いの観点からの聖職者
夢占いの観点から、「司祭」に関係するようなものです^_^ 「神主」の夢、聖職者が夢に出る場合は正しく豊かな道を歩んでいます。
ただし偽物の場合は誤った道を行っています。また「僧侶•尼」の夢は、信仰や信心と自分自身の関係を表しています。
魂に関する知識や精神的援助者が現れる暗示です。
心に大きな基盤を持つ事
人が生きて行く上で、自分の中の拠り所となる「信じる心」は非常に大切な「基盤」となるものです。
それが自分自身の中だけで完結しているような狭い範囲の「基盤」なら、やれる事も知れている気がします。
そういう事を「司祭」の カードは示してくれていると思います^_^
今回の僕の、あなたと共有させてもらった記事が、何かの役に立てたなら嬉しいです^_^
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