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勇気の根源


こんにちは!タロット起業に必要な知識を発信している隼人です^_^ 

まずは、タロットそのものの知識は必要なので共有したい内容になります。

今日はタロットの「戦車」のカードのフィルターから「人が獲得に向かう姿」について話します^_^ 

タロット初見の方も読んでみて下さい。

タロットとか占いが好きな方は、ウエイト版タロット•カード「戦車」は、よくご存知だと思いますが、「戦車」は、22枚の大アルカナの7番目の  カードです。

  人に備わる生命力と育まれた力



「戦車」は、目の前の課題をクリアする力は、あなたは既に持っている事を表す  カードです。

「戦車」のカードの絵を見ると、1番「魔術師」や、21番「世界」と同じような「ワンド」を手にしています。

違うのは「魔術師」が「ワンド」を掲げて無限のエネルギーを受け取っている姿、「世界」のダンサーも「ワンド」を両手に踊っている姿、双方に動きがあるのに対して、「戦車」の人物は「火の元素」のエネルギーの象徴である「ワンド」を傍に置いています。

これは「戦車」の人物が起こす行動は、これまでに自分の中に備わった力での挑戦をする姿と考えられます。

この「今の自分の持てる力で挑戦する」という事を暗示するように7番「戦車」のカードには、1番から6番までの、あらゆる象徴が反映されています。

自力で行動出来るだけのものは既に与えられているという事です。

「戦車」のカードの戦車自体の天蓋布は、3番「女帝」の12星座の冠が天蓋布に変わり象徴として現れています。

これは原初の母性からの影響と思われます。人が母親から受け取る、無条件の愛情や包容力、安心感との接点、これが人の「個の自覚」への最初のベースになります。

人が最初に自分で行動を起こす時は、赤ちゃんが自分の力で這い出す時です。

全ての人は、この時に、それまで両親から育ててもらい与えられた、自分の力のみを使い最初の冒険をしています。

  二頭のスフィンクス



「戦車」の絵の二体のスフィンクスは、2番「女示唆」の色のイメージと、左右の柱、「峻厳(形)の柱」と「慈悲(力)の柱」、(ボアズとヤキンとも呼びます)、を暗示しています。

そして、このスフィンクスは手綱で繋がれていません。

スフィンクスの目線も二体が違う方向を見ていますが、その緊張感の中のバランスが取れている事を表します。

「スフィンクス」と「英雄」という組み合わせからは、ギリシャ神話のオイディプスの物語が連想されます。

かなり短縮しますが(^_^;)…オイディプスは知らずに父親であり王であるラーイオスを殺してしまいます。

時を同じくしてスフィンクスが人々に謎かけをして答えられないと食い殺すという事件が多発、オイディプスがこの問いに正解して人々を救いました。

そしてラーイオス王不在の中、オイディプスは王となり母親とも交わります。

しかしオイディプスが王になると不作と疫病が蔓延します。神託により原因はオイディプスの父親殺しと判明し、事実を知ったオイディプスは自ら目を抉り追放されました。

オイディプスの神話は、人間は根本的に強さと弱さを併せ持つ事、合理的思考の限界がある事を示唆します。

  ウリムとトンミム



「月の形をした肩当て」を「戦車」の人物は着けていますが、これは、出エジプト記に登場する「司祭」が身につけている胸あてと意味は同じものです。

これは「ウリムとトンミム」と呼ばれるもので、ウリムは光、トンミムは完全を意味します。

神の意志を明らかにするもので有罪か無罪かを答える装具です。「戦車」のカードの行動の道徳性が、いかなるものかを問う暗示かもしれません。

  リンガとヨニ



そして「戦車」のカードの戦車自体にある駒のようなマーク、人物自体も戦車に下半身が埋まり同じような状態になっていますが、これは、ヒンドゥー教の男性と女性の象徴「リンガとヨニ」で、生命の根源として神聖とされる象徴です。

また、ヒンドゥー教には戦車と関連した神話があります。ヒンドゥー教の三主神の一柱、シヴァ神は悪魔の三つの都市を破壊しましたが、その時、神々はシヴァ神のために戦車を作りました。

太陽と月は車輪になり、風は馬となりました。

  「制限」と「意志」の間



「生命の木」で「戦車」のカードが配置されているのは「制限」を意味する「ビナー」と「意志」を意味すする「ゲプラー」の間です。

「ビナー」は無限エネルギーから原初の形が生まれる最初のセフィラで、その人、その物事の本質的な形態は「ビナー」に由来します。

「ゲプラー」は「意志」を表し、不和、破壊、戦いを内包しています。また「ゲプラー」の「パスのテクスト」は「根本的知性」であり、「根本的」という言葉は「ルーツ」が由来です。

