くじゃくのブログ -15ページ目

くじゃくのブログ

ワイルドとしか言いようのない父。
そして、家族の思い出になればいいな。

ワイルドな父は、丈夫ですが、怪我は良くします。

子供のころ、学校のそばの駄菓子屋で、理科実験セットみたいなもの売っていませんでしたか?
赤と青の液体やミニルーペ、や注射器なんかがセットになっていた箱。

たまに子どもたちの間ではやりだし、みんなこぞって買ったやつ。時代によっては、注射器を子供に売るなんてありえないので、かなり前の話ですが。。。


私も兄や姉が、買っていたのに憧れて、買い求め、本物かわからないリトマス試験薬をいろんなものにかけてみたり、注射器をサボテンにさしてみたり、子供がやりそうなことはやりました。


ある日、父は手の指に大きな血豆を作っていました。

血豆なんて、全然でもありません。


いつもなら、針でぶすっと射し、中の血液を必要以上に絞りだし、終わりの父ですが、その日はなんだか思いつてしまったようです。


私たちがすっかり飽きて使わなくなった理科実験セットを見つけ出し、注射器を取り出し、

「それでは手術を始めまーす」

と言い針を血豆に突き刺し、中の血液を注射器で吸い出しました。

虫に刺したり、庭の植物に射してそのままにしていた、注射針ですけどね。まあいい考えだな~と思いました。


しかし、それではまだ終わりません。

父はその注射器の血液を捨てると、赤チンを注射器に入れ血豆に注入し始めたのです。


「よし!!」何がよし!!か、ちょっと理解できませんが、なるほどね~なんて思ってしまいました。
ワイルドな父は木の実か大好きです。


我が実家は川沿いに田んぼを持ち、その河原には1本の鬼くるみの木が生えていました。くるみはその果実を腐らせ、種子だけになったものが、皆様ご存知のくるみです。


ある年のくるみの収穫時期、父は家族でくるみの収穫をすることを思いついてしまいました。
トラックの荷台をくるみの木の下につけ、くるみの木を蹴飛ばしたり、長い竿を振り回してくるみの実をトラックの荷台に落とします。(家に戻りトラックの荷台を上げ、一気に袋詰めするのが、ワイルドなしゅうかくの一連の作業行程です。


トラックの荷台の外に落とされてしまった、実は、母と私たち兄弟が必死になり拾い集めます。川に落ちていまった物も極力集めさせられます。

その時も父はトラックの荷台でランニング姿で竿を振り回し続けます。(季節は10月)


くるみ以外のものも落ちてきます。葉っぱはもちろん虫も落ちてきます。


その日は、父のむき出しの肩に毛虫が落ちてきました。毛虫によってはその毛が刺さるととてもチクチクしてしまいます。農業従事者は暑い季節でも、日焼け防止と虫よけ対策のために長袖を着るのが常識です。

しかし、常識にとらわれない、農家の13代目の父はその日もランニング姿。くるみの収穫の方が大事なので作業の手は止めません。

満足いくまで、くるみをとると家に帰り、一連の袋詰めの作業をし、後は池に入れて実が腐るのを待つばかりです。


家に帰って落ち着いてみると、毛虫の毛が気になります。私たちに毛抜きで抜くように言いました。
虫めがねで見てみると、確かに黒い点々があります。しかし、毛抜きでは抜けません。

父は次にガムテープを持ってきて、肩に張って、はがしました。はがしたガムテープにはしっかりついていました。黒い毛が・・・父の肩毛が・・・

父には肩毛も背な毛もはえています。ワイルドですから。


さすがに父も「いてて」とか言ってましたが、まだ諦めません。続いてこう言いました。

「ア○ン・アル○ァもってこい!」(瞬間接着剤のあれです)

「え、え~!!!!!」さすがにちょっと想像できるんだけど、どうなるのか?


その、ア○ン・アル○ァを肩に塗布すると、瞬間的に固まり、

ビリッツドンッって、いってました、皮ごと。

とれました。細ーい毛虫の毛。


肩の毛が抜けるのは「いてて」で、皮がむけるのはいいの?
ワイルドな宅急便に慣れたところで、

その上をいくワイルドな宅急便がとどきます。


ある朝、仕事に行こうとドアを開けて家の外に出ると、ちょうど宅急便の配達の人がきました。
仕事に間に合うには、もうギリギリの時間です。


その宅急便の人はすでに汗だくであせるフラフラでした。

その手に持っていた荷物は、高さ40センチ、幅40センチ、長さ1メートル程の細長い箱でした。
そしてとても重そうで、箱からはぽたぽたと赤い水が垂れていました。


まさに、中身は幼児の死体ドクロ


仕事にいかなければなりませんでしたが、まずは受け取り、中身を確認してみました。

中身は”何とうお座マグロ1匹”


一応気を利かせて、頭は落としておいてくれましたが、ほとんど棺桶に入った死体でした。

氷もたくさん入っていたので、ひとまずは蓋をして、仕事に向かいました。