We May Never Meet Again | Thousand Days

Thousand Days

さうざん-でいず【千日手】
1. 同一局面の繰り返し4回。先後入れ換えてやり直し。
2. 今時珍しく将棋に凝っている大学生の将棋系ブログ。
主に居飛車党過激派向けの序盤作戦を網羅している他、
雑学医学数学物理自転車チェス等とりとめのない話題も…


誓ってもいいが、マーシャ、あるいは父親の呼び方によればマシャーは、
まぎれもない美女だったが、わたしはそれを証拠立てることはできない。
どうかすると、地平線の上に雲があちこち群がって、太陽がその陰になりながら、
雲や空をありとあらゆる色合い――真紅、橙色、金色、紫色、茜色に染め、
ある雲は修道僧に、ある雲は魚に、また別の雲は頭巾をかぶったトルコ人にそっくり、
というようなことがあるものだ。空の三分の一が夕焼けになって、教会の十字架や
旦那の家のガラス窓に照り映え、川面や水溜りに映じ、木々の上にわなないている。
遠く遠く夕映えを背にして野鴨の群れが塒を求めてどこかへ飛んで行く……。
牛追いも、四輪馬車で土手をよぎる測量技師も、そぞろ歩きの旦那がたも、
誰もが夕焼けを眺め、その限りない美しさに気づかぬ者はいないが、誰ひとり、
どこがいったいそんなに美しいのか、知る者もなく口にする者もない。

А.П.Чехов 美女




本稿は、今まで記事にしそびれていた戦型についての自分用メモ帳である。
(既に記事化した戦型では、追記の形でその後の進展を残すようにしている)
本稿の内容は元々『How Deep Is the Ocean?』に書き溜めていたのだが、
チェスの Sicilian Defense だけで一杯になってしまったので立て直した。

やりのこし以降の当ブログはbonanzaや歴代apery,
技巧やSMやelmoや海豚やKWなどで検討しているが…
私本体の弱さ故に嘘だらけなのでご注意願いたい。


【各戦型の現状】 2017/08-

・二手目34歩系統 それから

角交換振り:意外と先後の差が出る。囲いは左美濃かミレニアム系統になりがち。
三手目66歩:矢倉には左美濃、石田流本組なら右四間elmoが有効。1筋は受けるが穴熊は組み難い。
三手目75歩:42玉決戦~32玉か、85歩で受けて立つ派。五手目77銀の矢倉を受けるよりは楽だろう。
三手目25歩:これまた超うるさい。33金型角換わり(一手損するけど)やダイレクト向い飛車もあり。
先手雁木:早繰り銀で行きたいが先後の差は気になる。二手目84歩経由だと32金を強要されて困る。
手損角換:裏繰り銀で。羽生流72金や向い飛車や65銀など新しい順にはまだ対策が行き届いてない。
横歩取り:36飛定跡型には最序盤で62王か72銀を通して2018名人戦第5局風にしたい。旧山崎流も勇気流もあおのりも大変手強い。

・二手目84歩系統 それから

相掛かり:手損をせず勇気流や塚田スペシャルに合流したいけど、仕掛けの成否判定が難しすぎる。
角換わり:愛腰銀は全部千日手に見えるけど、知識が必要かつ強い方が勝つ将棋でやる気が出ない。
五手目77銀:普通の相矢倉になると生理的に無理。角換わり相早繰り銀相矢倉と思い込むぐらいか。
94歩96歩が入れば単騎桂が強いけどそんな交換入らない。限界早繰り銀は勝ちに行くとなると大変。


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【端歩を受ける居飛車穴熊】 2020/07-

※前回の記事『44銀型四間飛車 #2』


26歩 34歩 76歩 44歩 25歩 33角
48銀 94歩 96歩 42飛 68玉 72銀
78玉 52金左 56歩 32銀 58金右…(H)


後手番だと手数不足を補うため煩雑になるが、
先手番なら端を受けても居飛穴に組みやすい。
(ただ早い64歩を見たら右銀急戦も含みに指す)

本稿では38銀を決めたが、72王型も最近多い。
金無双なら37角~68銀(~77銀右)で打開する。
ミレニアム+54銀型は強敵で、急戦も考える。

※先手四間の場合、基本図に62王が加わる。


43銀 57銀 62王 77角 64歩 88玉
74歩 98香 73桂 66歩 54銀 99玉…(H1)


