こんばんは。
早速ですが、考えてみたいと思います。
第56回試験・実技試験2・問2(2)
今回は、図7と図9を用いて、図7では、7日9時における台風に対応する500hPa面の正渦度極大値の値、また地上の台風中心から見たときのその正渦度極大値のある方角を解答し、一方の図9では8日9時における正渦度極大値の位置を緯度・経度で解答する内容の問題です。
(図7)
前問の(2)①において、24時間後に予想される台風の中心位置は図7(下)、種子島の南の海上にある「L」マークにあります。台風に対応する500hPa面の正渦度極大値はこの近くにあるはずで、中心位置の南南東にある正渦度の強い領域に極値「+131」の数値があるのが確認できます。また渦度の単位については、図の下の小さい文字で書かれている気象要素の凡例に、単位の10-6/sとありますのでこれを用います。したがって、
正渦度極大値:+131×10-6/s 方角: 南南東
ということになります。なお、気象業務支援センター解答例では正渦度極大値に「+」の符号を付さず131×10-6/sとしていますが、問題文に符号を付す指示がないことから、どちらも正解と考えます。
(図9)
次に、8日9時における正渦度極大点の位置を確認してみます。図9(下)から予想される台風の中心位置を示す「L」マークは、富山県付近にあります。これに対応する正渦度の強い領域を探しますと、その南南東の伊豆諸島付近にあり、その正渦度極大値は「+135×10-6/s」と確認できます。したがって、この値を示す正渦度極大点の位置の緯度・経度を読み取りますと、北緯33°東経140°ということになります。なお、気象業務支援センター解答例では、北緯32°も正解としています。
では。