離婚までの道のり篇 その9「雨降って地固まる」 | 私が不倫をした理由

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ヒステリックなモラハラ妻との、まるで地獄のような20年間の結婚生活から離婚までの記録を綴っています。

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 前稿「その8「振られたの俺だよ……ね?」」からの続きとなっています。

 

 意を決して猫に送った、「さよならメール」

 しかし意外な事に、猫は大泣きしながら電話を掛けてきました。

 

「わたし嫌やで、こんな終わり方絶対に嫌や!」

 このやり取りがあってから、急速に二人の関係は親密になって行きました。

 正に、雨降って地固まるです。

 

 

 

 あれ程嫌がっていた電話でしたが、まるで憑き物が落ちたように、猫は私と電話で話す事に抵抗が無くなったようでした。

 

 その日から毎日のように、私達は電話で話しました。

 朝早く目が覚めた時などは、散歩と称して、5時頃から起き出し猫に電話します。そのまま8時くらいまで近所を歩き回りながらおしゃべりします。

 一旦自宅に戻って支度した後は、出勤時に再び電話を掛けます。(当時住んでいた家は、会社から徒歩10分ぐらいの所にありました)

 仕事中も手が空いたら、猫に電話を掛けました。

 そして仕事の終わりにも、自宅に戻るまでの10分くらい道のりも電話しました。

 

 自宅に戻った後は、さすがに前妻の目が光っていますから、電話は掛けられませんから、パソコンから猫にメールを送りました。

携帯のメールはこっそり前妻がチェックしているのを知っていましたから、敢えてパソコンから送っていました。前妻はネットが大の苦手で、パソコン関係のメールは全く開き方すら分からない程の機械オンチなのです。

 

 こうしてほぼ一日中、私と猫はやり取りをしました。

 毎日の通話時間は、平均7時間くらい。多い時には9時間とか話していた事もあります。

 とにかく幾ら喋っても、後から後から話したい事が出てくるのです。正直、これは生まれて初めての経験でした。

 

 普通は物凄く仲の良い友達でも、2時間も話すと、大体会話は尽きます。しかし猫とは、趣味の話から漫画の話まで、実に様々なジャンルにおいて、会話が弾む人でした。

 死刑囚のビリー・ミリガンの名前を言って、どんな人なのかを逆に解説出来た人に初めて会いました。

 

 前妻とは一日に5から10分くらいしか会話をしません。休みの日に一緒に車で出かけても、会話が無いので、ひたすらラジオか音楽を聴いているぐらいです。前妻がたまに口を開いても、何を言っているのかほとんど理解出来ませんでした。(良く「私の話聞いてんの!?」って言われていました。だって途中から何を言っているのか分からなくなるんですもの)

 

 ここまで会話が楽しい女性には(と言うか男性も含め)、生まれて初めて会いましたし、日毎に彼女を益々好きになっていきました。

 

 

 

 ここまで電話をする関係になった猫でしたが、何故か写真だけは見せてくれませんでした。

 

「写メ送っておくれよ~。猫のお顔が見たいよ~」

 と甘えた感じで言っても、言葉を濁されて終了でした。

 

 中肉中背である事は、彼女のブログを通して知っていましたから、この時点で私は、彼女はあまり容姿(顔)に自身が無い人なのだと予想しました。そこで、

 

「俺、意外とブス専だよ~」

 とか、

「以前の職場でさ、皆から魔人ブウって呼ばれていた女性を好きになった事あるんだよね~」

 とか、

「俺、ストライクゾーンが広いから、ほとんどの女子はいけると思う」

 とか、精一杯のフォローをしました。

 

「分かったよ!もうやけくそや!写メ送る」

 私のゴリ押しに根負けした猫が、渋々自分の写真を送ってくれました。

 かなりの不細工面を覚悟していたので、送られてきた写真を見た時に、普通に可愛い女子だったので、何故勿体ぶって中々送ってくれなかったのか、さっぱり分かりませんでした。

 

 しかし実は彼女には、子供の頃の虐待によるPTSDがあったのです。

「醜形恐怖症」

 と言うそうです。

 

 彼女のそんな側面を全く知らなかった私は、この後取り返しの付かないような大失敗をやらかしてしまうのです。

 

 

 

 

 

 批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。