知っておけば役立つ給湯器のこと
■エコキュートで注意することの2回目
前回のブログに続いてエコキュートのこと2回めです。
色々と調べたり、確認していくと、お話しておきたいことが
増えていって、2回でお話することに。
さて、ここから注意ポイント4:からスタート。
4:エコキュートからの音を知っておく
エコキュートの仕組みは、エコキュート基礎編 で説明を
していますが、ヒートポンプの仕組みがお湯を沸かします。
このヒートポンプがお湯を沸かしているときに出る音が、
騒音問題になる可能性があります。
実際に発生する音の大きさは40~50デシベル程度といわれ、
騒音レベルで例えると、
40デシベル=昼の静かな住宅地や図書館
50デシベル=静かな事務所やエアコン室外機
当然のことですが、音の発生源から離れれば離れるほど
その音レベルは下がっていきますので、設置場所をしっかりと
考慮すれば良いという結論にはなります。
でも、あえてここで注意点としているのは、
エコキュートは深夜電力を活用するため、稼働時間は深夜。
昼間と違って、更に静かになる住宅地では、音が目立ちがち。
また、ヒートポンプは低周波といわれる低い音が発生します。
エアコンの室外機や冷蔵庫から聞こえる「ブーン」という
ちょっと響くような音が近いと思います。
小さくても振動として気になるような音といっていいかもしれません。
音に敏感な人の場合、安眠妨害になることもあり、過去には
騒音トラブルの裁判に発展したことも。
検討の際には、業社もこの点をしっかり聞いておきましょう。
曖昧なまま、設置後に騒音トラブル…そんなことがないように。
5:ガス給湯器と比べると水圧が低い
水道管にかかっている水圧のまま、お湯を沸かして供給するガス給湯器
と違ってエコキュートは、沸かしたお湯をタンクに貯め、
そのタンクからお湯を出すことになります。
ちなみに水道管の水圧は約500kPa程度に対してエコキュートの水圧は
180kPaと半分よりも低め。
とはいえ、シャワーやキッチンで不便を感じるほどではありません。
水圧が気になるようであれば、各メーカーが高圧タイプの
エコキュートを ラインアップしていますので、
価格面では上昇しますが、そちらを検討することも必要でしょう。
高圧タイプのエコキュートを導入せずに、水圧を高くする方法が
ネットで調べていくと、たくさん紹介されています。
一度チェックしておくことをおすすめします。
価格面を抑えて、ちょっとしたワザで水圧を上げることも選択肢です。
6:貯められたお湯は煮沸してから飲む
よくわからないタイトルでしょう。
各メーカーのエコキュート 取り扱い説明書では、
「エコキュートのお湯はそのまま飲むには、適さない」といった説明を
しています。※飲んじゃダメとは書いていません。
この理由を知っておくことがポイント。
エコキュートで沸かしたお湯はタンクに貯められますが、お湯を沸かすと
水道水の消毒(カルキ)が抜けてしまいます。
消毒が抜けると法律で定められた水質基準を満たせず、結果として
飲むのには適さないということに。
日本の水道法が定める、水道水から基準以上の消毒成分が残っていないとダメ
というお約束が守れないということです。
もしもエコキュートからのお湯を飲むのであれば、一度沸かして
使いましょう。そうすれば基本的に安全です。
ここで、突然ですが、電気ポットのことを考えてみましょう。
電気ポットのお湯は沸騰させてから使っているはずです。沸騰させて
いるので、安全ですが、長年使っていると内側に汚れが付きませんか?
汚れた電気ポットは、気付けば洗浄して、いつもきれいなお湯を使う
と思います。
エコキュートに置き換えてみると次のような文章になってきます。
エコキュートのお湯は沸騰させて、使うと基本的に安全ですが、
長年使っているとタンクの内側に電気ポット同様に汚れが付きます。
電気ポットは洗浄が簡単ですが、エコキュートのタンクは定期的な
掃除とメンテナンスをしないと汚れが溜まっていきます。
ちょっと回りくどかったかもしれませんが、ガス給湯器と大きく
違うこのポイント分かっていただけたと思います。
2回分のブログを読むと、エコキュートはデメリットばかりなの?
といった印象を持たれたかもしれません。
しかし、現状の出荷台数はすでに800万台を突破しています。
デメリットを上回るメリットを感じて導入されているということに
なるでしょう。
次回は、エコキュートのまとめ編をお届けします。
■■お風呂リフォームで”仮設のお風呂”無料貸し出し中■■
■ブログ読み終わりましたら、下のボタンをプチッとしていただくと嬉しいです。
■今月の目玉商品のチェックをお忘れなく!!