この形は元来、先手が穴熊に組めるとされる。
囲わせて攻める亜型もあり油断はならないが、
97桂成が空成りかつ88銀まで入る分受け易い。

※71王の一手が加わっていてもほぼ同様。


43銀 57銀 64歩 36歩 62王 46銀…(H2)

43銀型で突っ張るならこうだが、急戦が強い。
先手の舟囲い右銀斜め棒銀を受け止めるには、
32銀型で待つか82王型の美濃が必要だと思う。

※後手番なら77角~36歩とし82王を見て熊る。
74歩を見たらそこで斜め棒銀。(佐々慎-丸山)

●…
71王 35歩 82王 34歩 同銀 35歩
43銀 38飛 45歩 33角成 同桂 55銀…(H2a)


島ノートに載っている(若干胡散臭い)決定版。
以降は 37歩 同飛 28角 34歩 37角成 33歩成、
或いは 32飛 34歩 37歩 28飛 39角 26飛など。

●…
71王 35歩 32飛 34歩 同銀 38飛
45歩 33角成 同飛 55銀 43銀 33飛成
同桂 34歩 同銀 31飛 39飛 33飛成
43角 64銀 32歩 22龍 76角 59桂…(H2b)


32飛~45歩なら有名な定跡形だが居飛車持ち。
以下 29飛成 11龍 63歩 75銀 46歩に55角と、
香を取らせない&玉頭狙いで受けに回らせる。

二度目の34歩に対して39飛も、33歩成~21飛。
先手は64銀の後、55桂~44角や75角で攻める。
最初の45歩で22角なら、33歩も持久戦も有力。

●…
32銀 55歩 45歩 57銀 71王 37桂
41飛 24歩 同歩 56銀 46歩 45桂…(H2c)


手損32銀には五筋位取りで45歩を突かせたい。
(24歩~56銀~37桂~45桂が手数的に間に合う)
71王で43銀も、24歩~37桂~46歩で動かれる。


62王 57銀 71王 77角 64歩 88玉…(H3)

対32銀型では端歩受けが手待ち封じにもなる。

▲…
74歩 66歩 45歩 67金 73桂 98香
85桂 68角 65歩 55歩 43銀 78銀
44銀 56金 63金 86歩 64金 85歩…(H3d)


浮き飛車に備えて67金は必要だが78金は省く。
(43銀には65歩のつもり。99玉の瞬間は注意)

96歩型だと86歩の催促がより効果的になるし、
後手の金銀が低く、55歩で時間も相当稼げる。

※先に73桂が加わると強敵。58金・78金型で、
55歩は手抜くつもりで熊ることになるだろう。


62王 57銀 64歩 36歩 71王 55角…(H4)

32銀・64歩型には聡太先生推奨の55角で行く。
(この回の基本図に96歩と71王が加わる計算)
74歩~73桂なら、37角~66銀と上から攻める。

※74歩が加わっても、後手番なら55角は有効。

■…
63金 35歩 同歩 46銀 36歩 26飛…(H4e)

63金にはやはり山田定跡風の急戦が成立する。
54歩や54金には88角と引いておいて問題ない。

■…
63銀 88玉 43銀 77角 32飛 78金
82王 66歩 72銀 67金右 12香 16歩
54歩 38飛 42角 46歩 14歩 98香…(H4f)


63銀には、急戦でもミレニアムでもなく穴熊。
雁木系では組み合っても早い捌きも分が悪く、
71王の一手が邪魔で、地下鉄飛車も通し難い。


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【横歩取り勇気流68玉】 2017/03-

※前回の記事『葉桜の季節に棋理を想う』


26歩 34歩 76歩 84歩 25歩 85歩
78金 32金 24歩 同歩 同飛 86歩
同歩 同飛 34飛 33角 68玉 76飛…(Y)

36歩 86飛 37桂 22歩 96歩 62銀
77桂 44角…(Y1)
36歩 86飛 37桂 22歩 23歩 同歩
45桂 88角成 同銀 33歩 35飛 64角…(Y2)
36歩 86飛 37桂 22歩 38銀 41王
96歩 42銀 77桂 62銀 46歩 44角
45歩 55角 87歩 82飛 24飛 51金…(Y3)
2017/12/11 NHK杯 畠鎮-菅井
36歩 86飛 37桂 22歩 38銀 41王
16歩 62銀 15歩 51金 14歩 同歩
13歩 42銀 87歩 82飛 35飛 23金…(Y4)

