お宝映画・番組私的見聞録 -224ページ目

新・平四郎危機一発(その2)

等ブログでは未見のまま取り上げたているものが結構あるが、その後CSなどで放映された作品もある。この「新・平四郎危機一発」も後に放映は開始され、現在も放映中である。以前書いたとおりこの番組は主役が途中で交代するのだが、丁度本日放映分(第15話)より、平四郎役が宝田明から浜畑賢吉にチェンジされたところである。前作「平四郎危機一発」でも石坂浩二が病気降板し宝田明で乗り切り、本作も宝田が怪我で降板という目に遭いながら番組を終了させず、浜畑に何事もなかったかのように九条平四郎を名乗らせ押し切った根性のある番組である。

本作の宝田編のレギュラーは奈美悦子(一二三)、小山ルミ(ナナ)、川口恒(五郎)、河原崎長一郎(大八)、菅原謙次(睦警部)といように平四郎を含め名前が全員数字で繋がっている。そして何故かあの横尾忠則もレギュラーとして(あまり出ないが)としてOPに名を連ねている。後、千葉治郎も途中から登場する。そして宝田の姿が消えた14話は、残ったレギュラーで乗り切っているのだが、御丁寧に1回限りのOPまで作られている。川口恒、河原崎長一郎、千葉治郎そして小山ルミ、菅原謙次と、登場回数の少なかった奈美、横尾を除いたメンバーになっている。しかし、川口4兄弟の次男坊・恒に河原崎3兄弟の長兄・長一郎に千葉兄弟の次男坊・治郎と兄弟揃って俳優である中の一人が顔を揃えているのも面白い。そして浜畑編だが、残留したのは千葉治郎と小山ルミそして菅原謙次。新レギュラーが野川由美子、郷鍈治、そしてまだ子供だった四方晴美、要するにチャコちゃんである。よく考えると郷も宍戸錠の弟だし、四方晴美も正美の妹と兄弟俳優の一方だったりする。これは偶然なのだろうか。終盤、夏純子もレギュラー入りするらしいが、それは見てのお楽しみというところである。

スーパーロボット レッドバロン

順番が逆になってしまったが、マッハバロンとくれば「スーパーロボット・レッドバロン」(73年)である。こちらは「月光仮面」「隠密剣士」などでお馴染みの宣弘社が制作の特撮ヒーローものである。ちなみにマッハバロンは宣弘社の作品ではなく、日本現代企画(レッドバロンでは制作協力)の作品だ。本作にはSSIという組織が登場し、主演は岡田洋介という多少老け顔の役者が演じる。岡田は翌年には何故か石太郎という石から生まれたような名前に改名し「白い牙」などにゲストで出ていたが、まもなく消えてしまったようだ。紅一点の女性隊員は特撮界では有名な牧れいが演じた。「10-4・10-10」や「スーパーガール」でもお馴染みで、本作ではミニスカートでアクションを披露してくれた。デビュー当時は宮内恵子名義で「ウルトラセブン」などにゲスト出演している。芸名は「まあ、きれい」から来ているという噂があるが、その通りらしい。そして「丸出だめ夫」「飛び出せ青春」の穂積ペペ、次作「マッハバロン」にもレギュラー出演する加藤寿、そして隊長役が大下哲夫という布陣だ。大下は専ら悪役の人で、こいうった正義役は珍しいと思われる。敵役である鉄面党の総統を演じるのはやはり「マッハバロン」でも敵役の伊海田弘、そして玉川伊佐男もやはり警部役で登場する。この番組で特筆すべきはやはり大下とぺぺが26話で殉職することであろうか。しかし番組は続き、翌27話より「ライオン丸」でお馴染みの潮哲也が登場する。これに伴い製鉄所の映像のようだったOPも変更され、新主題歌を何故か団しん也が唄っていた。結局39話で終了するのだが、これはメインスポンサーが倒産したためであり、やむを得ず終了したということである。「マッハバロン」といい本作といい運のない番組である。

スーパーロボット マッハバロン

前項で話題が出たところで「スーパーロボット・マッハバロン」(74年)について触れてみることにする。この前に「レットバロン」という作品があるが、2作の間に関連はない。主役ロボット自体はほぼ同じようなもので、イメージ的には見分けがつかない。この番組で印象に残るのは、まず主題歌であろう。阿久悠作詞、井上忠夫(大輔)作曲のハードロック調の歌はかなり耳に残る。歌詞にある「蹂躙」なんて言葉は子供には意味がわからなかったと思う。ちなみに歌のタイトルはまんま「マッハバロン」である。

