TETSU形成・美容クリニック   田中哲一郎のブログ

TETSU形成・美容クリニック   田中哲一郎のブログ

TETSU形成・美容クリニック
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
株式会社形成技研代表取締役

 

 

人中短縮を鼻翼幅だけでデザインした場合、2~3mm短縮するので限界だと思います。
映像をみてわかると思いますが、モコつき(Dog ear変形)が鼻翼基部に来ます。
その他、鼻翼基部が不明瞭になりますし、口角も上がりません。
傷跡が目立ちにくい体質の人はほうれい線方向で切りましして修正します。
人中短縮は白人と同じように切開してもアジア人は変形が目立つと思います。
なかなか初回手術からほうれい線方向で切開できません。
人中短縮は難しい

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腋臭症手術

皮膚切開は斜切開45度
斜切開したほうが表皮は翻転しにくいです。

皮膚の緊張が強いと表面は翻転しやすくなりますが、

斜切開すると翻転しにくいです。
真皮縫合も緊張が強すぎても皮膚は壊死しますし、

弱すぎると縫合の意味をなしません。絶妙な緊張具合で縫うということです。

4枚目は皮下血管の温存です。
盲目的に皮下血管をアポクリンごと除去してしまうと

皮膚壊死のトラブルになりやすいと思います。可及的に温存してます。

腋臭症手術ですが、かなり難しいです。
拡大鏡・顕微鏡下の手術になります。

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人中短縮の難しいところ

①デザイン
②麻酔
③皮膚切開の角度
④止血
⑤縫合
⑥後療法

いずれかが欠けても上手くいきません。

①のデザインですが、私はほうれい線方向で余剰組織を除去するデザインを好みます。
インスタ、YouTubeの動画を見ていただければ一目瞭然で、

鼻翼幅で組織を切除するには限界があります。
3mm幅の短縮ですらモコつきます。ギャザー、富士山、

ワイドな切開線。色々と弊害がでます。

人中短縮のデザインはそろそろ改革する時代に来てると思います。

以上の理由から、私は初回手術時から、ほうれい線方向で組織を切除しています。
ここで問題となるのは、傷です。

傷が目立つと元も子もないです。

ここは皮膚を45度くらいの角度をつけて切開して、真皮ー真皮の接触面積を増やします。

陥凹瘢痕が目立つのです。斜切開すると凹みません。

その他、土手を残す、残さない論争。
これはくだらないです。残すことに拘り過ぎると、鼻下の切開線が直線過ぎて傷は目立ちます。

土手は切りたくはないのですが、直線瘢痕も嫌です。
ややカーブさせるのが正解だと思います。

口角はあがり、法令線も浅くなりました。『富士山』にはならず、口も閉じます。

ここが大切です

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鼻翼変形術後1年10か月

鼻翼縮小で修正を繰り返す度に外側鼻翼がどんどん外側に引っ張られたそうです。
再建はVY advancement flap の挙上以外は考えられませんでした。
植皮はパッチになります。組織厚が合いません。

腱膜採取して鼻翼ー鼻翼をループにかけても張力強くて戻ってしまうのと、

動きのない鼻元になると思いました。
で、VYです。

外側鼻翼を切除してある程度は鼻翼縮小になりますが、ある切除量を超えると、

綱引きの法則で、頬側に引っ張られます。
それを切って修正しようとしてさらに組織欠損が広がったと考えられます。
何故こうなるのだろう? 
『切って縫えば小さくなる』そんなことはあり得ないと容易に想像がつくはずなのです..........

鼻翼の腫瘍切除とかトレーニングしていれば分かる事です。
やり過ぎると良くないです。修正も容易にはなりません。

術後1年10か月です
鼻翼基部のカーブは表現出来たと思います。


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