84飛 82歩 33角成 同金 58玉 26飛
28歩 42銀…(Y')

即76飛に対し素直に36歩~37桂と来た場合は、歩損が解消されたので22歩と堂々謝る。
76桂の含みがあるため先手も攻めの制約が大きく、持久戦は後手の中原囲いが堅い。
2017/08/06 棋王戦 及川-羽生のように金開きに組むと(Y4)の端攻めが脅威となるが、
中原囲いなら「(端は)あげちゃってもいいさ」という軽い気持ちで受け流せるので受かる。

※37桂に82飛も後手の勝率が高い形。だが以下例えば 84歩 42王 58玉 22銀と進むと、
青野流の先手持ちな局面の類形(76歩を取られた形)で実際後手が凌ぎきれるか微妙。
…慌てて飛車を引かない方が、かえって先手も攻め難いときもある。



26歩 34歩 76歩 84歩 25歩 85歩
78金 32金 24歩 同歩 同飛 86歩
同歩 同飛 34飛 33角 68玉 76飛…(Y)
84飛 82歩 33角成 同金 58玉 26飛
28歩 42銀…(Y')
2018/01/12 棋王戦 松尾-郷田、01/26 王位戦 松尾-佐天

ただこれには自ら王手飛車の筋に入る、舐めくさった84飛がある。(95角は77歩で無効)
33角成に同桂は83歩で壁を作ってから24飛が類型でよくある切り返しで、受けにくい。
33同金以下落ち着いてみると33金型の扱いが難しく、実戦的に先手が指しやすそうだ。


26歩 34歩 76歩 84歩 25歩 85歩
78金 32金 24歩 同歩 同飛 86歩
同歩 同飛 34飛 33角 68玉 52王
38銀 28飛 69玉…(Z)

88角成 同銀 27角 同銀 同飛成 55角…(Z1)
26飛成 33角成 同桂 46角…(Z2)
26歩 29歩…(Z3)
42銀 84歩…(Z4)
82歩 83歩 同歩 84歩 同歩 65桂…(Z5)


36歩を見てから76飛もあるが、38銀のあと42銀も82歩も33角成~46角で悪く、忙しい。
そこで28飛と打ち込むが、88角成~27角を消す催促としては27歩より69玉の方が強い。
69玉と82歩の交換が入れば、37歩や64角が甘くなるので77桂から両桂を跳ねていける。

対勇気流にも相横歩取りを狙うのが有力と思っていたが、現時点では先手を持ちたい。


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【極限早繰り銀】 2018/02-



26歩 34歩 25歩 33角 76歩 42銀
48銀 32金 36歩 84歩 37銀 85歩
78金 86歩 同歩 同飛…(X)

33角成 同銀 88銀 82飛 86歩 同飛
75角 82飛 53角成 62銀 54馬 42王…(X1)
46銀 44歩 35歩 45歩 同銀 88飛成
同銀 55角…(X2)
68玉 44歩 87歩 76飛 66角 64歩
88銀 65歩…(X3)
69玉 72銀 87歩 76飛 68銀 88角成
同金 35歩…(X4)
69玉 72銀 58金 94歩 46銀 44歩
56歩 43銀 68銀 76飛 77銀 74飛
79角 93桂…(X5)


先手の極限早繰り銀は何となくずるい作戦であり、当ブログの討伐対象である。
87歩には基本76飛のつもりで、飛車を戻して81飛・62金型か美濃に囲えば満足。
ただ44歩を即決めてしまうと、先手に落ち着いて組まれてしまうので勿体ない。

飛車を広く保つため、なるべく相懸かり気分で角道を止めず86飛型を維持する。
当たりが強くなる46銀や68銀が消える68玉を見たら44歩を突き、35歩には45歩。
(X5)の93桂は過激だが、46銀型を咎めて案外うるさい。以下64歩~65歩が急所。

角交換~早繰り銀は、35同銀の瞬間64角と据える標準対応で大抵受かっている。
87歩と受けずに頑張っても、86歩と垂らされると反動が強すぎて動けなくなる。


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【三手目25歩対横歩取らせ】 2018/10/13

26歩 34歩 25歩 84歩 24歩 同歩
同飛 85歩 78金 32金…

34飛 86歩 同歩 同飛…(A)