このシリーズは「マジンガーZ」のようにロボットに操縦者が乗り込む形式である。国際l救助隊というサンダーバードのパクリのような組織が登場し、通称はKSS、ちなみにキッスと読む。操縦者つまり主演は下塚誠で、レギュラーとして出演したのは本作くらいだったようだが、役者としては息が長く「太陽にほえろ」や「Gメン75」などによくゲスト出演していた。KSSのメンバーを演じるのは力石考、加藤寿、木下ユリ、そしてリーダー役である村野博士が団次郎である。力石考は以前書いたが「あしたのジョー」の力石徹を実写にした感じで、その芸名は力石徹を意識してつけたに違いない(本名だったりして)。加藤寿は「レットバロン」にも出演していたイケメンで、後に加藤大樹と名を改め「野獣死すべし」や「蘇える金狼」などの映画にも出演した。木下ユリは本作以外に出演歴が見つからず、これ1本の人だったのかもしれない。最終回で殉職するのだが、個人的に嫌いなショートヘアだったこともあり、ほとんど印象にない。他のレギュラーは前項で書いたが深江章喜、内海敏彦、敵であるララーシュタインに伊海田弘、その息子たちに麿のぼる、所雅樹、木村章平で、それぞれデブ、ノッポ、チビである。半年で終了したが視聴率、グッズの売り上げなど好調で、制作サイドはまだ続けたい意向だったようである。しかし日テレの編成上の都合で終了せざるを得なかったということである。 

少年探偵団(BD7)

前項で大矢茂について触れたが、彼が浜田柾彦の名で明智小五郎を演じた「少年探偵団」(75年)について触れてみることにする。古い少年探偵団については以前ふれたが、こちらの少年探偵団も気付けば30年以上経過していることに今さらながら気付いた。主役は小林団長で演じるは黒沢浩。常にキャロライン洋子の兄と言われてしまう存在であった。今でいえばウェンツ瑛士みたいなものか。漢字の名前が似合わないキャラだなあと当時は思ったものである(本名はウィリアム・浩・カフというらしい)。キャロラインがゲスト出演した回もあった。NHKの「レッツゴーヤング」でサンデーズのメンバーになるなどアイドル路線を進んだが、引退後は日本テレビの社員になったようだ。数年前の情報では日テレ退職後は番組制作会社を設立したらしい。

他のBD7のメンバーだが、70年代らしくみんなあだ名である、ガッツ(坂本高章)、ゴムカン(簾内滋之)、オウム(内海敏彦)、トンボ(辻辰行)、キカイ(岩渕英二)、マジョ(山添三千代)といった面々で、内海と山添は割合長く役者を続けていた印象がある。他のレギュラーだが中村警部に深江章喜、明智の妹に「レインボーマン」のオルガこと藤山律子(8話まで沢田ミキ)、そして二十面相はまだ「帰ってきたウルトラマン」のイメージがあった団次郎であった。団と深江そして内海は同じ日本現代企画の作品である「スーパーロボットマッハバロン」からの継続出演である。

ところでこの番組ではやったものといえば「ローラースルーゴーゴー」である。これに乗った子供が交通事故などに遭い、すぐに危険だとの抗議が相次ぎ、あっという間に廃れてしまった乗り物だ。近年、キックスケーターとして復活したときは驚いたが、また直ぐに見かけなくなった気がする。歴史は繰り返すのである。

