thackeryのブログ -211ページ目

宇宙(48) 青春の旅(3)

青春の旅は、 何も物理的に海外を移動するだけではない。 それは心の旅も含まれる。 西洋の哲学と東洋の思想というテーマを追っかけたこともあった。 そんな中で、 イギリスのノーベル賞作家キップリング(Rudyard Kipling)の「東と西の歌」という詩の冒頭で、 「ああ、 東は東、 西は西、 両者は出合うことなし。」と言っているのに遭遇したことがある。 つまり、 人間の物の見方や考え方、 或いは世界観や人生観にかかわる文化は、 科学や技術とは異なって、 一朝一夕に変化するものでもなければ、 同化するものでもないということ。 それは長大な年月をかけて徐々に培われてきたものであり、 風土的な特性を持ったものでもある。 従い、 ある特定の文化を普遍化したり、 異種の文化を総合したりすることは、 困難であり、 無理がある。 また、 そのように統一化したり、 一様化したりすべきものとも思われない。 むしろ各々の民族が、 それぞれに伝統的な独自の文化を保持し、 継承し、 発展させていくことの方が大切なのではないだろうか。 ちょうど生態系が多様であればある程、 生命は豊饒であり、 環境として望ましいように、 各々の民族が相互に広く交流し、 深く浸透し合いながら、 しかもそれぞれに伝統的な文化をどこまでも保持し、 それをより特色のあるものに発展させていくことが肝要なのではないだろうか。 こうした視点から見れば、 西洋と東洋の思想を比較して、 その異同を知ることは、 ただ単に相互理解を深める絶好の方法となるばかりでなく、 それぞれの思想を更に独自の方向に深化させ、 展開させる強力な機縁ともなるであろう。 東西の思想を比較することによって、 双方の思惟様式の特性を、 より明確に、 より鮮明にすることができる。 また、 そのどの点が優れていて、 どの点が欠けているかを知ることも出来る。 更には、 そうした知見に基づいて、 自分に欠けているものを補い、 優れているものを伸ばして方途を見出すこともできる。 こうして東西の相互理解が相互啓発をもたらし、 また、 相互啓発が相互理解をもたらすことが期待される。 実際に東洋と西洋の両方の国を訪れ、 そこに生活する人々と出会うことにより、 その多様性を感じることができた。 しかし、 その異同の中にも、 共有・共感できる多くの事柄があることも知ることができた。 異文化交流大歓迎である。


― - - つづく

宇宙(47) 青春の旅(2)

青春の旅の流れは止まらない、 このブログでも、 「世界5大陸56ヶ国を女1人でバックパックを背負い旅した旅ドル。 大学卒業後、北米・ヨーロッパ・オセアニア・アジア・中近東・アフリカ・南米を約2年間1人旅して周った。 世界各国で子供の写真を撮ったり、各国の民族衣装を着て旅することが趣味である。」という女性と出逢った。 更に、 8年間自転車で世界を周遊した男性とも出会い、 今年12月23日にイベントを開催する。 NHK朝連続ドラマ「ちりとてちん」にも出演したことのあるモンゴルヤトグ(モンゴル琴、 日本の琴の源)奏者・女性舞踏家と一緒に。 今朝の夢のような海外での思い出が現実の世界ともつながっている事実。 これはひとつの運命と言えるであろう。 私の望む世界は日本から日本独自の文化を発信し、 世界とつながることである。 コマーシャルに載るのではなく、 純粋に生き、 その人生を同時代の人々と共有することにある。 従い、 このブログで若い方々とつながることには大きな意味がある。 お互いの交流の中で共に学び合い、 成長する可能性を秘めている。 


早朝の 思い出深く 蘇る
世界をつなぐ 橋になれよと


Thackery



― - - つづく


宇宙(46) 青春の旅(1)

宇宙シリーズで、 回数を重ねて来た。 そこで気づいたことがある。 読者の殆んどは20代或いは10代である。 そのためであろう。 今朝、 海外での思い出が宇宙空間を遊泳するように蘇ってきた。 私の海外体験は、 大きく分けて、 「ヨーロッパグループ」「中近東グループ」「ロシアグループ」「アジアグループ」「アメリカグループ」となり、 私の思想形成に少なからず影響を与えているように思える。 第一の旅行先は、 ヨーロッパを選んだ。 それには理由がある。 日本の社会が受けた影響は、 医学・法律・教育等でヨーロッパ、 特にドイツ、 イギリスの影響が大きかった。 ドイツ語は必然の流れの中で勉強し、 喋り、 書けるようになった。 ハイデルベルクの古城を散策していたとき、 ドイツ語を喋る日本人ということで、 親しみを覚えてくれ、 古城の周りを車で案内してくれたこともあった。 また、 英語は当時世界の共通語として必要であり、 勿論勉強し、 ネイティブとの付き合いも多く、 磨きがかかり、 英語のコンテストで優勝したこともあった。 アメリカの女流作家・Danielle Steelに魅かれ、 原書で当時の全作品を読破し、 自らも英語で短編小説を書き上げた。 また、 俳句仲間の作品を英訳(実際は私の感性による英詩創作)したり、 アメリカの詩人の作品を日本語訳したりもした。 語学に対する感性は磨かれ、 フランス語、 ロシア語、 アラビア語、 マレー語、 タイ語、 中国語等、 上記各グループの人々と出会うことにより、 各言語を勉強することとなった。 現在取り組んでいる「医学」「国作り」は青春の旅のつづきである。


― - - つづく