87歩 26飛 28歩 62王
…(A1) 後手十分
96歩 26飛 28歩 86飛 36飛 82飛
76歩 42王 77桂 44角 75歩 22銀
…(A2) 悪くない。96歩に33角もある

38銀 72銀 76歩 86歩 同歩 同飛…(B)

87歩 76飛 22角成 同銀 77歩 74飛 82角 92香 91角成 83角 26飛 52王 …(B1) 後はひねる。86飛には71金で
87歩 76飛 68玉 74飛 28飛 23歩
…(B2) 以下82角には78飛成~92金で
68玉 42王 36歩
…(B3) これがよくわからない)

※ 26歩 34歩 25歩 84歩 24歩 同歩
同飛 85歩 78金 32金 38銀 52王…(72銀が優る)
68玉 86歩 同歩 同飛 87歩 85飛
36歩 95歩 同歩 96歩 76歩 95飛
22角成 同銀 77角 33角 95角 24角
77角 27歩 92香 同香 91飛 93香
81飛成 28歩成 37銀 29と 92龍 62銀
66角 15角 26歩 33角 93角成 99角成
94馬 51金 66香 (これは後手だめ。惜しかった)


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【角換わり腰掛け銀52金型】 2020/08-

26歩 84歩 25歩 32金 76歩 85歩
77角 34歩 68銀 77角成 同銀 22銀
48銀 62銀 36歩 33銀 37桂 42玉
46歩 52金 47銀 74歩 78金 73桂…(†1)


相腰掛け銀52金伝統芸能保存会の会員としては、
先手が本当に48金29飛型に組めるかから確認しないと気が済まない。
42玉・52金・62or63銀・73桂型で待ち、75歩~65桂で動くのは有力。
タイミングとしては、48金か29飛(か56銀)の瞬間。66歩には65歩だ。

68玉と64歩or52金がセット。63銀は急がない。端歩は同側を受ける。
52金型が堅いので、先手の(35歩~)45桂速攻は22銀で普通に受かる。


48金 75歩 66歩 76歩 同銀 86歩
同歩 同飛 87金 81飛 86歩 88歩…(†1a)
29飛 65桂 66銀 86歩 同歩 同飛
87歩 76飛 68玉 95角…(†1b)
96歩 94歩 29飛 75歩 48金 76歩
同銀 86歩 同歩 同飛 87銀…(†1c)

68玉 64歩…(†2)

95角が消えると(†1c)が手強いので、早い96歩には64歩も考えたい。


48金 75歩 66歩 76歩 同銀 63銀…(†2a)
48金 75歩 同歩 65桂 88銀 86歩
同歩 同飛 87銀 同飛成 同金 39銀…(†2b)
48金 75歩 同歩 65桂 88銀 86歩
同歩 同飛 29飛 35歩 45桂 36歩…(†2c)
48金 75歩 同歩 65桂 88銀 86歩
同歩 同飛 87歩 76飛 77桂 75飛
29飛 77桂成 同銀 76歩…(†2d)

29飛 75歩 同歩 65桂 88銀 86歩
同歩 同飛 87歩 76飛 77桂 95角…(†2e)


48金か29飛には機械的に仕掛けて、後手番としてはそこそこやれる。
9筋の交換はない方が、95角の筋がある分後手にとって得だと思う。


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【角換わり腰掛け銀63金型】 2018/06-

[基本図は79玉29飛48金66歩31王82飛63金43歩型から、65歩]


65同歩 同桂 66銀 64歩…(★6)
45歩 86歩 同歩 同飛 87歩 81飛
72角 82飛 61角成 35歩…(★6a)
67銀 44歩 88玉 62金N 56歩 86歩
同歩 同飛 87歩 81飛 45歩 75歩
55歩 63銀 75銀 77歩…(★6b)

2018/3/22 王位戦 村山慈-松尾 では63金型のまま82飛と引いていた。


69飛 66歩 同銀 64歩…(★9)
45銀 86歩 同歩 65銀…(★9a)
55銀左 同銀 同銀 86歩 同歩 47銀
同金 58角 48金 69角成 同玉 39飛 59銀 19飛成 35歩 54香 同銀 同金 63角 65桂 68銀 86飛 87歩 76飛 34歩 同銀 67角 46飛 47香 36飛 52角成…(★9b)