若大将対青大将

前項で草刈正雄を三代目若大将と書いたが、じゃあ二代目は誰なのかと思った人がいるかもしれない。結論から言うと大矢茂である。大矢茂って誰だっけと思ったのだが、二年ほど前に当ブログでネタにしていたことをすっかり忘れていた。大矢茂=浜田柾彦=矢吹渡である。大矢名義ではピンとこなかったが、浜田柾彦は「少年探偵団(BD7)」で明智小五郎をやった役者だし、矢吹渡だと「特別機動捜査隊」で刑事役をやっている役者ということになる。二代目若大将の映画は実質制作されなかったと以前書いたのだが、加山雄三の最後の若大将映画となる「若大将対青大将」(71年)は実質、大矢茂が主人公で加山は若大将の称号を譲るためだけに出てくる作品であることがわかった。本作で若大将シリーズはひとまず終了したため、大矢は幻の2代目若大将という感じになってしまったようだ。ところで大矢茂は何者かというと元々はGSの一つランチャーズのギタリストである。もともとランチャーズは加山雄三が俳優仲間やスタッフと組んでいたバンドだが、各人本業が忙しくなってしまったため、従兄弟である喜多嶋瑛・修兄弟や大矢茂を誘って新結成されている。やがて加山から独立し渡辺有三を加えた4人組で「真冬の帰り道」などのヒット曲を飛ばしているのが一般的に知られているランチャーズであろう。つまり大矢は加山のごく近くにおり、後を譲りやすかったということもあるのだろう。ちなみにリードギター兼ボーカルの喜多嶋修は「氷点」などで当時人気絶頂の女優内藤洋子と結婚、その娘が喜多嶋舞であることは有名だと思う。

ちなみに本作は田中邦衛は登場するが、お馴染みの有島一郎や星由里子、飯田蝶子などは登場しない。吉沢京子や現ベテラン声優の太田淑子などが出演している。


追記(091204)。

二年半も経過して言うのもなんだが、上で自信ありげに書いている大矢茂=浜田柾彦=矢吹渡だが、大矢と浜田は別人ではないか?という指摘をうけ改めて調べてたところ、指摘のとおり違うようである。浜田=矢吹は自分でも調べたので間違いないはずだが、大矢=矢吹(浜田)については、自分ではよく調べていなかったことに、今さらながら気付いた(ネット上の記事をそのまま使った)。

大矢茂は67年に慶応大学に入学と同時に休止していたランチャーズの活動に復帰、翌年から映画にも出演し、74年までその名が見られる。一方の矢吹渡は67年に「太陽のあいつ」でデビューし、テレビで活躍。75年の「少年探偵団」のときに浜田柾彦を名乗り、また矢吹渡に戻している。つまり、大矢と矢吹(浜田)の活動時期は明らかに重なっており、別人と考えるのが自然だろうという結論に達した。

ここに訂正してお侘びしたい。

がんばれ!若大将

何故突然、若大将と思ったかもしれないが、この映画自体については特にここで書くことはないのである。これは加山雄三ではなく、三代目若大将・草刈正雄シリーズ(といっても二作しかないが)の一作だが、これに出演している一人の役者に注目した。その名も石立和男、名前を見ただけでわかると思うが石立鉄男の弟である。千葉真一・治郎(後に矢吹二朗)、高島政宏・政伸、河原崎長一郎・次郎・健三といった名前を見ただけでわかる兄弟役者たちは有名だが、石立鉄男の弟が俳優だったことを知っている人は少ないかもしれない。そういう私も数年前までは知らず、鉄男の誤植かと思っていたくらいである。72年~76年と活動期間は短く、映画は先の草刈の若大将シリーズ二本などに出演、テレビも「太陽にほえろ」の初期や加山雄三の「高校教師」などにゲスト出演している程度である。「高校教師」なら全話見たはずだったが、全く印象になかった。どうやら竹下景子(女子高生役)がゲストの回にその恋人役として出演していたようだ(DVDに保存しているはずだが探すのが面倒だ)。引退後どうしているかは知るよしもないが、ファッションプロデューサーに同姓同名の人がいるようだ。同一人物かどうかは不明である。

殺人者

石立鉄男の出演映画といっても、あまりピンとこないのだが、かなり前にたまたま地上波で(当時は地上波しかなかったが)見た記憶があるのが「殺人者」(66年)という作品である。安田道代(現・大楠道代)の住む別荘に、猟銃を持った石立が押し入るが、話を聞いているうちに同情し、彼をかくまおうとするというような話だったことは覚えている。彼を追う刑事が宇津井健だったのだが、安田と石立以外は印象に残っていない。改めて調べてみると舞台はあの石原兄弟が幼少時を過ごしたという北海道は小樽の近くで、石立に殺されたのは江波杏子で、石立の職業は騎手見習いという設定だったようだ。アフロヘアーになる前の石立は非常に二枚目でパッと見は誰だかわからなかった。他の出演者は神田隆、早川雄三、有馬昌彦などだが、やっぱり印象にない。

宇津井健といえば映画ではいつも主役だったイメージがあるが、石立はそれを差し置いての主演である。「ザ・ガードマン」が大人気だった頃なので、石立が期待の存在であったことが覗える。最もこの作品ではひたすらシリアスで、コメディ役者の片鱗は見せていない。ちなみに「夜明けの刑事」では石立は日の出署の捜査課長であったが、署長を演じたのは宇津井健で、最初の数回に登場する。