これは物事の根本的解決を意味する「ゲプラー」の性質を象徴しています。

最初の「形態」のカード「戦車」は、「峻厳(形)の柱」の最初の地点の「ビナー」から来ているわけですが、「形の柱」は「収縮性」を表します。

形の無いエネルギーが形になるという事は、その形の中に収まるという事なので「収縮性」であり、形があるという事は、その形の内と外の「境界」が出来るので「制限」を意味するわけです。

「制限」の「ビナー」は「魔術師のカード」で「第一動因」の「ケテル」と繋がり、「女帝のカード」でエネルギーの「流出」の「コクマー」、「恋人のカード」で「個の自覚」の「ティファレト」とも繋がっています。





「意志」の「ゲプラー」は「力のカード」でエネルギーの「拡大」の「ケセド」と繋がり、「正義のカード」で「個の自覚」の「ティファレト」と繋がり、「吊された男のカード」で「思考」の「ホド」とも繋がっています。






  根源的な叡智の基盤


また「ビナー」は「理解」と訳されますが、「ビナー」の「パスのテクスト」は「根源的な叡智の基盤」で、創造者、親、信仰の源です。

これらは信頼に関する資質で、何らかのパターンや目的が根底に存在するという事への信頼です。

つまり、今の自分に理解できる事以外への敬意が無い人は、その人の理解の中の世界しか無い人なので、本質的な事を理解する事は不可能です。

自分が存在している事の基盤を知らない人は、全てに浅い理解しかする事が出来ません。

  内包性の持つ力



「戦車」のカードが配置さている、「制限」を意味するセフィラ「ビナー」と、「意志」を意味するセフィラ「ゲプラー」の間のパス(経路)「ケス」は「柵」を意味します。

このパス「ケス」にも「制限」の意味があり、「秘教の表題」は「水の力の子供」です。

これは「水の元素」の、水は形が無く変容は器により行われるという事から「エネルギーの内包性」を表しています。

「エネルギーの内包性」は莫大なパワーを生み出します。例えば、ガソリンというエネルギーが少量あっても大したパワーにはなりませんが、それをエンジンという器に閉じ込める事で何トンもの車を動かすパワーとなります。

銃弾の火薬も同様です。他も全て、形は膨大なエネルギーを内包するものです。理論上、1円玉を完全にエネルギー転換すると原子爆弾に相当するパワーがあると言われています。

  問題を解決する力



セフィラ「ビナー」には占星術の「土星」が配置されており、「制限」「境界」を意味します。

「土星」より先の宇宙は「8/オグドアド」超天体領域です。

「意志」を表すセフィラ「ゲプラー」には「火星」が配置されており、戦い、切り離す性質を表しています。

問題の根本的解決の性質を持つ「ゲプラー」には「火星」の「切り離す性質」があります。

例えば、外科手術などにおいては患部を切り離す事が良い事、問題の解決になりますし、「戦車」のカードのテーマである、行動と何かを獲得する事も、その動機は何らかの問題解決なので繋がって来ます。

  大切に育む力



そしてパス「ケス」には「蟹座」が配置されています。

「蟹座」は、自分の根本的な性質、好きな事を大切にする星座です。大切な事を育む事、例えば、母親は自分の子供が社会的に成功しても、しなくても、そんな事に左右されず、子供が大切です。

同じように自分の趣味や何かの取り組みなども、大切にして「殻」で守る感性。人は大切な事や夢を胸に抱くと表現しますが「蟹座」は、人体の部位では「胸」を表しています。

これも戦いに繋がる一面がありますね。人は大切なもののためなら戦いますから。

僕(隼人)は、この「戦車」のカードは、一番、恋愛と関係するカードでは?と思っています^_^ 

…タロット関連ブログなのに、びっくりするぐらい恋愛系の話しをしてませんが(^_^;)…

何かを獲得しに行くというテーマを持つカードなので、直接的に意味が繋がりませんか?^_^

  後を振り返るな!


何にせよ、何か行動を起こす時には、いつも「戦車」のカードに象徴される、原初段階があります。

そして人は自力で何か事を起こすだけの力を、先人が築いてくれた基盤や両親から貰って来ています。

だから動き出す、この時に「戦車」のカードが配置されているパス「ケス」の意味、「柵」の方を振り返らず、いつまでも「柵」の中に力を置いておかずに、「柵」に内包されていたパワーを発揮して、勇気を出して前に進む事が大切という事ですね^_^



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