69飛車廻りは先手陣を最大限に活かした本手。厳密に指せば先手が良くなりそう。(特に★9b)
ただ64歩バックで後手陣の駒もよく活きる配置になっているし47銀の筋から一応飛車は取れる。


45桂 42銀 65歩 44歩 64歩 同金
71角 52飛 62歩 63金 82角成 45歩
91馬 75歩 68香 65歩 75歩 46歩
74歩 同金 92馬 63銀 83馬 86歩…(★4)


2018/3/12 順位戦 豊島-広瀬 は64歩に62金。以下きもい形で受け続ける羽目になる。
2018/4/12 竜王戦 豊島-松尾 は75歩と突かず62金だがこれにも69香で後手自信なし。
82角成のところ61歩成は64角で先手が悪く、91馬まで双方とも変化の余地は少ない。

2018/3/1 王位戦 木村一-近藤誠 は75歩に64香と至近距離から押し売りしていたが、
先手は歩切れなので 51飛 61歩成 同飛 73馬 64金 44桂 71香で後手が手厚く見える。
ただ本譜の92馬~83馬が絶妙にきつく、後手自信なし。


35歩 66歩 45桂 42銀 15歩 44歩
14歩 45歩 13歩成 同香 同香成 86歩
同銀 13桂 14歩 25桂…(★3)


45桂42銀、15歩同歩、34歩が揃うと13歩からの端攻めが超うるさくなる。
どこで手抜くかといわれたら、15歩の瞬間か。45桂の前に15歩なら75歩~65銀で反撃。


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【先手穴熊対四間飛車54銀】 2017/09-

26歩 34歩 76歩 44歩 25歩 33角
48銀 42飛 68玉 72銀 78玉 94歩
56歩 52金左 58金右 95歩 57銀 32銀
77角 74歩 36歩 62王 88玉 73桂
66歩 64歩 67金 45歩 78金 71王
38飛…(S)


今までは穴熊を指すために裸踊りの練習を要求されたものだが…
この斎藤流のお陰で康光流78玉が不要になり、大変ありがたい。
(ただし78金型に形が決まってしまう)


85桂 68角 65歩 35歩 66歩 同銀
65歩 55銀 46歩 同歩 22角 34歩
54歩 33歩成 同桂 54銀 25桂 33歩…(S0)


85桂は脅威ながら、三筋をひたすら突けば角道は止まってくれる。
33同角には同飛成~54銀、33同銀も 54銀 34銀 55歩 同角 77桂。
途中、35同歩なら同飛で良い。(66歩~65歩には33飛成と取れる)

…嬉しいことに、他のタイミングの85桂も基本的に無理筋のようだ。
62王型なら桂取り~54桂を狙えるし、44角が入れば55銀が当たる。



26歩 34歩 76歩 44歩 25歩 33角
48銀 42飛 68玉 72銀 78玉 94歩
56歩 52金左 58金右 95歩 57銀 32銀
77角 74歩 36歩 62王 88玉 73桂
66歩 64歩 67金 45歩 78金 71王
38飛 44角 98香 43銀 28飛 33角
99玉 54銀 88銀…(§)


54銀型四間飛車に対する持久戦は過去記事で少し言及しているが、
今は先手を持って確実に打開までいける自信のない形が複数ある。

今回は前半で棋書に載っていない「78金型のまま仕掛ける順」、
後半ではあほすぎて誰も考えない「79金と一手掛けて引く順」を扱う。


84歩 35歩 同歩 24歩 同歩 65歩
同桂 33角成 同桂 24飛 57桂成 同金
46歩 同歩 48角☆…(§X)

棋聖戦第三局(斎藤-羽生)の順は、藤井流48角が美しく後手持ち。
金銀二枚の居飛車穴熊で勝てる人は、何を指しても勝つだろう。
☆… 67金 46飛 55歩 63銀 54歩 同銀 21飛成 45桂
☆… 68角 59銀 79角 15角成 21飛成 14馬 36歩 41飛


84歩 35歩 同歩 24歩 同歩 65歩
同桂 33角成 同桂 68銀…(§1)

22飛 75歩 同歩 66角 43金 75角
63銀引 66歩 74歩 84角 83歩 73歩
84歩 72歩成 同銀 79銀右 36角 48飛…(§1A)


角をごみのように見切られてしまうのが84歩71王型に固有の弱点。
次に65歩~68飛~76金がきついので仕方なく36角ともたれるが、
(75角を警戒して)単に48飛と受けておくのが冷静か。


