わたしが今、放送大学で学んでいる心理学について復習も兼ねて少しでも役立つ情報があればと、思いのまま書いています。
今回は産業・組織心理学からワークモチベーションについて
組織の中で、モチベーションを挙げて行動できるというのは個人にとっても組織にとってもいい効果がありそうです。
ワシントン大学のミッチェル教授という人が、ワークモチベーションについてこう定義しています。
「目標に向けて行動を方向づけ、活性化し、そして維持する心理的プロセス」
ワークモチベーションに関する理論は、
① 何が(what)組織の中で人を動機づけているのか
② どのように(how)動機づけるのか
という大きく二つのことについて研究がされているそうです。
① 何が(what)人を動機づけているのか
皆さんはどうですか?
人がなぜその行動に取り組むのか、どのくらい熱心に取り組むのか
その背景には動機や人の欲求が関わっているようです。
その代表的なのが、知っている方も多いかもしれません。マズローによる欲求階層説です。
人間が生きていくために最低限必要な生理現象(食べること、排泄すること、睡眠など)の
生理的欲求
生命の危機にさらされることなく、安心・安全に暮らしたいという
安全・安心の欲求
この二つが満たされると
誰かを愛したり、またどこかの集団や組織に所属したいという
愛情・所属欲求
が生まれてきます。
次に他者から認められ、尊敬されたいと思う
承認・自尊欲求
そしてこれらが満たされると、
最後に自分自身の持っている能力・可能性を最大限に引き出し、夢や目標を実現したいという
自己実現欲求
が生まれてくるとマズローは説いています。

これらの欲求はマズローによると生理的欲求や安全・安心の欲求が満たされて次の欲求が生まれてくることを前提にしています。
確かに食べること、寝ること、安心・安全な生活が過ごせていれば、そこに意識を強く持つよりは人間関係や自分の夢の実現ということに集中して向かっていけるような気がします。行動することが自分の夢の実現に向かっていると考えると頑張れそうです。
ではモチベーション高く行動していくためには
② どのように(how)動機づけるのか?
どんな風に進めることができれば、モチベーションを維持して課題に取り組めるのでしょうか。
一つは、目標が具体的であること
例えば、具体的な数字や期限があると達成しようとする気持ちが強くなります。
二つ目は、目標が困難なとき
大変な目標であれば、それを実現しようと努力する意欲が出てきます。
そして三つめは、その目標にコミットしていること
仮に周りから与えられた目標であっても、自分の中でそれを実現する意義を感じていればモチベーションはあがります。
この動機づけには、内発的なものと外発的なものがあります。
内発的モチベーションは、やることを面白く感じていてそのこと自体が目的になっている状態のことです。
外発的モチベーションは、評価されたり、報酬が与えられるという外からの動機づけがされている状態のことです。
そう考えると、この一つがあれば、ワークモチベーションが上がるというわけではなく、色々な要因があることがわかります。
このブログの最初に書いたワークモチベーションについての定義
「目標に向けて行動を方向づけ、活性化し、そして維持する心理的プロセス」
もう少しわかりやすく言うと
1.目標について何を目指しているのかを明確にすること
2.目標の実現に向けての努力や意識の高さやと熱意
3.目標を実現するための粘り強さ
特に大切なのは、この3つの中のどれだと思いますか。
答えは、1.目標について何を目指しているのかを明確にすること
〈 今回のワークモチベーションでのわたしの気づき 〉
目標がはっきりしていれば、そこに向かって熱量高く、粘り強く進んでいけるということか!!
目標はなるべく具体的にって、よく言われるけど、それがなかなか難しくて結局、曖昧なまま進んでしまうことってよくあるなと色々と心当たりがあり過ぎる。。。
ワークモチベーションの話って組織で働く時だけのことじゃなくて、自分自身が何か行動するときにも当てはまると思います。
行動の前の目標の明確化、ぜひ皆さんもやってみてください。