haruのブログ~争いはいらない ほしいのは愛だけ~ -224ページ目

君に逢いたくなったら…⑥

あぁ、ずっとこうしたかったんだ…。



再会して、すぐに抱き寄せて…抱きしめられて。







メール送ってみても何のレスポンスもないから、あの人の中には僕はもうナイのかと思ってた。







『今夜…ライブが終わったら待っててね。ご馳走作るから』







最後のつもりで送ったメールに初めての返信なんて…ジェジュンヒョン、ずるい…。







「どうやって来たの?」

「Taxiです」

「じゃあ今日は付き合って貰えるね」



凄い喜んでいるのが判る。

可愛い顔に似合わず酒豪のジェジュンヒョン。



「誰にも、見つからなかったの?」

「ええ、今日は実家からですし」

「…そう」 一瞬、その笑顔が淋しそうに陰る。




「じゃ、こっち来て座ってよ。足りるかどうか心配だけど…」








テーブルいっぱいに料理が並んでいた。




「足りるかな」


「微妙ですね」


「口に合えばいいけど」


「…それも微妙ですね。いただきます」





しばらくは、無言で食べていた。




「ねぇ、何か話してよ」



向かい有って座ってるジェジュンヒョンは、ニコニコしながらグラスをぐいぐい空けている。

「食べるのに忙しいんです」
「そうだね…ワインも飲んでね」言いながら自分のグラスばかりをいっぱいにして。

「はい」
「…ねぇ」
「はい」
「ねぇ」
「…なんでしょう」

何をか言いたげに、酔って潤んだ双眸で、僕を見るのはやめて下さい。
そんな風にねだってないで…言いたいことが…聞きたいことが有るなら、はっきりと言って…。

「ね…」
「はい」察しないで、言わせるのは、意地が悪いんだろうか。

「ユノ、…どうしてる?」

君に逢いたくなったら…⑤

…先週ソウル近郊に上陸し韓国各地に被害をもたらした台風*号に続いて、今日は台風※号接近し…今夜は全国的に警戒感が強まり…


テレビは台風を告げている。台風のわりには、雨音は穏やかだ。

僕は、テーブルいっぱいにに料理を並べていた。

何日か前から、届く動画のみのメール。動画なんて観なくても、本当に頑張ってる二人を知ってたし、返信は敢えてしなかった。

ところが、一番最後に届いたメールには、一言

『ご褒美下さい』

…これには思わず吹き出して、

『今夜…ライブが終わったら待っててね。ご馳走作るから』

って返信してしまった。

結局、その日は都合が悪くて、今日になった。

メールの主はチャンミンだった。



料理もお酒も足りるかな…。



久しぶりに逢える可愛いマンネ。
可愛くて、昔は食べちゃいたいくらい可愛くて…キス、しちゃった事も有ったね。



インターフォンが、来客を告げる。
室内器のカメラに映し出されてるのは…。
僕は急いで玄関を開けた。


「…ご無沙汰してます」
「チャンミン…」

礼儀正しく挨拶されて、不覚にも、涙ぐんでしまった。

なんて、大きくて美しい、大人の男になったんだろう。

「どうぞ、上がっ」言いかけたら、抱き寄せられた。

「逢いたかったです」
「僕もだよ…ね、顔、もっとよく見せてよ」

体は以前にもまして、筋肉質になってたけど、涙ぐんでる顔は昔はおんなじだった。

「…大きくなった」
「そうですね…ユノヒョンとかわらないですよ」



ユノ…。



その名前を聞くと、胸の奥がズキン、と痛んだ。

君に逢いたくなったら…④

最後に逢った日の事は、ほとんど覚えていない。


覚えているのは…ジェジュンが、大きな涙をこぼして言った一言だけ…。


「ユノが護りたいものって、結局何だったの」


…結局、って言わなきゃ判らなかったんだろうか。


そんなこと言わなくても判りあえてると思ってたのに…。




久しぶりに見た夢はジェジュンの夢で、しかも一番思い出したくない日の夢だった。


疲れすぎると、夢も見ない。


最近のスケジュールの詰まり具合は、ほぼ理想的だ。


欲を言うともう少し詰まっててもいいくらい…以前に比べたら、まだちょっと余裕はある。



限界まで体を動かして、考え事をする余裕もないくらいに

追い詰められるような、そんな忙しさには残念ながらまだならない。



そうこうしているうちにオフになった。

チャンミンは無邪気に喜んでいる。


…休みっていったい何して過ごしてたっけな。


「明日…実家に帰るのか?」

「そうですね…ちょっと立ち寄る程度には」

「その様子だと、他に予定があるのか」

「はい、ちょっと」


楽しそうに支度する様子に、少し付き合えよ、とは言えなかった。


夢に見たあの日は、人生最悪の日、とも言える…実際、幸か不幸かあの日より最悪な日は未だ来ていない。