25歩 66角 43金 37桂 69角 79金
47角成 25桂 同桂 11角成 46歩 55歩
45銀 66歩 27歩 18飛 37桂成 65歩…(§1B)


75歩や、44歩からの馬の活用に期待しているが実際には超難しい。
55歩に63銀と引いてくれば 45香 44桂 同香 同金 33馬 43金 15馬。


25歩 66角 43金 37桂 36角 25桂
同桂 11角成 27歩 38飛 47角成 35飛
34歩 39飛…(§1C)


34歩の瞬間に攻めるなら44歩の前に55歩を利かした方が良さげ…
だが78金型なら飛車のハウスがあるため39飛で特に問題なかった。
後手陣には細かい傷が多く、攻めは馬ひとりに任せても何とかなる。


46歩 同歩 同飛 24飛 45桂 21飛成
62金寄 28角 48飛成 64角 82角 同角成
同王 64角 73角 同角成 同王 75歩…(§1D)


先に飛車を走って攻め合いにされた方が先手にとっても怖いところ。
66歩は25歩で飛車を封じられるので、両桂を捌かせる覚悟で24飛。
ただ69角を打たずに玉頭大戦争になると、78金型がプラスに見える。


46歩 同歩 同飛 24飛 45桂 21飛成
69角 79金 58角成 47歩 同飛成 25角
62金寄 47角 同馬 42飛 57桂左成 同銀
同桂成 83桂 82王 91桂成 58馬 92成桂…(§1E)


超近接馬作りは78金型に特有の脅威だが、25角の抑止力が大きい。
後手は効率的に金銀を剥す順がなく、しかも桂を渡せば83桂がある。
42飛に一手緩めるしかないようでは、後手を持って自信なしだと思う…


46歩 同歩 同飛 24飛 69角 79金
58角成 22飛成 45桂 47歩 同馬 28角
41歩 11龍 57桂右成 48歩 68成桂 同金引…(§1F)


45桂の前に馬を作れば、今度は桂取り含みの22飛成が正着になる。
以下28角まで進んで先手良さそうだが、41歩が人間離れした好守。
…本譜は本当に難しく、もう少し突き詰めて考えないとわからない。
(なお57桂「左」成だと 46角 同馬 73香~41龍が馬に当たって死ぬ)


84歩 35歩 同歩 24歩 同歩 65歩
77角成 同桂 46歩 同歩…(§2)



82王 35歩 同歩 24歩 同歩 65歩…(§3)

65同桂 33角成 同桂 68銀 22飛 75歩
同歩 66角 43金 75角 63銀上 66歩
72飛 76金 74歩 86角 49角 65歩 76角成
64歩 52銀 67銀 86馬 同歩 25歩 66桂…(§3A)


82王・83歩型でも即66歩は打てるが、浮いた金を狙う袖飛車が強敵。
代わりに右金を差し出し、64歩の楔を入れて満足としておくぐらいか。
67銀も気は進まないが66歩~67金を防いでやむなし。難しい戦いだ。


63銀引 35歩 同歩 24歩 同歩 65歩
同桂 33角成 同桂 68銀 22飛 38飛…(§4)

44角 79金 25歩 66角 同角 同金
43金 65金 同歩 55桂 44金打 35飛
55金 同歩 34歩 36飛…(§4A)


…79金を省いても 66同角 同金 43金の後、結局79金が必要になる。
(この変化が難解なので、63銀引には79金と引いてから仕掛けたい)
一手渡しても、後手には25歩より価値の高い手待ちはなさそうだ。


44角 79金 25歩 66角 43金 44角
同金 66角 24飛 44角 同飛 35飛
24角 38飛 35歩 23金…(§4B)


24飛のところ34金には 35飛 同金 33角成 12飛 55桂で問題なさげ。


85桂 59角 65歩 37角 46歩 同歩
66歩 同銀 65歩 57銀 97桂成 同桂
96歩 92歩 同香 93歩 同香 85桂
97歩成 93桂成 88と 同金…(§5A)


71王・83歩型に限っては、85桂の逆襲狙いで端攻めを強く迎え撃てる。


79金…(ß)
78金型は69角を打つ順、打たない順をそれぞれ読み切るだけなので楽(?)
だが、以前の私は79金と一手掛けてでも引いてから仕掛けたかった。
これをやると種の多様性に押し潰される羽目になるが…勉強にはなる。