血とダイヤモンド

石立鉄男が亡くなった。個人的には一連の石立コメディはほとんど見ていなかったので、「事件狩り」とか「夜明けの刑事」といった二枚目な方に先に触れたと記憶している。「夜明けの刑事」といえば鈴木ヒロミツも先日亡くなったばかりである。石立のデビューは63年にテレビが先で、初の映画出演は64年の宝塚映画「血とダイヤモンド」という作品である。ちなみに宝塚映画とは51年から68年まで映画製作を行っていた東宝系の会社である。というわけで、この映画の出演者も東宝の役者がほとんどである。主演は宝田明で、石立は佐藤允をリーダーとする4人組強盗団の一人である(他は藤木悠、砂塚秀夫)。彼ら四人と田崎潤を頭とする強盗団がダイヤの原石を奪い合い、宝田はさらにその上前を撥ねようとする役柄である。他にも夏木陽介、水野久美、伊藤久哉、そして志村喬と東宝のスターが顔を揃えている。石立はこの作品以降売れっ子となっていく。当時はもちろんお馴染みのアフロヘアーではなく普通の髪型で、普通の二枚目に見えたものである。いつから変わったのであろうか。

足にさわった女

ハナ肇の初主演作といえば、60年の大映映画「足をさわった女」ということになるだろう。正確には大映スター女優である京マチ子が主役ということになるのだろうが、まあ主演といっても差し支えないだろう(独断)。京マチ子は女スリ、ハナはそれを追いかける刑事という役柄のコメディ映画で、市川崑が脚本を担当している。他に船越英二、田宮二郎、江波杏子、ジェリー藤尾らの大映スターたちが顔をだし、大辻伺郎は京の弟分、杉村春子は万引き常習者、浦辺粂子は老女スリといった役柄を演じる。他のクレージーのメンバー(植木、谷、犬塚、安田、桜井)もちゃんと登場する。この時期は石橋エータローが病気で休業し、ピンチヒッターで桜井センリが加入したばかりの頃である。

ハナはリーダーではあったが年齢的には七人中の5番目で、彼より若いのは谷と安田だけである。クレージーの歴史は他でもわかると思うので簡単に描くと55年にハナ、犬塚、萩原哲晶(クレージー映画のほとんどの音楽を担当している)らでキューバン・キャッツを結成。同年クレージー・キャッツに改称しハナ肇の芸名でリーダーとなる。56年に谷、石橋が加入、57年に植木、安田が加入となっている。植木はクレージーへの加入は遅いが、ハナとは戦後すぐにバンド・ボーイとして顔をあわせており、同じグループに在籍したこともあった。植木はハナを初めて会った時から偉そうで、年上だと思ったそうである。だから年下でもリーダーになったのであろう。

馬鹿が戦車でやってくる

クレージー映画といえば主演は植木等というイメージが強いが、それは東宝作品に限られる。何故なら植木のみ東宝と専属契約を結んでいたからで、基本的に他社の作品には植木は出ていないはずである。ハナ肇はリーダーだけあって主演作も結構ある。中でも「男はつらいよ」で有名な山田洋次が監督の松竹作品にハナの主演作が数本ある。その中に馬鹿シリーズと言われるものがあり「馬鹿まるだし」「いいかげん馬鹿」に次ぐ3作目が「馬鹿が戦車でやってくる」(64年)である。実は私は「男はつらいよ」シリーズはほとんど見ていないのである。俗に言う国民的作品を避けようとする傾向があるので、宮崎駿のアニメ映画とかスピルバーグの作品や「スターウォーズ」シリーズとかもちょっことしか見ていない。で山田洋次作品も「幸せの黄色いハンカチ」くらいしかまともに見ていない気がする。本作はタイトルのインパクトで見てみたが、やはり自分好みではないかなあと。あくまで好みの問題である。ハナ肇の弟役にハナと並ぶクレージー最古参のメンバーである犬塚弘。とても似ていない兄弟である。実際は犬塚の方が年上だし。他に岩下志麻、東野英治郎、花沢徳衛、小沢昭一、そして谷啓も顔を見せている。劇中に登場する戦車は旧日本軍が使用したものではなく、雪上車を改造したものである。