美しい外来種なんだけどキベリハムシ
兵庫県
2021年7月18日
例外を除いて日本国内では兵庫県でしか見れない昆虫。
以前に取り上げた際に、詳しくは記載しているので今回は手抜きで割愛させて頂きます。
下記のリンク先にて取り上げていますので、よろしくお願いします。
キベリハムシ 兵庫県 2018-07-26 ←此方がリンク先になります。
県外の人、いや兵庫県内でも生息域に行かなければ見れない昆虫ですので、知らない人も多い昆虫です。
此処の写真で少しでも楽しんで頂けたら光栄です。
大きさ(虫のサイズ)は1円玉より一回り小さなサイズ。
翅の色は宝石のようにサファイヤ色の上翅に黄色の縁取り、脚には黄色のズボン(パンツ)を履いて、黒い靴を履かせて頂いています。
餌はビナンカズラ(サネカヅラ)と呼ばれる百人一首にも読まれる日本古来からの植物。
昔は「サネカズラ」ではなく「さねかづら」と仮名文字「つ」に濁点で記載します。
よく知られているのは、昔は、この植物から抽出される粘液を男性用(武士等)の整髪料として使用されています。
江戸時代以前ではそのような男性用の整髪料だったと想像が出来ますが、近世明治と思われる時代には男性だけの商品ではないようです。
実際にネット検索してみても販売されていた商品を図示や写真で紹介されている処はなく、文面で「昔の男性用の整髪料」と紹介されるだけなので、実物が世間では見つからない事から、口伝や他人の記事からのネット検索をコピペしている事が想像できます。
その為に此方で紹介させて頂きます。
実際に販売されていた商品は下の写真のような包装です。
これによるとサネカズラを使用した美人カズラと云う商品は、「ご婦人の美顔料、美髪料として使用」と記載されて、「1枚を湯又は水に十分に浸してから使用する」ような商品で、よく、一般に知られている男性用の整髪料と云うだけの利用法ではない事が判ります。
記載されている定価は二十二銭。ローマ字で「BIJINKAZURA」と記載されている事から時代背景は明治時代では?と推測されます。
ただし、その下に記載されている「MADHIN JARAN」はもしかすると「MADE IN JAPAN」の間違いではないか?とも推測されます。
武士が存在していた江戸時代が終わった以降は女性も使用していたように思われますね。
表面 赤松の郷 昆虫文化館 所蔵品
此方は、裏面の記載 (使用方法や左端に定価が記載されています。)
さて、昆虫話の路線から少し離れてしまいましたので、本線に戻りますが、「この昆虫は外来種」なんだよね。
山に自生するビナンカズラの植物を少しだけ食して利用し、他も昆虫や動物の生態にも邪魔にならない平和的な外来種といったところでしょうか?
では写真でね!
最後の写真はお食事中の方には失礼いたします。
こんなシーンも生態的には貴重?じゃなくて、イヤイヤ記録になるのででした。失礼しました。
本職が2日間の連休中につきブログネタを連投しましたが、明日から仕事ですので、またマイペースの更新になります。
よろしくね!!