85桂 59角 65歩 37角 66歩 同銀
46歩 同歩 65歩 77銀引 同桂成 同金…(ß1)


恐ろしいことに、この条件だと即85桂の仕掛けが今度は相当に手強い。

73銀打 75歩 同歩 24歩 同歩 45桂
77角成 同銀…(ß1A)


73銀打が本手で後手が厚いようでも、今この一瞬だけは仕掛けが利く。


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【後手角交換振り飛車総論】 2017/03-

1. 角交換保留美濃 vs 25歩56歩型銀冠志向
2017/03/25 糸谷-久保 竜王ランキング戦

76歩 34歩 68玉 42飛 78玉 62王
48銀 72王 26歩 82王 25歩 72銀
56歩 88角成 同銀 22飛 77角 33角
96歩 94歩 86歩 42銀 87銀 84歩?


・22飛は77角と33角の交換を利かされて損のような… 22銀~33銀~22飛と指したい処。
・84歩は疑問手と思いたい。52金左は88玉と見合い。すぐの 77角成 同桂 33銀には… 36歩 44銀 58金右だろうか。
・24同飛ぶつけの筋は48銀49金型なら大丈夫。

88玉 83銀 78金 72金 57銀 77角成
同桂 33銀 66銀 44銀 55銀
…()

・66銀の時点で居飛車の作戦勝ちが確定。56歩が最高に働いており無駄手がない。
・44銀のところ74歩は75歩~57角以下圧殺、逆棒銀も75銀~85歩の筋があり受け不要。
・55銀に 同銀 同歩の場合、74歩なら45銀、33桂なら66角~75銀か。
本譜は55銀に45銀だったが 66銀 56銀 58飛 27角 48金 45角成 36角で良さげ。



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【相フィアンケット c5 c4】 2019/03-

1. Nf3 Nf6 2. g3 c5

…ここから始まるチェス。黒がこの形を避けたければ、c5を急ぐのが最も自然といえる。
黒はd4にcxd4, c4にd5(既にd5と突いていればd4突き越し)で対抗するつもり。

結論を先に述べると、白は良くしに行きたければ本稿の形も避けるべきかも。
Nf3を省いて組むか、c4~Nc3~Nf3~d4を急いで中央で位を張る方が積極的。


3. Bg2 d5 4. c4 d5
5. e3 Nc6 6. exd4 cxd4
7. 0-0 e5 8. Re1 Bd6
=

c4のところ、d4は(Nc6が入っていないので) cxd4 Nxd4 e5で冴えないし、
0-0だとg6以下、相フィアンケット回の追記で引き分け模様と書いた形を避け難い。
ただ本譜のc4突きも本来黒e6を見てから突きたいところで、
Benoniを白番で指すぶん一手得はしたものの、一手得ではよくて互角どまり。


3. c4 d5 4. cxd4 Nxd4
5. Bg2 Nc6 6. d4 cxd4
7. Nxd4 Ndb4 8. Nxc6 Qxd1†
9. Kxd1 Nxc6 10. Nc3 Bd7
11. Be3 0-0-0 12. Ke1 e5
13. Rc1 Kb8 14. f4 f5
15. fxe5 Nxe5 16. Bf4 Re8
17. Rd1 Bc6 18. Bxc6 bxc6
19. Rd7 g5! 20. Bxe5† Rxe5
=

居玉でのd筋交換は要注意で、Nc6のところ普通にg6は d4 cxd4 Qxd4で破滅だ。
Nc6でQueen出を消し、Ndb4と躱して対応する。

本譜は Kramnik-Kasparov, Frankfurt 2000 だが、g5が妙手で互角となった。


3. c4 d5 4. d4 cxd4
5. Bg2 Qa5† 6. Nbd2 dxc4
7. 0-0 Qa6 8. Ne5 Be6
9. Ndxc4 Bxc4 10. Nxc4 Nc6


d4のPawn総ブツケには dxc4 Qa4† Bd7 Qxc4 Bc6も普通で有力だと思うが、
cxd4としてBg2なら本譜の対応でも悪くない。途中Nxd4ならe5と追って良い。


※参考資料:
『Opening for White According to Kramnik 1.Nf3 Book II』2001 Alexander Khalifman


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私たちはいつまでも序盤です!