前回の続きです。
= 立ち上がる順番 =
聴き方教室スタート早々、参加者様の学ぶ場ではなく、憂さ晴らしの場になりました。
前回はそんな内容を書きました。
前回書いたのは、ネタにする許可をいただいたものだけ。
実際はさらに凄いこともありました。
今となっては良い思い出です。
私としては大変な会でしたが、嬉しいこともありました。
参加者様のお子様に変化が見えてきたこと。
そして立ち上がられたことです。
会でこんな報告をしてもらえるようになりました。
「手伝いをしてくれるようになりました」
「大学のオープンキャンパスに行ったんです」
「久しぶりに外出して、コンビニまで買い物に行きました」
「アルバイトが決まりました」
「家の前の雪かき一人でやってくれました」
さらには、
「進学することになりました、それも東京なんです」
「学校戻りました」
「合格しました」
そんなことが続きました。
とても嬉しいのですが、私としては一つ気がかりなことが。
お子様が立ち上がるのは全員同時ではありません。
順番や期日が決まっているわけではありません。
周りのお母様のお子様が立ち上がっている中自分のお子様にだけ変化が見えない。
そんなことも少なからずありました。
その時そのお母様の気持ちはいかんばかりか。
そんなことが気になりました。
「うちの子は変化ないですね」
と言われる方がいらっしゃいました。
『聴き方教室』スタート当初から通われていた方です。
毎回何か文句ありそうな、怒っているような表情でした。
他の参加者様のお子様は順調に立ち上がっている。
ご自身より随分後から参加されるようになった方のお子様も先に立ち上がっている。
そして私は「大丈夫」と言い続けてきた。
それなのにご自分のお子様だけいつまでも……
焦りや不安、憤りもあったでしょう。
辛かったと思いました。
そしてなかなか結果を出せない申し訳なさが、私にはありました。
やがてそのお母様のお子様も立ち上がりました。
ずっと通い続けてくださっていたので安心しました。
そして嬉しかったです。
ある日、待たせたことに対するお詫びも兼ねてお尋ねしました。
「周りのお子様方が立ち上がっている中、ご自身のお子様だけ変化がなくて。
焦ったり辛かったりしたんじゃないですか?
それなのに通い続けて下さって。
私もまた大丈夫なんだという確信が強くなりました。
ありがとうございました」
私がそんなことをお伝えした時の時お母様、怪訝な顔をされて。
「みんなの話を聞いて、うちの子も絶対立ち上がるんだなと思えた。
だから全然焦ったり不安だったりしませんでしたよ。
ここに来るのが楽しみでしたし。
子どももそれが分かったんでしょうね。
『行ってきたら』ってよく言われました」
怪訝な顔。
顔に「ナメンナヨ」って書いてあるようでした。
そしてそんなことを思いながら参加されていたんだと、驚かされました。
私がそんなつまらない心配したのはきっと、サラリーマン時代の経験あってこそ。
人に抜きんでて出世しようものなら怨嗟の的に。
逆に遅れようななら侮蔑の対象にになる。
男の出世がらみの嫉妬と優越感は恐ろしい。
面倒くさい人間関係の中で過ごしていたからでしょう。
話を戻して。
その時私の知人が発した名言を思い出しました。
それが今日の件名
「女々しい女性はいない」
名言だなと思います。
女々しい。
この言葉を作った人漢字をあてがった人。
なにかあったのでしょうか。なんらかの意図のようなものを感じます。
その時からです。
私の生徒達のお母様方に対する畏敬の念はさらに深まりました。
女々しい女性はいない。
女々しいのはいつも男だ。
私だけか。
後日。
「でも怒ってられましたよね? 」
「ナメンナヨ」のお母様に私からそうお尋ねしまたところ。
「あー、私ねこういう顔なの。
よく『怒ってますか?』って言われるんです」
そこではじめて怒られました。
続きます。
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8月26日 聴き方教室 県央
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