文章講座との出会いについて書いてみます。
人には感覚的な人と論理的な人がいるように思います。
わたしは感覚的な部分が多いのかもしれないです。
相手に自分の考えをわかりやすく伝えようとすればするほど、
うまくいかないように思うことがしばしばあります。
感覚的な自分の考えを言語化できるようにと思い、
文章講座に通うことにしました。
そこで、不思議な体験をすることになったのです。
自分の中の日ごろ、見せないような感情、自分でも忘れていた
記憶が呼び起こされたような感覚でした。
初めての日、時間どおりに会場の建物の一階にたどり着きました。
見知らぬ男性が向こうから歩いてくるのが目に入りました。
SNS上では知り合いでしたが、Kさんとは初対面でお互いに
ぎこちなく、どちらからとも挨拶をして言葉が重なりました。
Kさんは日頃からスポーツをしていそうなスッキリとした体型で
そして紳士的な印象でした。
ほどなく、反対の方から先生が こんにちは と言いながら、
歩いてこられました。3人が改めて挨拶を交わします。
会場はマンションの4階でエスカレーターはなく、緩やかとは言えない階段を昇ることになりました。わたしは運動不足を感じながら、つまづかないように1歩1歩昇っていきます。
Kさんは第一印象どおり、軽やかに昇っていきます。
4階の一番奥にある会場はマンションの一室でした。
玄関はワンルームの部屋にしては広く開放感がありました。
部屋に入ると目の前と右側に窓があり、明るい雰囲気の部屋でした。
心が華やいできたのがわかりました。
講座は初めて聞く小説の世界の話が面白く、退屈する暇もありませんでした。小説家や作家は感覚的に感性で文章を書いている人が多いらしいのですが、それらを論理的に解きほぐして話してくれる先生は感覚的に見えるから不思議。5時間の濃密な講座のあと、宿題が出されました。初めてのエッセイの執筆。
これがわたしの不思議体験の始まりになりました。