『聴き方教室』について、シリーズで書いています。
= 「やめさせていただきます」 =
『聴き方教室 新潟』最後の日。
最初も最後もその間も、いつもと同じです。
最初に参加者様お一人ずつ近況報告を話していただくつもりでした。
どなたかを指名して話していただこうと思ったところ、
「はぃ」
急に真ん中に鎮座されていた準古参の方が手を上げ、
「ちょっといいですか? 」
と。
「はいどうぞ」
と私。
この時少し嫌な予感がしました。
顔がいつもに増して険しかったのです。
「この会の案内に、今日で最後ってあったけど、これはどういう意味?」
ペンで机をトントンと鳴らしながら、凄みのある顔で問い詰めるように尋ねられました。
「え?」
「この会は誰のものだと思ってるの?」
「そう言われてみればそうですね、考えたこともなかったです」
(私のものじゃなかったのかぁ)
「勝手に止めるって誰が決めたんだ!」
「え?え?え?、いえあのその。
最近参加者様も減ってきましたし、もういいのかなぁと思いまして。
気をつかって来られる方がいても申し訳ないですし……」
「今はいなくてもまた必要とする人がいるかもしれないでしょう」
「まぁまぁそうですね」
以下省略。
(あまり思い出したくない)
そうは言っても止めると決めたこと。
前言を取り消すことはできません。
「どうします?」
「やめさせていただきます」
「はあ?
まだ分からないの?」
その方いつのまにか机をペンでトントンではなく、拳でドンドンと叩いていました。
詰問は続きます。
「いえ、あの、その、ですから……」
「ですから?」
「止めさせていただきたいと思います」
「はぁっ!?まだ分かんねぇのかって言ってんのよ」
「いえ、ですから止めるのをやめさせていただきます」
「分かったんならいいのよ。
はい、近況報告」
そんなことがありました。
ということでその後も会は続くことに。
その後から通われるようになった方もおられました。
続けて良かったのかなとは思いますが。
花束贈呈どころじゃなかったです。
我ながら情けないなと思った出来事でした。
でもありがたいものだなという気持ちもありました。
この会だけで結果を出せた方がいる。
その理由も分かりました。
追伸
「本当にそんなお母さんがいるんですか?」
「随分盛りましたね?」
と思われる方もおられることでしょう。
私も普通はいないと思います。
続きます。
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今後の予定
令和4年
8月25日 聴き方教室 江南区
10:00-12:00 横越地区公民館
8月26日 聴き方教室 県央
19:00-21:00 オンライン講座
8月27日 聴き方教室
10:00-12:00 温もりハウス
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私著